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人魚と零れた星の夜(物語っていいね)

人魚は堪らず、大いに泣きはらそうとしたその時、胸元にほんのり違和感を覚えました。人魚が赤くなった目で俯いて見ますと、星の光がいつもと違って見えました。どこがどう違うのか、言葉で言い表すにはとても難しいのですが、なんだか勇ましくて、逞しくて、優しいような、安心できるような、とにかく、人魚の沈んでいた気持ちを温めてくれるような光でした。引き寄せられるように、人魚がそっと、星に触れてみますと、冷え切っていた指先から身体中へ、体温がゆっくり戻ってくるのを感じました。
「ああ、温かい」
ぽろりと呟いて、人魚は両手で星を優しく抱きしめました。
「ありがとう。星のおかげで、もう寒くないわ」
人魚が告げると、星がにっこり笑ったように見えました。

こんばんは。晴季です。

日中に投稿できました~(日は暮れたけど)

昨日は久しぶりに金曜ロードショーで「アラジン」観て、
あ、やっぱり物語っていいな。って思ったので、
わたしのこの物語も、形にしていきますね。

と、娘が泣いているので、
今日はこの辺まで~

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