家事なんて適当でいい、その認識は夫婦で持とう

ボンベイさんの著書、「家事なんて適当でいい!」を読みました。


手抜きをしよう。それはママ界隈ではよく聞く話ではあるけれど、ツイッターなどで大々的に言うにはちょっとハードルが高いなと感じていました。子どもがかわいそう、育休中なんだから家事くらいすればいいのになどと批判されることがわかりきっているから。ただでさえストレスのかかる育児、外野からの批判はできるだけシャットアウトしたいのが本音です。ボンベイさんもいろいろ言われることもあるでしょうが、声を上げ続けてくれて感謝しています。

個人的に特に感謝しているのは、毎日風呂に入れなくていいと言ってくれたこと。料理しないとか、掃除を外注とかは他にも言ってる人がたくさんいます。しかし、風呂に入れなくていいよはまだまだ声をあげている人が少ない印象。

産院で「赤ちゃんは肌が弱いから風呂は絶対入れろ」「海外では毎日風呂に入れないという意見もあるけど、日本は湿度が高くて汗をかきやすいからお風呂に入れないとすぐおむつかぶれする」など、お風呂に関して散々指導されたこともあり、お風呂は絶対という刷り込みがあったんです。

でもまぁこれがなかなかしんどくて。ベビーバスに入りきらなくなったまだ腰も据わってない息子をずっと抱っこでお風呂に入れるのはなかなか大変で、さらにそこに3歳の娘も加われば一大イベントなわけです。

「毎日お風呂入れてない人がいるのか」というのはまさに目からうろこで、これにはだいぶ救われたのでした。そして、今では「お風呂入れないこともあるよ~」と公言するまでになりました。

あれま、前段が長くなりすぎましたね。

ボンベイさんが提唱する「死なせない育児」

死なせないが最重要ミッションだとボンベイさんは言うんですけど、これ「子どもを死なせない」のはもちろんのこと、「ママのメンタルを死なせない」「パートナーシップを死なせない」も含まれているな~と感じてます。

理想とされている育児を叶えながら、自分のご機嫌を保ち、パートナーシップをより強固にしていく。

これ、子ども産む前はなんかできそうな気がするんですが、実際は無理ゲーです。

子どもはかわいいだけの生き物ではなく、当然自我があるので思い通りはなりません。理想の育児は机上の空論で、自分のメンタルが死にそうなることは日常茶飯事。

家事育児分担とか、子どもが風邪ひいたときどちらが仕事休むとか、話し合いから夫とケンカになってしまうことも多いです。

ボンベイさんはいろんなことを死なせないために、こういうことを辞めたらいいですよ、こういうことにお金かけたらいいですよって発信してくれているわけで、今回発売された本は今までの情報を読みやすくまとめてくれた教科書みたいなものです。

本で一番響いたポイント


① 「つらいと思う気持ちに優劣はない」

子ども産むと一個人ではなく「ママ」って人種に分類される気がします。ママだからそれくらい我慢して、ママなんだから子どものために頑張って、ママなんだから手抜きせず愛情込めて。

いやいや、子ども産んだだけで今までと同じ人ですよ、急に子どものためだけに生きられないですよ。他の人が出来てるからと比較する必要もないし、甘えていると批判される筋合いもない、自分が辛いんだったらそれが全てなんです。自分を大事に。

② 「何を優先したいのかはっきりさせる」


料理は好きだから頑張りたいって人もいるし、掃除すると気持ちがすっきりするって人もいます。そういう人に「ルンバ買いなよ」「料理する時間はもったいない」なんて言うのは野暮の極みでしょう。

ボンベイさんも「ここに書いてあることをやればそれなりにお金がかかるが、今はお金よりも子どもとの時間や自分のやりたいことをやる時間を優先している」と言っています。

お金で余裕を買うにしても、何にストレスを感じていてどこにお金をかけるのかははっきりさせておきたいところ。そしてそれは各個人で全く考えが違うので、パートナーとも話し合って、各家庭のスタンダードを決めたらいいと思います。

夫婦で読みたい


手を抜く、というのはママだけで出来ることではないのです。パパの理解があってこそ。パパの理解がなくて手抜きが出来ず、理想のママ像を押し付けられてパートナーシップ崩壊…よくある話です。産後クライシスはまさにそれですよね。

わが家も例外ではなく、夫からの「また市販の離乳食あげてるの?たまには作ったら」「ドラム式洗濯機は高いよ。(奥さんが)干せばタダなんだから」といった発言に傷ついてきました。

今では夫も家事育児参加してくれるようになり、こちらが言わなくても保育園の送迎やおむつ替えをしてくれるようになりました。おかずの数が少ないことも、部屋がいつも散らかっていることも当然だと思ってくれています。家事なんて適当でもいい、その認識は夫婦で持たないと意味がないです。ぜひとも夫婦で読んでほしいです。


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