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かわいいって言われたかった

自分の心の奥にしまっていたことをお話ししようかなと思います。

初めて整形したのは大学2年生の時でした。
昔からかわいいとは無縁でしたが中学は女子校に通っていたこともあり、自分の顔にそこまでコンプレックスを抱くことはありませんでした。

きっかけとなったのは男女共学の高校に入学したこと。
こんなにもかわいい子と扱われ方が違うんだとそこで初めて実感しました。
私は重い一重。同じ部活にはぱっちり二重の子が数名いて、その子たちと比べて目がシジミと言われたことを今でも思い出します。

そこから、何とも思っていなかった自分の顔が全部嫌いになりました。小さい目も大きな顔もガタガタの歯も…なにもかもがコンプレックスへと変わっていきました。

高校時代はメイク禁止。
メイクを始めたのは大学生の時でした。
当時は必死でテープで二重を作って、毎月マツエクに行って少しでも目が大きくなるように工夫しました。
それでも私が追い求める可愛いには全く近づけませんでした。

こんな自信のない自分を少しでも変えたい。
そう思って初めてプチ整形に手を出しました。
最初はボトックスにはじまり、次は二重埋没と歯列矯正。医療ローンを組んで施術に踏み切りました。

プチ整形ということもあり、あまり大きな変化は見られず…自分の顔に対するコンプレックスは増すばかり。
重い瞼の影響で埋没もとれてしまい、一度再手術をしました。

埋没だけで終わろう。最初はそう思ってました。
でも社会人になって、お金にもゆとりができたことで気づけば病院探しが始まっていました。


コロナ禍でリモート業務に一時的に移行したことで、瞼の脂肪取り、全切開、目頭切開を行いました。
初めてもらったボーナスは一瞬で消えました。
ダウンタイムから明けた直後は一時的に自己肯定感が高まります。
でも街中で可愛い子を見たら、すぐ自己嫌悪に戻りました。
自分は可愛くないから…これが私の口癖です。

そのあとはジョールファットとバッカルファットの除去、顔の脂肪吸引、糸リフト、歯冠延長などお金が貯まれば全て美容に注ぎ込んでいます。


でも自己肯定感は一切上がりません。
むしろ下降の一途を辿っています。
可愛くないからせめて化粧や身だしなみをちゃんとしておかないと…自分の顔がどんな時も気になって仕方ないので鏡やiPhoneの内カメラは手離せません。

恋愛もこんな可愛いくない私を好きになってくれるわけがないと積極的にはなれず、人を信じることもできずお付き合いする人もできません。
友人たちの幸せなストーリーも最近は見たら苦しくなるので、見ないようにしています。


きっとどれだけ整形したとしても、自分をかわいいと認めてあげられることはないんだろうな…
でも少しでもかわいいに近づきたいという一心で整形をこれからも繰り返します。

どれだけお世辞のかわいいを上書きされても、過去に言われた言葉は消えないなと感じる毎日。
自分はかわいくないからと…本当は好きなピンク色の服を諦めて、どんな時も目立たない黒色の服を着ます。
かわいくないから恋愛も…何もかも諦めました。
生まれ変わったら普通に恋愛して、いっぱいかわいいって言われたいな〜


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