見出し画像

退職日記〜働きすぎて死にそうになるまで〜

こんにちは。3年前に丸2年務めた人材系の営業職を退職し、SEとして働く普通の社会人です。
退職してすぐ書いた文書だったのですが、公開する勇気が出ず眠っていたのを見つけました。
今更ながら公開してみようと思います。


前職で鬱一歩手前まで追い詰められて、転職を決意したことを備忘録として書こうと思います。今辛い思いをしている人、転職をしようか悩んでいる人に届けば嬉しいです。

まずどんな会社だったか。
人材系のメガベンチャーでした。
イケイケの営業会社!という感じで1日120件テレアポしたり、夜遅くまで商談やテレアポのロープレをしたり、持ち帰りで営業資料を作成したり。
目標(ノルマ)に達しないと上司に詰められ、事業部長とどうしたら達成できるかの面談があったり、、、、
数字を達成しないやつは価値がない!くらいの会社でした。そのため平均年齢が若く勢いのある若手が多かったです。(早く昇格してマネジメントしたい!会社の成長が自分の成長!等…)もれなく私も成長したい若手の一人でした。
ノルマがきつく追い詰められることが多かったですが、人は良かったです。
同期との仲も良く(仕事がきついので仲間意識が強くなります)、先輩も熱く指導してくれる環境でした。
社員の年齢が若かったため、マネジメントの質はばらつきがありましたが、どの上司も熱意がありました。(30~40代くらいの中間層が辞めてしまうため経験のあるマネジメント層がいない)

入社当時は残業、仕事の持ち帰りもなんのその。朝誰よりも早く出社して仕事を覚えられるように頑張っていました。宙に浮いている仕事があれば率先して行い、自分にはまだ早すぎるような大きなクライアントや、新規事業の立ち上げメンバーに選出、今までで例を見ないような社数を担当していました。
そのおかげもあって、部署で2番目に早く昇格もでき、全社で売上額王として表彰されたり、次世代のリーダー育成研修に選抜されたりしていました。自分でいうのも恥ずかしいですが、期待されていたと思います。

期待に従ってだんだん責任と忙しさが増してきます。過去最高の顧客数を担当し、業務はパンク寸前。
上司には毎日進捗チェックのMTGを入れられ、少しでも進捗していないと、
「なんでやっていないの?」
「顧客のこと本当に考えている?」
「こんなこともできないなら担当外すよ」
「言い訳はいいから」
就業時間中はクライアントとの商談、学生の選考対策、面接の日程調整。スケジュールが真っ暗でした。昼食の時間なんてもちろんありません。就業時間後にようやく営業資料の作成や事務作業ができるようになります。残業時間は100時間を超えました。(夜はシステムがシャットダウンするため21時までしか働けないので、朝早く行く。もちろん残業代は出ない。)毎日毎日残業して何とか業務をこなしていました。
入社1年目です。正直要領は悪かったです。出来てない私が悪いと思いました。今思えば上司が進捗チェックしてるなら部下の業務量がキャパオーバーしてるのに気づけと。ただできていないことを罵倒するのではなく業務量を減らすなり、タスク管理の方法をマネジメントするなり。自分がマネジメントする立場になった時に半面教師ににしている部分です。

ただ当時の私はもっと頑張らなきゃ、、、とますます働く時間を増やします。休みの日は日ごろの寝不足を取り返すように1日中寝て、もう1日は来週どうやって数字を立てるかを自分の目標と進捗を比較しながらパソコンとにらめっこしてました。(週明け達成プランが出来てないと上司に詰められる)タスク管理の方法もいろんな先輩に聞いて実践しました。
振り返るとここで身につけたタスク管理の方法は、後に私を助けてくれますが、即効性はありませんでした。
出社する時間はどんどん早くなりました。

入社して1年ほど、営業成績が良くなるのに従って、私の心はだんだん崩れていきました。
朝起きると悲しくないのに涙が出てくる。
それでも会社に行かなければと泣きながら準備をしてもくもくと会社に行く。
通勤電車の中でもなぜか涙が止まりません。
会社に入る前に顔と気持ちを引き締めて同僚や上司にはいつもと変わらず笑顔で接します。

ですが上司に罵倒されたあと、涙が止まらなくなります。
はじめはトイレに行って泣いていました。
トイレに行く暇もない時は自席でマスクをつけて、こっそり泣いていました。
真顔で何食わぬ顔で泣いていると意外とばれません。
私の異変に仲の良い同期や先輩は気づいてくれ、声をかけてくれました。(もしかして普通にバレていた?笑)
そのおかげで何とか人間として保てていたと思います。

ある日突然限界がきます。
当時彼氏とほぼ同棲しており、彼の家から出社していました。
いつもと同じように泣きながら準備をしていたら彼氏に気づかれてしまいました。(彼は違う会社で出社時間ギリギリに起きるため、彼氏が寝ている間に出ていました)

涙が止まらないことは心配されると思い、彼には隠していました。バレた瞬間「どうしよう。見つかっちゃった。変だと思われる」頭の中が真っ白になりました。
「大丈夫?」そう言われた瞬間涙が止まらなくなりました。何も聞かずに「大丈夫、大丈夫」と優しくなだめてくれると不思議とほっとして泣きじゃくるように泣いて泣き続きました。
もう行きたくない。心はまっくろでした。
2時間くらい泣き続けた後、出社の時間が迫ってきたため、何とか電車に乗ります。
ただ電車でも涙が止まらず、「これは行けない」と思ったため、初めて休む連絡をしました。
休んだ後は1日中泣き続けました。
自分でもさすがにこれはおかしい思い、転職を決意します。
エージェントに登録し、面談予約をしました。
ただ、平日は仕事で抜けられないため休日に面談してくれるエージェントのみです。

2つエージェントを利用しましたが、
どちらでも限界でないのならまだ転職はしないほうがいいというアドバイスでした。
(転職に不利になると思い涙が止まらないこと等を伝えなかったため、妥当なアドバイスだと思います。)
そこから、少し手を抜いて自分を守りながら働くようになります。
上司に罵倒されるときは心のスイッチを切るんです。真面目な顔でうなずきながら話を聞いている風な顔で。スイッチを切れば何も感じません。ただ大事な心も死んでいくような気がしました。
大ダメージも負わなくなりますが、じわじわ毒を盛られているような気分です。仕事が楽しくなくなっていきます。
それでも未来を深く考えることが出来なくて、絶対辞めてやると思いながら変わらずニコニコと働き続けます。


ここまで過去の私は書いてくれたようです。
ここから退職まで、転職活動、転職後…と書きたいなと思っていましたが退職までと転職活動の記憶がおぼろげ。
思い出せる限り書いていこうと思いますが、とりあえずここまで公開します。
拙い文章をここまで読んでくれてありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?