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この世のどこかに暮らす誰かの物語

映画 ミッドナイトスワン
妙に生々しいシーンや心理描写があり、架空の物語なのにリアルを感じた。
全体としては役者さんが皆さん素晴らしくはまっていて、希望と力強い未来を感じる作品だった。

草薙剛さんの役への入り方が圧倒的で、新人の服部樹咲さんも完璧にはまり役。

9月に観たけど、私にとっては生々しすぎて生理的に受け付けなかった部分があったようで、今の今まで感想を書きたいのに整理できず。

この映画の少し前に
映画 彼らが本気で編む時は
を観ていたので、似た立場の登場人物の心理的に重なる部分や役者さんの役への入り方に圧倒される部分に共通点を発見したり。

田舎特有の閉鎖的な価値観や、見た目での判断、先入観、既成概念というものは根強い反面、非常に曖昧なものだなと思ったり。

性別に関してのドキュメンタリーをいくつか見た事があるけれど、架空の物語だとしても事実に基づいて描かれているのなら、ある意味でドキュメンタリーなのかもしれない。

監督のインタビューである種のエンターテインメントとして観てもらえれば、というような言葉を目にした。

何でもかんでも批評すればいいってものでもないし、リアルさを追求するようなものでもない。
ひとつの物語として、この世のどこかにいる人達の小さな生活を垣間見るような気持ちで観るといいかもしれない。

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