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『どこかの、だれかの』

陽当たりも風通しも
申し分のない物件さ

住み心地は最高だよ
絶好の隠れ家だった

もっともっともっと
ずっとずっとずっと

居座っていたかった
老木が終焉を迎えて

後ろ髪引かれながら
余儀なくされた引越

光に運ばれてくる声
ありがとうと煌めく

ノックノックノック
空き家の扉をたたく

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