異世界転生-男の娘/僕はこの世界でどう生きるか? 38-40
38 五蔵の精を受けて
五蔵のふんどしを解くと、可愛いおちんちんが飛び出してきた。
「わあ、子供ちんちんだね。ちゃんと剥けるのかなっていうか、精通は来てるの?」
僕の横でリズがくすくす笑った。
ああん。恥ずかしい。
そういう五蔵のつぶやきが、ますますみんなの気持ちを興奮させる。
では、高貴なおちんちんをいただきます。
僕は一言言うと、その可愛いのを口に含んだ。
唇で挟んで皮を押し下げながら舌先をペニスの先っぽにねじ込む。
そうして皮を開いていく。
亀頭の先端がつるんと舌に感じた。ツンとくるしょっぱい味わい。
今まで何度か味わった、ごつい男たちの肉棒と比べて、まったく雑味のない味わいは、高級食材を思わせる。
回るお寿司と超一流寿司屋のお寿司の違いかな。
あ、ああ。五蔵のうめき声。
包茎だと亀頭が刺激に敏感なままだからな。
これは射精まであっという間だろうな。とはいえ簡単に終わるのは詰まんない。
もっとゆっくり味わいたい。
亀頭への刺激をいったんやめて、僕は五蔵のタマタマを掌に載せてゆるゆると揉んでやる。
ちっこいタマタマだな。精も少なそうだな。
できるだけたくさん欲しいのだけど。
しばらくタマタマをマッサージした後、僕はフィニッシュさせるべくスパートに入る。
可愛く勃起した五蔵の亀頭の皮を剥いて、亀頭全体に舌を絡めて舌でしごき上げてやった。
あ、ああ! 五蔵の腰がぴくんと跳ねる。
そして、僕の口中に彼の精が、極上のワインの香ばしさみたいに僕の味覚を刺激した。
ああ、なんという美味、これは至福の喜びだ。
そして一瞬遅れてきた彼の知識量に、僕の脳は完全にオーバーフロー状態なのか、めまいがしてきた。
すごい凄い、宇宙の真理からアマゾン川上流の微生物の生態まで、さまざまな知識が脈絡なく奔流のように僕の中に入ってさらにこぼれてしまう。
「すごいです。五蔵さんの知識、僕の脳には入りきれない。でも、必要な部分だけは覚えていることができそうです」
僕は皆に報告する。
「じゃあ、次はお尻だね」
射精した直後の五蔵のペニスをリズがつまむ。
やはり、握るという表現より、この場合摘まむだなあと思いながら見てしまう。
僕は反対向きになって、五蔵にお尻を向けた。
「いや、もう無理ですよ。一度行ったら、立たないです」
弱音を吐く五蔵。でもアマゾネスは容赦ないのだ。
振り向いてみてると、タバサが五蔵の法衣の中に手を入れて乳首を刺激してる。
リズは手のひらで五蔵の亀頭責めをしてる。
目を瞑り首を振る五蔵。なかなか勃起しないようだ。
「淫乱ケツマン波動砲を使った方が手っ取り早いんじゃないですか?」
カオルが言うが、五蔵ほどの高レベルな僧に僕の低レベルな術が訊くとは思えない。
僕がそう指摘するけど、カオルの言い分はなるほどだった。
「エクスタシー感じたら法力が24時間消えるんでしょ。今ならケツマン波効くんじゃないかな」
そう言ったのだ。
それならばと、僕は両手で尻たぶを開いて五蔵にお尻の穴を見せてやる。
効果は確かにあった。カオルの言うとおりだったのだ。
僕のお尻の穴をちらりと見た五蔵は、ああ、とため息つくような声を上げて、僕のお尻にキスしてきた。
「これはもうショタショタですね。こういう絵柄もいいなあ。美ショタ同士の絡みはキュートだなあ」
カオルの言葉に、リズもうんうんとうなずいてる。
「問題は、五蔵君のちっこいちんこがちゃんとジュンのお尻に入るのかだね」
「そうだな。ジュンの尻、ショタにしてはデカいもんな、届くかなあ」
今度はタバサとリリー。
仲間みんなが僕のお尻と五蔵のチンコに注目してる。
「あ、見ろよ! 五蔵のチンコ、でかくなってるぞ」
リリーが驚きの声を上げた。
「本当だ。ジュンのより断然でかいよ。これなら心配ないわ」
リズがはしゃいでる。
僕からは見えないから、どの程度の大きさなのかは、その亀頭が僕の肛門に接触した時に初めて分かった。
ぐいぐいとそこを押し広げながら侵入してくる大きさは、これまでのごつい男たちの肉棒に勝るとも劣らない圧迫感を感じさせるものだったのだ。
さすが五蔵法師、ショタっ子なのにいざとなったらデカチンになるなんて、素敵なキャラだ。
ぶすり、と五蔵のあったかいおチンコが入ってきた。
ああ、気持ちいい。
なんだか僕はこの世界に転生してきて、こんな事ばっかりやってるような気になってしまう。
アダルトエロ漫画の主人公になった気分だな。
いや、まあこの世界の主人公はリリーなのだけど。
術に魅了されている状態でも、やはり亀頭は敏感なままだからか、一発目をあっけなく五蔵は射精した。
お尻からくるその感覚は、言ってみれば万能感。
宇宙を僕の手の上に乗っけたような感覚だった。
いったい彼の能力の上限はどこまで行くのだろう。
とても理解が追い付かなかった。
そのまま彼は抜かずの五連発を僕の中に発射した。
その後、ずるりと僕の中から五蔵の物が抜け出た時には、彼はすでに眠りに落ちていた。
39 ひとまずの休息
「この子、いつになったら目が覚めるの?」
木陰に寝かせてる五蔵を見下ろしながら、タバサが僕に訊く。
彼が僕の中に五回射精して眠りに入ってから、58分と30秒。
時計もないのに時間がはっきりわかる。
これも五蔵から受け継いだ知識に含まれるものだった。
「そろそろ目が覚めるはずですよ」
僕の感覚で60分になるころ、五蔵はうっすらと目を開けた。
「五蔵さん、大丈夫ですか?」
僕が声をかけると、彼はきゃんと言って目を閉じた。
耳たぶまで赤くなっている。そして両手で顔を隠してしまった。
「私としたことが、お恥ずかしいです、まったく」
そう言って、やっとちらりと顔を見せてくれた。
これまでは僕の術にかかった後目覚めた男は、術中のことを忘れているようだったけど、五蔵は覚えているようだ。
彼のレベルの高さがそういうところにも伺われる。
「お釈迦様に告げ口したりはしないから、大丈夫ですよ」
僕がそう言ってあげると、五蔵はため息をつきながら立ち上がり、衣の乱れをただす。
「もう。僕の弱みもすっかり知られてしまったみたいですね」
五蔵が上目使いに僕を見る。なんか、可愛い奴と思ってしまう。
自分の知識を吸い取られるのって、怖いことだなと、僕はその時思った。
プライバシー筒抜けなのだから。
「五蔵君、お腹減ったでしょ。これ食べなさい」
タバサが五蔵に干し肉と水を渡した。
じゃあついでにここで食べて行こうと、他の皆もそれぞれ食事を始める。
僕はと言えば、五蔵の精を受精してもう心も身体も満充電状態だったから、木陰をふらりと離れて小高く見える丘の方に登ってみた。
耳と髪の間を吹き抜ける風が心地いい。
草の臭いからは、草木たちの夏を迎える喜びが感じられた。
遠くに高原の村が見える。農家が数軒と農場に牛。風車小屋が一つ。
あそこには宿屋はなさそうだ。
今日はあの村の端でテントを張るか、それとももう少し先まで行ってみるか。
地ウサギが巣穴から頭を出してこっちを見ている。
最初警戒の色が見えたが、僕と視線を合わせるとすぐにその色は消えていった。
ひょこひょこと歩き出して僕の足元に寄ってきた。
僕の足首に身体をこすりつける兎から、敬愛の情を感じる。
こういう所も五蔵のオーラなのかな。
心が限りなく安らかになっていく。
眼を閉じて手の平を上に向ける。そうして心を宙に浮かせるようにすると、まるで自分が天地と融合するような気持ちになってしまう。
眼を閉じているのに、遠くの村の様子がはっきりと見えてきた。
牛のまだら模様に、その牛を引く農夫の顔。
これって千里眼ってやつか。
次に僕は、この世界の異常について考えてみる。
五蔵の知識から得られたことは、この地域の一番高い山に寺院を作ってこもっている僧侶の集団が問題を起こしているようだった。
ゲーム内では主人公のメインストーリーを進める上で、指導者の立場になる高潔な僧侶の集団だった。
彼らに、この世界に対する悪意があるようにはどうしても思えない。
だとしたら、やはり何かの手違いなのだろうか。
彼らが敵対するようには思えないから、間違いを正すだけならそれほど難しい任務でもないのかもしれないな。
あの寺院にたどり着くには、ロリテッドの村から七千階段を登る道しかない。
むしろ僧侶の寺院まで辿り着く事のほうのが難問みたいだ。
クマとかゴリラみたいな怪物が現れる場所その途中にあったから。
それでも、まずはホワイトホースまで行ってからだな。
そうだ、五蔵の言うように、僕のいるこの世界も物語の一つなのだとしたら、この後、読者であるあなたはどうするだろう。
何か意見があったら聞かせてほしいな。
多分どこの誰でも、同じように思うことなのだろうけど。
そうだ。君は君のいる世界が唯一の現実だと思ってるんだろうか。
五蔵の言ったように無限の世界があるのだとしたら?
僕らはただの粒子の一つに過ぎないのだと、思わないかい?
そうだ。
ここまで来ると、僕がこの世界に来た役割というのか意味が少しわかってきた気がする。
五蔵の能力を受け継いでリリーを助けてこの世界を破滅から救うのだ。
リリーじゃないけど、俄然やる気が湧いてくる。
こういうポジティブ思考も五蔵の精を受けたからなのかな。
おおい、そろそろ行くぞ、と眼下の野原からリリーの呼ぶ声が聞こえてきた。
40 高原の村
結局その日は高原の村はずれでキャンプすることになった。
五蔵が疲れていたのと、大イノシシの九戒が全然いう事を聞かなくて進んでくれなかったからだ。
六人で高原の村にたどり着くと、早速村人に呼び止められた。
髭を生やした農夫の中年男は、胡散臭そうな目でこっちを見ていた。
「お前ら、よそ者だな。何処から来た?」
鍬を肩に担いだその男と、他に二人の農夫が先頭を歩くタバサに寄ってくる。無言の圧迫感を感じる。
あまり友好的な雰囲気じゃなさそうだ。
「旅の途中の通りがかりだよ。ホワイトホースまで行くんだけど、今夜は村はずれでキャンプするつもり」
タバサの横でリズが農夫たちに言った。
じろじろと僕らを見た農夫たちは、女子供の集団と分かって少し気を許した様子だった。
「この頃変な奴らがうろついてるから、気を付けた方が良いぞ。そのイノシシ旨そうだな。半身くれるなら、小屋に寝泊まりさせてやるがね」
農夫は親切で言ってるのかもしれないが、そういうわけにもいかないのだ。
「いえ、このイノシシは食用ではありませんので、ご遠慮させていただきます」
五蔵が苦笑いして言う。
もとは人間型の妖怪だと言ってたけど、今では言葉も通じないただのイノシシだな。
自分が食べられそうになってるのに、我関せずで五蔵を道の端に引っ張ろうとしている。
「そうだ。この村に病気で困ってる人はいないかな。良い特効薬持ってるよ」
タバサが商談を始めた。
「いや、病人なんておらん。それに薬買う金もないしな。さっさと村から出て行け」
農夫は素っ気なくそう言って追っ払うような手ぶりをした。
病人の居ない村なんて無いと思うけどな。
それに、彼の眼は嘘を言ってる目だった。
とは言え押し売りするわけにもいかない。
仕方なく僕らは村を通り過ぎて、少し先でキャンプすることにした。
適当な空き地を見つけて、そこでテントを張っていると、村の方から女が一人走ってきた。
「あんたたち医者なの? 病人なら奥の寺院で看病してもらってるから、そっちに行って欲しいのですが」息を切らせながら女が言った。
さっきの農夫と話が違う。
「早くして。村長たちが寺に火をかける準備をしているの」
「火をかける? どういうことですか?」
五蔵が訊く。
女の説明では、致死率の高い伝染病が流行っていて、感染を防ぐために患者をひとまとめにして燃やしてしまうという事だった。
まだ生きてるのに燃やしてしまうのはいかにも乱暴な話だが、有効な治療も薬もなくて死んでいくのを待つしかないのなら、いっそのこと早く楽にしてやるという気持ちも百歩譲ればわからなくはないか。
「わかりました、案内してください」
五蔵が先に立って皆が走り出す。
でも、イノシシの九戒は言うこと聞かないからそこに置いていくしかなかった。
その寺院に行く道はもともと細いうえに、両脇からは雑草の茂みが迫っていてさらに狭くなっていた。
あまり信心深い村人たちじゃないようだ。
そこには、そこまでの道と同じように、あまり手入れされていない廃屋一歩手前の寺院が草木に囲まれるようにして建っていた。
松明を掲げた農夫たちがその寺院を取り囲んでいる。
「邪魔するな。もう手の施しようがないんじゃ。これ以上病気が広がったら村は全滅じゃ」
村長らしい白髭に顔をくるまれたような老人が声を荒げる。
「もう少しだけ待ってください。私たちに治療させてください」
五蔵が村長の前で頭を下げる。
「治療するのはいいが、金はないぞ」
横から先ほどの農夫が口を出した。
それでもいいからと五蔵が言うと、ようやく彼らは道を開けた。
五蔵が寺の扉を開いて中をのぞく。
「ごめんください。誰かいませんか?」
鈴の音のような五蔵の呼びかけに、女の声で返事があった。
「どなたですか、また病人ですか?」
小さな声でそう尋ねた後に、せき込む様子がうかがえる。
大丈夫ですか、とすぐさま五蔵が駆け寄って背中をさすってやる。
女は尼僧の格好をした中年女性で、自身もやつれ果てた青白い顔色をしている。
薄暗い室内には、奥の方に御座が敷かれて六人の人影が寝転んでいた。
いずれも呼吸が弱弱しい。
「おい、これに回復薬を出るだけ全部入れろ」
リリーが酒瓶を僕に渡した。
はい、とひと言返事して僕は部屋の隅に行く。
人目につかないところでローブの中に酒瓶を入れ、おしっこを出るだけその中に出した。
「これは、ペストの様ですね、皆さん離れて。あなたも横になって休んでください」
振り向くと五蔵が尼僧を御座に寝かせているところだった。
ペストと言えば黒死病。
そう思って観察してみると、患者たちの中には手足に黒いあざの浮かんでいる者もいた。
ペストは適切な投薬治療ができなかった場合、致死率30パーセント超えるほどの、最も怖い伝染病の一つだ。
僕のおしっこ効くかな?
「五蔵さん、抗生物質は持ってますか?」
五蔵に聞くが、
「法力が使える状態なら薬を使う必要もないので」
と彼は首を振る。
五蔵の法力が戻るまで、まだ二十時間ほどかかる。
ここの患者たち、それまで持つようには思えなかった。
「これ、回復薬だ。皆に飲ませて」
リリーが僕の渡した酒瓶を五蔵に差し出した。
最初に、弱っていた尼僧に一口、そのあとは順番に一口ずつ患者全員に飲ませる。
一口で効くのか、どの程度効くのかは、少し待ってみるしかない。
「熱が下がって来たようです」
尼僧の額に手を置いた五蔵がそう言ったのは、投薬から十分ほどたったころだった。よかった。効果はあったようだ。
その頃には、虫の息だった六人の患者も、ずいぶん呼吸がしっかりしてきていた。
「これならもう心配ないでしょう。少なくとも私の法力が戻るまでは大丈夫でしょう」五蔵が、ふうと大きく息を吐いて言う。
しかしその時、何か煙たいと思った僕が振り向いた先には、めらめらと炎が立ち上がっていたのだった。
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