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人魚と零れた星の夜(自己責任でしかない)

「!!」
最初、感じたのは、風でした。夜の澄んだ空気が、頭の上から肩、胸元までをさらりと撫でてゆきます。海水とは、まるで違う感触に人魚は驚き、それ以上に、頭の上に広がる空の景色に何も言えなくなりました。漆黒で塗りつぶされた空には、無数の小さな輝きが灯り、その中央一点には、丸く満ちた大きく柔らかい光がしっとり輝いているのです。黒と光りだけの、どこまでも続く黒と光りだけの風景は、今まで見たどの景色よりも質素で簡単なのに、この世のものとは思えないほど幻想的で美しい、神秘的な世界でした。


こんばんは。晴季です。

遅くなりました。

そして、おやすみなさい。

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