少人数チームだからこそ。

 バスケは5人がコートに入ってプレーをするが、ベンチで交代を待っている選手もいる。ベンチに入れる選手には制限があり、その制限の中でベンチに入れない選手がいるチームもある。俗に選手層が厚い。と揶揄されることもあるが必ずしも人数が多いチームが強いわけでもない。言ってしまえば一長一短だろう。うちのチームは男女ともに人数がいない。男子はまだ増えてきて11人、女子はちょうど5人。課題はあるものの日々練習に取り組んでいる。

 少人数チームは指導者にとっていい環境なのかもしれない。一人に対して掛けられる時間が多くなるから個人に教えやすい。そして練習量が人数の多いチームに比べて同じ練習でも活動量が多い分経験値を積みやすい。だから今自分もタスクを分割しながら教えたりマネジメントできていると思う。

 ただ、人間関係のもつれも敏感な問題である。やはり人数が少ない分、距離感も必然的に狭い。それがいい意味で働けばまた別なのだろうが、分野の違う人が集まれば必ずしもいい距離感を保てるわけではなく、時にずれが生じることもある。

 その解決策が自分にはわからない。ただずっと考えていて何かを犠牲にしないといけないだとか、だれもが幸せに終われる結末はないのかなとか。いい解決策が見つからない。

 高専生と言っても16、17歳の集まりだ。少なからず人間の向き不向きはある。それを理解して改善できる能力が少なからずあればまた違ってくるだろう。

 ただそれはすぐにできるものでもなく、ゆっくりとはぐくんでいってほしいものであって急かすようなことはしたくないなと思う。

 

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