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プロが考えるおすすめの鍼灸院、鍼灸師の見つけ方[患者さん目線]

どうも豪華客船鍼灸師のリョウタです。

今、船は北イタリアのトリエステという街に寄港しています。

最近NHKでも盛んに鍼灸がとりあげられたり、日本でも東洋医学が静かに盛り上がってきているように感じます。


でも鍼灸院って探すの難しくないですか?

僕ら船上鍼灸師が、治療終了後にゲストからよく聞かれるのが

「家に帰った時、どうやって良い鍼灸院を見つけたら良いの?」

という質問で、これ日本、海外問わず、めっちゃ聞かれます。

たしかにゲストがずっとクルーズに乗り続けるということは、現実的にいって難しいですからね。

陸で働いてると、こんな質問を、患者さんからされることはなかったです。


まぁ、当たり前ですね、マクドナルドに行って

「どこに行ったら美味しいハンバーガー食べられますか?」

と尋ねられるようなもんですから。


先日こういったツイートをしました。

”「前の所で1年くらい診てもらったのに治らなくて…」とか言ってくる患者さんに対して「あーその治療法は間違ってますよ!」とか平気で言う先生達がまだまだいる悲しい治療業界。きっとあなたの所に来て治らなかった患者さんも、今日誰か他の先生の下で治っていますよ。”



僕は鍼灸師になって今年で12年目になります。

これまで接骨院、クリニック、病院と色々な職場を渡り歩き、色々な先生を見てきました。

その経験から患者さん目線に立って鍼灸、鍼灸接骨院、鍼灸師を探す時にどうしたら良いかということについて、書こうと思います。

結論から言えば口コミ、ホームページ、Googleレビュー、エキテン色々ありますが、それよりも鍼灸師のやってるツイッターやブログがあれば、それを見るのが一番良いかと思います。

今回その理由を解説していこうと思います


プロが考えるおすすめの鍼灸院、鍼灸師の見つけ方[患者さん目線]


基本的にはカフェを探す感覚で気楽に探して欲しいなー

というのが理想です。例えばスタバみたいな大きい所の方が安心するって人もいれば、こじんまりやってる個人経営のカフェの方が好きって人もいますよね。

大きくチェーン展開しているような鍼灸、接骨院はスタバみたいなものです。大きな通り沿いにあったりして安心感が違います。

しかしあなただけの隠れ家的カフェ、つまり個人のマンションの一室でやっているような先生でも、上手い人は山ほどいます。

そんな自分にあった穴場の鍼灸院を見つける喜びも、また格別なものです。

この記事にたどり着いたあなたは、少なくともインターネットを使えているということを前提でお話しさせてもらいます。

まず近所の鍼灸院、接骨院の名前をインターネットで調べましょう。

あまり意識して家の周りを歩いたことがない人はGoogleマップを使って“鍼灸院”や“鍼灸接骨院”と調べてみましょう。

そうするといくつか出て来ると思うのですが、そこにあるGoogleのレビューは基本無視して大丈夫です。

飲食店と違い、鍼灸院は絶対的にお客さんの母数が少ないのでレビュー自体の信憑性が低くなります。

これはGoogleに限らず、エキテン等インターネットでたくさん良いレビューがある=良い鍼灸院とは言えないと思います。

それは一つの目安にはなりますが、絶対的な評価にはなりません。

そしていくつか気になった鍼灸院のホームページに飛んでみます。ホームページの見やすさとかも、基本無視で良いです。

そんなもの業者にいくらお金を払ったかによって変わってきます。

そのホームページから先生のブログやツイッターを発見できたら、それがあなたにとって良い鍼灸院かどうかを知る大チャンスです。


開業している鍼灸師の先生がツイッターをやっていたら見てみよう


まずなぜツイッターなのか。ブログでもいいんじゃないの?

と思われるかもしれません。

ツイッターのアカウントが見つからないのであれば、ブログをみてみましょう。でもツイッターの方がオススメです。

なぜならば開業している鍼灸師の先生がやってるブログと、ツイッターにはこういった違いがあることが多いです。

ブログ→自分の院に来ている患者さん、もしくはこれから来るであろう、患者さん用に書いている。業務的であることが多く、不定期更新

ツイッター→同業者の目に晒される可能性が高いことを意識してつぶやいている。生活的であることが多く、ほぼ毎日更新

この二つは似ていますが、似て非なるものです。ウンコとウコンぐらいその実態は違います。

僕も昨年の秋頃から友人に勧められツイッターを始めたのですが、結論から言うとツイッターが一番、良くも悪くも色んな先生の内面が見れるような気がしています。

もし気になっている鍼灸院の先生がツイッターをやっていたらその先生の発言をできる限り全て読んでください。

「えー、めんどくさ。」

と思うかもしれませんが、良い先生との出会いは一生の宝ですし、それくらいの労力を払ってでも鍼灸院選びは慎重にやりましょう。

ツイッターの発言を見ていくうちに

「えっ、この先生大丈夫かな…。」

と不安に思う発言もあると思います。

でもその“えっ”

と思う発言に勝るほど過去に良い事を言っていたり、または周りから賛否両論ありそうなことを言っていたりしても、それがあなたの価値観で許容できるものだとしたら、その先生とかなり相性が良い可能性が高いです。

だって僕ら鍼灸師だって人間だもの



勉強会や学会等、業界の集まりに参加している鍼灸師


ここからはブログやツイッターを元にどういったところを見ていけば良いか。という話でいきます。

勉強会や学会等に参加している鍼灸師の先生は基本的に勉強熱心な方が多いです。

あなたは今、鍼灸院や治療院を探しているくらいですから何かの症状でお困りなのでしょう。そうであれば当然ながら先生の治療技術や知識というのは非常に大事です。

どんなに雰囲気の良いカフェでも、そもそもコーヒーや紅茶が美味しくなかったら、そこにはもう二度と行きたくないですよね。

そうならないためにも日頃勉強しているかどうかを、ブログやツイッターから見てみましょう。



講師、学会発表や論文書いたりアウトプットしている鍼灸師

日常的にアウトプットをしている先生も、治療が上手い人が多いなーという印象です。

もしあなたがカフェでダージリンティーのセカンドフラッシュを飲んで美味しいと思った時に

『夏摘みのセカンドフラッシュはいわゆる紅茶の茶葉でいうところの旬で、もし香りをもっと楽しみたいのであれば春摘みのファーストフラッシュがオススメですよ。』

なんて店員さんから言われたら、紅茶を飲んで美味しかったハッピーな気持ちプラス、知識まで身についてなんだか得した気持ちにならないでしょうか。

講師として人前に立ったり、学会発表や論文を書く時、僕ら鍼灸師はいかなる質問が飛んでくるかという恐怖から、徹底的にその事柄について調べます。

そしてそれが深い知識として身につきます。

人にアウトプットする事の一番のメリットは自分が一番勉強になることなんじゃないかなと思うくらいです。

アウトプットを日常的にしている鍼灸師は例え話や、図を用いてわかりやすく説明してくれます。治療後もどうやったらその症状が再発しないか、歩き方や姿勢、普段の生活で気をつけることなど、症状が取れる「プラスの知識」を提供してもらえる可能性が高いです。



他の意見や世間の動向について批判的じゃない鍼灸師


同じ治療家として、気持ちはわからなくはないです。特に真面目に臨床に取り組んでいる先生ほど、患者さんから前の治療院で受けた治療の話とかを聞いてると

「そりゃマズイだろ。」

ってこと普通によくあります。

でもそれを患者さんの面と向かって言うのは、また話が違うと思うんですよね。

あまり知られてないかもしれませんが、僕ら鍼灸師は所属する流派や、根底にある考えによって治療法が違います。

しかし基本的に鍼灸師同士はお互いの治療法を認め合っていますし、それぞれの強みもあるのでリスペクトしています。

しかし中には先のツイッターであげたように、前に通っていた治療院を

「そんなもんはけしからん!」

と否定してくる治療家がいます。

“他者の否定”という行動の裏にあるのは、大体が自分への自信の無さで、誰かを否定することによって、自分が上に立とうとしているのです。

そういう先生は治療において、もしくは自分自身に自信が無いのです。

自信過剰な人もどうかと思いますが、自信が無い人の治療もあまり受けない方が良いと思います。



楽しそうに生きている鍼灸師

『医者の不養生』なんて言葉がありますが、鍼灸師としてそれに相応する言葉だと思ってるのが、『鍼灸師の不機嫌』です。

僕ら鍼灸師は気というものを扱っている商売でして、その気をうまくコントロールしてあげる事によって、くすり等に頼らず、患者さんの体が勝手に治っていく状態に戻すお仕事です。

そんな気を扱う鍼灸師自身が不機嫌だった場合どうなるでしょうか?

気は目に見えないので怪しいとされがちですが、みなさんにもこんな経験はあると思います。

蒸し暑い中での人混みラッシュアワー。職場の同僚、上司のイライラ。パートナーが抱える不安。こういう環境や人といると自分までイライラしてきたり、しんどくなったりする。

つまり気というのは伝染します。

鍼灸師の仕事は患者さんと30分〜1時間ほど向き合う仕事です。その鍼灸師が不機嫌だった場合、いくら治療が上手くてもその治療効果は半減してしまいます。

ですので、なるべく私生活も含めて楽しそうに生きている先生を選びましょう。


最後に

以上が鍼灸師目線の僕から見た、おすすめの鍼灸院、鍼灸師の選び方です。

症状を何か抱えて、お悩みの患者さんからしたら、

「そんな先生の私生活なんて興味ない。それより早く症状を治してくれ。」

と思われるかもしれません。

でもブロガーとして有名なちきりん氏曰く、この社会ではお金を払ってその対価を得る時に『等価値交換』と『共同プロジェクト』というものに分類されます。

『等価値交換』とはいわゆる日常の買い物で、お金を払えばそこで関係性はおしまい。60分2,980円のマッサージもいわゆる等価値交換に分類されるでしょう。

『共同プロジェクト』とは医者と患者、鍼灸師と患者、英会話学校の教師と生徒、のような関係性で

「カネ払ったんだから、あとよろしく。」

では上手くいきません。目的を実現させるために協働でやっていかないといけないものです。

鍼灸師と患者さん。タッグを組んで、痛みや症状を改善していこうというスタンスなので、どうせなら自分の性格にあった鍼灸師の先生を選ぶことが一番です。

それこそが院が大通りに面していることや、インターネットのレビューに勝ると思い、今回このような記事を書かせてもらいました。

みなさんが良い鍼灸師と巡り会い、鍼灸って、東洋医学ってこんなに体に良いものなんだ!と思ってもらえることを願っています。


では今日はこの辺で

Von voyage!


まとめ

① 家の近所の鍼灸院、鍼灸接骨院をGoogleマップで検索

② Google マップに院のホームページがリンクしてあれば、そこへ飛ぶ

③ ホームページのスタッフ紹介や、院長のページからブログ、ツイッターを探す

④ そこに書かれてる記事から、普段勉強会に参加したり、アウトプットしているか調べる

⑤ 発言から先生の人となりを判断、電話、ライン等で予約する


基本的に鍼灸院、鍼灸接骨院のインターネットでのレビューは、絶対数が少ないから当てにならないことが多い。



※以前書いたnoteをtwitterで拡散してくださった方、ありがとうございます。

出来たらこのノートの方にも“スキ”していただけるとありがたいです。


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