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さみしい夜にはペンを持て 感想

おもえば社会人になって約13年。
いろんな本を読んだし、読まされた。

自己啓発だの、マーケティングだの、最新技術だの、
なんとかして自分の成長につながるものを広く浅く読んできた。

ただ、
最近になって本を選ぶ基準が変わってきつつあることを感じてる。

自分の子どもが中学生くらいになったときに読んでほしい本を探してる。
やっぱ中学生って、人間関係・成長・進路への不安とか、
ほんとに悩みが尽きない年齢。
そんなときに、視野を広げてくれるというか、学校だけがすべてじゃないと
感じてくれるような本を読んでほしいなと思う。

その中でも最近買った本のなかでタイトルにある本は良書だとおもった。
なんだかんだ今まで読んだ本の中で、
ほんとに文章を書きたいと思わせる本だった。

主人公が中学生のタコで、体育祭の準備をきっかけに
学校に行くのが嫌になって公園に逃げ込んだ時に
ヤドカリのおじさんに色々アドバイスをもらう話。

まず世界観がかわいいし、タコジローの悩みは深刻だけど共感できるし、
大人でもスーッっと入りやすいんじゃないかと思う。

絶対一度はみんな通った道なんじゃないかと思う。

悩んだ時は、まるで計算問題を解くかのように、答えを出すために書かなければならない、ということ。

書くことの効果、書き方、書き方の工夫、繊細に書くこと、
自分と対話すること、そして自分なりの答えを出し切ること。

悩み多き中学生だけでなく、大人だってぜったい読んだほういい!
社会人なんて、業務では人のための文章しか書かないんだから、
自分のために書く時間を作ったほうが気持ちの整理につながる。

どうすればダイエットできるか?
どうすればお金がたまるか?
どうすれば結婚できるか?
どうすれば家族とうまくいくか?

頭の中のモヤモヤのサイクルを断ち切って、
目で見える形に繊細に落とし込む。
自分なりの道筋をみつけることができるかもしれない。


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