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レアルソシエダ分析〈マジョルカ戦〉

レアルソシエダ分析始めます

この記事より、このHaruのブログにて「レアルソシエダ」の分析を始めていきたいと思う。
ではなぜレアルソシエダなのかという点に関しては、個人的に以下のポイントよりヨーロッパのリーグ(DAZNで定期視聴できるチーム)から選んだ。

1.4-1-2-3もしくは4-2-3-1のチーム
2.ポゼッション志向であること
3.可変や工夫のある攻撃または守備を展開しているチーム
4.できればCL常連以下の中堅クラブ

この4つのポイントより、僕が事前に選んだ5チームの中からレアルソシエダを選ばせていただいた。基本的に全部のポイントに当てはまったチームだったことが大きな要因である。
それではレアルソシエダの軽いチーム紹介に入りたいと思う。

チーム紹介

レアルソシエダは1909年創設のチームでスペインのバスク州に位置するクラブ。レアルソシエダを直訳すると「王室公認サッカークラブ」となりかなり高貴な雰囲気のあるチーム笑
ホームスタジアムはエスタディオ・アノエタでUEFAエリートスタジアムにも登録されていた素晴らしいスタジアム。最近だと2000年から数年は躍進を見せたこともあり、UEFAチャンピオンズリーグの出場経験もあるクラブ。
このチームが大きく評価されているのは「育成」である。いまでは超有名なアントワーヌ・グリーズマン。レアルにも在籍経験のあるイジャラメンディ。シャビ・アロンソもこのチームの出身であり、2012~2015年の間の育成利益はヨーロッパで3位に入り間違いなく育成の名門である。
今回、このレアルソシエダの分析をしてきたいと思う。

スタメンと基本フォーメーション

今回取り上げる試合は「レアルソシエダvsマジョルカ」の試合。まずスタメンを見ていきたい。そこで軽くメンバー紹介もしようと思う。

レアルソシエダは4-1-2-3を使用している。前線には欧州のサッカー情報をみているだけ、くらいの人でも知っている選手が並んでいる。イジャラメンディ、レアルマドリードからレンタル移籍のウーデゴール、マンUにも所属していたヤヌザイ、1トップにはウィリアン・ジョゼもおりかなり攻撃的な布陣。またベンチにはドルトムントに所属していたイサクや昨年ジローナでゴールを量産したポルトゥも控えているなど攻撃陣の層は分厚い。
対するマジョルカは今シーズンプリメーラに復帰。久保も移籍が決定したが今節はベンチ外。8番のサルバ・セビージャは35歳のベテラン。チームの核である。このチームであれば久保は右のSH、もしくはIHでの出場が濃厚になると考えられる。
それでは試合をレアルソシエダにフォーカスしながら攻撃、守備の2局面に分けて振り返りたいと思う。

攻撃

まずレアルソシエダのビルドアップに関してだ。このビルドアップの可変を面白いと思いこのチームを採用した面もあるので、しっかりと紹介したいと思う。

レアルソシエダのビルドアップは4-1-2-3→3-1-4-2可変を採用。この形の可変はそんなに見ないので個人的には珍しいと思っている。まずイジャラメンディのCB間落ちから可変のスイッチがはいる。そこからメリーノのDH化→オヤルサバルのIH化→両SBのSH化&ヤヌザイのCF化の順で可変していく形。
メリットとしてはSBを高い位置を取ることで相手のSHを押し下げることができ、相手を押し下げることができる。
また3バックになることにより、相手のプレスが2トッププレスでも1トッププレスでも、その脇からドライブすることで前進を図れるようになっている。ただこのチームのCBにドライブの上手い選手がいないのが少しネックなのである。そこで前半30分から少し可変の配置を変え始める。それが下図である。

それがイジャラメンディ自らドライブしライン間にパスを供給することである。これにより停滞感を多少は改善することができ、前進するシーンが増えた。おそらくこちらの形の方が効果的に前進できるだろう。またドライブで相手のCHを引き出すことに成功すれば、その裏のスペースでIHもしくはCFの選手がボールを受けることができる。またイジャラメンディがチャンネル落ちできない場合はIHのウーデゴールやオヤルサバルが中盤ラインの前に下りて受け前進を促すシーンも見受けられた。

そして押し込んでからは下図のような動きを見せる。

これは一例に過ぎないが、縦のポジションチェンジを利用して裏に抜ける形が何度か見られた。
また他の特徴としては可変後のIHが下りて引き連れた相手CHの裏にもう一人のIHが入ってくるパターンである。ソシエダは同サイドに選手が集まるのを否としていないので、かなりオーバーロード的な攻撃も多かった。マジョルカがかなり引いていることもあり猛威を振るうシーンは少なかったが。
ただ前線のタレントは揃っているため、個人のイマジネーションでの連携や質で行けるシーンもあり、次節のバスクダービーから数試合の中でアタッキングゾーンでの攻撃方法がわかってくるのではないかと考えている。

また何度か触れているが、個の質はかなりあるのでカウンターはかなり脅威である。今節の得点シーンもコーナーキックから一気にカウンター。ポルトゥの持ち運びからラストパスにウーデゴールが反応しゴールに流し込んでいる。格上の相手と対戦する際にも十分脅威になると考えていいだろう。

守備

基本的には4-1-2-3→4-4-2の可変を採用している。

前線からのプレスに関しては特段オリジナリティはない。基本的に縦パス阻害からサイド誘導しボール奪取するパターンである。前プレに関してはそこまで問題はないのだがセットディフェンスにやや問題がある。それはマジョルカの攻撃スタイルにも起因しているので次の図で紹介したい。

そのセットディフェンスが下図である。

レアルソシエダはSHにかなり攻撃的な選手を置いている反面、攻撃では活きるものの守備の貢献度で劣ってしまうシーンがある。それが上図のようなシチュエーションである。マジョルカは攻撃のスイッチの合図としてSBが高い位置を取るのが多くみられる。ソシエダのSHは相手SBにはついていかないため、CBからパスを通されてしまいインサイドに絞ったSHを自由に使われるような状況を作られていた。基本的にSBに持たれてしまう時点で1vs2の数的劣位となり、チャンスメイクをされていた。この試合を通して高い位置の相手の相手SBにてこずっていた。これからの試合に関してもSHの守備タスクに関しては興味深く見ていこうと考えている。

まとめ

レアルソシエダ分析の1回目はいかがだっただろうか。自分自身海外チームの分析は初めてやったのだが、やはり選手の特徴をつかみ切れていないディスアドバンテージは大きいなと感じた。これから毎試合チェックして、月に1度くらいのペースでレアルソシエダ分析の記事を上げていければなと思っている。正直需要はそんなにないとは思うが、興味のある方にレアルソシエダのサッカーの面白さが伝わればいいなと思いながら書きたいと思う。それではまた次回お会いしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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