見出し画像

モデルナ製ワクチン2回目接種してきました

先週土曜日、2回目のワクチン接種を受けてきました。
日本の友人知人から、そっちはどうなの?と聞かれる機会も多いので、私の体験を簡単にまとめておきます。

もしよろしければ、夫が接種を受けた時に書いたこちらもご参照くださいね。

予約

接種の優先順位は、高齢者を除いて職業順に定められていたので、専業主婦である私は一番最後でした。
どうせ一年以上どこにも行かずに過ごしているのだし焦っても仕方ないやと、のんびり構えていました。
しかし、3月の終わりから4月の始めの頃になって、同じく専業主婦であるはずの友人から「私はもう打ったよ」とか「もう予約取ったよ」と連絡が来たり、予約のアドバイスをくれる人が次々現れて、さすがの私も具体的にチェックしてみました。

こちらでは、カウンティや市が準備した接種会場の他に、ドラッグストアーや、薬売り場があって薬剤師の常駐しているスーパーマーケットなどでもワクチンを打つことができます。日本でいったら、マツキヨやイオンで打てるという感じでしょうか。
そういったところでは普段からインフルエンザの予防接種なども受けられますから、独自に予約サイトを持っていて、カリフォルニア州の予約サイトMyTurnを通さなくても直接予約を取ることもできます。
ひとまずどちらもチェックしてみたのですが、いずれにしても「接種対象者のみしか受け付けないので、それが証明できる書類を必ず持参すること」という注意書きがあります。
順番を飛び越えたり、居住地でも勤務地でもないところに潜り込んだりして先に受けてきた人たちは、一体どんな手を使って打ってきたのだろう??と疑問を持ちました。
しかも、日本のように順番を飛び越した人が責められたりするどころか、むしろ早く打った自分はすごいだろー、あなたも早くと自慢してしまうというこの差...。

日本人である私は、ここで嘘をついたり無理をしたりして数日早く打つことに意味を感じなかったので、やっぱり自分の順番が来るまで待つことにしました。

すると4月半ばになって16歳以上のすべての人に開放するという段階がやってきて、私にも順番が回ってきました。
それではと再度予約サイトを見てみると、1時間以上かかるような遠い所で、しかもピンポイントにこの日のこの時間だけといったものしか空いていません。
毎朝チェックするといいとアドバイスしてくれた友人がいたので従ってみると、確かに毎朝状況が変わっていました。日本のように先々の予約が取れるわけではなく、ワクチンはいつ入ってくるかわからないから、入ることがわかった時点でその分の予約を開放するという状態だったのですね。
これではしばらくの間は希望の場所や時間は無理そうだと、またもやのんびりいこうと考えていました。

ちょうどその頃、バイデン大統領の号令によって一気にエンジンがかかり、ナパでもホテルを会場とし、予約なしで受けられる集団接種が開催されました。
私は、息子を接種会場に一緒に連れて行きたくなかったこと(一人で留守番させられる年齢ではありません)、副反応を考慮し送り迎えに影響しないタイミングを選ばなければならないと考えたことから、土曜日に受けるしかないと決めていました。残念ながら集団接種は平日だったので、見送りました。
一刻も早くと望んでいた人たちは、そこで概ねはけたということなのでしょうか。その集団接種と前後して、市内の会場で土曜日の予約ががらがらに空いているのを発見し、4月24日、1回目の接種を受けたのでした。

ちなみに、予約はインターネットのみです。
こちらでは、あらゆるものがインターネットなので、インターネットでの予約を問題視することはなかったのではないかと思います。すべてのニュースをチェックしているわけではありませんが、とりあえず、高齢者が困っているといったニュースは見かけませんでした。アメリカ人は新しいもの好きな人が多いので、高齢者でもインターネットもスマホも使いこなしている人が多いという印象があります。また、インターネットができないという方でも、ご近所さんネットワークも含めて助けてくれる人がいるのかもなということも思いました。

予約サイトでも集団接種の場合でも、会場ごとにどこのワクチンが準備されているということが明記されていましたので、そこから希望のワクチンを選ぶことも可能でした。

当然のことながら、1回目を予約すると自動的に2回目の日時も出てきて、同時に予約できるようになっていました。

接種

私の予約した会場は小学校でした。
到着すると、数人の方がタブレット端末を持って立っていて、チェックインの手続きをしてくれます。
早めの段階で接種した夫は予約の時間に行っても1時間程度並んだそうですが、どんじりの私はほとんど並びもせず、待ち時間はほぼゼロでした。
予約の際に送られてきた確認メールに記載されたQRコードとID、自分の名前や生年月日、あらかじめ登録しておいた母の旧姓を確認されたりする簡単なチェックです。健康状態などの確認事項については予約の際にチェック項目がありましたので、1回目は何も聞かれませんでした。2回目には4週間の間がありましたから、その後体調に変化はないかという確認がありました。

次に、体温をチェックする人、「COVID-19 Vaccination Record Card」という、いつ、どこでロットナンバーいくつのワクチンを打ったかを記したカードを発行してくれる人のところを通ります。カードは万が一紛失しても写真を撮っておけば大丈夫だから、撮っておくことをお勧めするわと言われました。
2回目は辛いということはもう多くの人が知っているので、パスしてしまう人も増えているようです。ですので、カード発行のお姉さんには、2回目はいつ。マストだからねと念を押されました。
そこまでは外です。

その後建物に入ると、案内の人が立っていて、8個くらいのテーブルの空いているところに「何番ね」と振り分けてくれます。
テーブルには接種担当者が待っていて、再度名前の確認。どっちの腕がいいかの確認。そしてぽいっと打っておしまい。

打ってくれた人が付箋に15分後の時間を書いてくれるので、それを持って待機場所へ行きます。
待機場所は、建物の中と外の両方が用意されていました。
15分後、座っていた椅子にその付箋を貼って帰れば、そこにいるスタッフの方たちが付箋を回収してその椅子を消毒し、次の人を迎える準備をしてくれると、そんな感じです。
非常にスムーズでした。なにせどんじりですものね。

副反応

注射の痛み自体はほとんどありません。
1回目は、打った後2~3日は、腕を一定以上の高さに上げようとするとうっとなるような痛みがありました。それが収まってからも2週間くらいは、うっすら腫れてなんとなく痛かったりしましたが、知らぬ間に収まっていました。
それ以外の副反応は一切ありませんでした。

2回目。
私はどんじりだったわけで、周りにはすでに打った人も多く、夫の様子も間近で見ていて、2回目の接種後に何事もなかった人の話はほとんど聞いたことがありませんでした。
20時間以上起き上がれなかった人。3日寝込んだ人…。
ファイザーの方が副反応が軽い人が多かったこと。お水をたくさん飲むと比較的楽になるらしいという情報は得ていました。

というわけで、打つ前と打った後にお水をたくさん飲みました。
だいたい接種から半日後くらいに症状が出てくる人が多いという感触を得ていましたので、私もそのつもりで準備をしていました。
私は、午後2時に接種しました。だいたい夜の11時頃でしょうか。なんとなく足元や背中がぞわぞわしてきました。それでも全然たいしたことはないと思ってそのまま寝ました。寝ている間も、いわゆる熱が出る時のような、寒気/熱いを繰り返していましたが、眠れないほど苦しいわけではありませんでした。
遅い朝、目が覚めた時にも状態はそれほど悪くなく、普通に家族のブランチを作ったり洗濯したりできました。
食後、少しだるさがあったのと、せっかく副反応に備えてこの日を空けてあるのだからと思い、もう少し寝かせてもらうことにしました。その間も寒気/熱いを繰り返していました。
夕方目が覚めると、体が重い。汗をかいていたのでシャワーを浴びて、お夕飯の準備をしなければと思うけれど、腰がもげそうというか、体がバラバラになりそうに痛い。熱を測ってみると、36.7度でした。平熱35.2度。具合が悪いなと思って測ると34度を切っていて(アレ?ワタシシンデイル?)となることもある私にしてはなかなかの発熱です。
副反応出るの遅っ!

それでも、なんとかお夕飯の準備をして、しっかり食べているうちにぼちぼち元気を回復しました。
その夜も寒気/熱いの繰り返しで汗をかきましたが、朝起きると熱も下がっていて普通に元気が戻っていました。
今日で4日目となりましたが、腕はまだうっすらと赤くはれて熱を持っているとはいえ、だいぶ動かせるようになりましたし、体調は久しぶりにゆっくり寝たおかげでかえって調子がいいくらいです。

夫はもう少し具合が悪そうな感じでした。体の節々が痛いと3日くらい痛み止めを飲んでいました。
それに比べたら私の副反応は軽かった。薬も飲まずに済みました。
私の免疫の反応がいまいち悪かったということかもしれませんが、お水をたくさん飲んだのが利いたのかもしれないという気もします。


こちらは、ワクチン接種を希望する人たちにはほぼいきわたってきたという感じです。
5月半ばからは12~15歳の人たちへの接種も始まっています。
CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は、ワクチン接種者はマスクをしなくていいと発表しました。ワクチンを打つ人を増やしたいためでしょう。しかし、ワクチンを打ちたくない人たちは、その程度の誘い文句で打つように意志を変えるとは思えません。
カリフォルニア州知事は6月まではマスクをしましょうと声をかけましたが、そんなのを聞いている人がどの程度いるかもわからず、CDCの発表を聞いて気をよくしてマスクをしない人が増えています。同時に、便乗してワクチンを打っていなくてもマスクをしない人たちももちろん増えていくでしょう。そんな人たちは、もともとマスクなどしたくなかった人たちですから。
誰がワクチンを打っていて誰が打っていないのかは、外から見ただけではわかりません。
しかも、ワクチンを打ったからといって、感染しない、させないというわけではありません。

多くの人に「もういいんでしょ?」的な解放感が漂い始めているのを感じます。
パーティーや子供たちの集まりのお誘いもぼちぼち入るようになってきました。
しかしナパでは、感染者数自体は減ってはいるものの、新規感染者の60%程度が20代以下、まだワクチン接種対象ではない12歳以下の子供たちにも感染が広がっているというデータが発表されていました。
まもなく夏休みを迎えます。
この先感染状況がどうなっていくのか。
我が家は、もう少しマスクを手放さず、家でおとなしく過ごしていたいと考えています。

読んでくださってありがとうございます!左下のハートマークをポチッとしたり、シェアしていただけたらうれしいです。