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気泡は海面へ昇る

海の気泡を集め閉じ込めた様な緩衝材 
 
僕は指、爪をつかって薄い膜を割る。
膜から外へ逃してあげる。

気泡は雲が泳ぐあの青い空へ
星が群れをつくって流れるあの暗い空へ
昇って行く。

ずっとずっと果てしなく海面を求め
昇り続ける。

海面から顔を出した。
あの泡沫は何を見るのだろう。

空気という膜に閉じ込められた。
地球と僕らが居るのだろうか。

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