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手元が綺麗だと気分が上がる。福祉ネイリストという職業

最近、母は欠かさずネイルをしている。聞けば、赤、ピンク、ベージュの3色をそろえたらしい。

母は少し前、シワシワの手元を見ると自分の年齢を突きつけられているようで落ち込むと話していた。仕事では定年を迎え、嘱託扱いに変更。体力がなくなり、孫を抱っこしたまま歩けない。60を超えた母は、自分が老人の域に片足を突っ込んだことに戸惑っているように見えた。

そんな母が、「手元が明るいと気持ちまで明るくなる」と嬉しそうに、真っ赤なネイルをした手を空にかざして眺めていた。シワシワだから見たくないと言っていた手を、わざわざ眺めるほどに、ネイルの効果は大きかった。

ネイルってすごいな〜と思っていたところ、たまたま流れてきたこのツイートで、福祉ネイリストという職業を知った。なんて素敵な職業!施設を回ってネイルケアをするだけでなく、自宅訪問もしてくれるそう。生きる上では、必要ないことかもしれない。でも、よりよく生きるためにはとっても大事なことだよね。

母の誕生日は3ヶ月後。初めてのネイルサロンをプレゼントしてみようかな。

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