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映画主題歌の映画版特別MVは最高だって話ですよ。


 映画「怪盗クイーンはサーカスがお好き」公開おめでとうございます!

 皆さんはリトルブラックドレスさんの「逆転のレジーナ」をお聞きになりましたか?
 今作のエンディングテーマとして作曲されたこの楽曲、MVとものすごくあっていましたね。
 木下大サーカスさんとコラボした公式MVはもちろん大変素敵だったのですが、今回は映画版特別MVについての感想を書かせていただきます。(以下映画のネタバレを含みます)


 ……とか丁寧に前振っておいて何ですがマジでめちゃめちゃよかったので本当に全人類に見てほしいんですよね……

 逆転のレジーナ、まずタイトルが最高じゃないですか。レジーナ(Regina)はイタリア語で「女王」の意らしいんですがほかでもない「怪盗クイーンはサーカスがお好き」の主題歌で「逆転の女王」のタイトルをつけるのはすごすぎる。
 なぜかって、本編ご覧になった皆さん、あるいは原作を読まれた皆さんはすでにご存じかと思いますが、今作では怪盗クイーン(CV大和悠河さん)が自身の狙った「リンデンの薔薇」をホワイトフェイス(CV森川智之)率いるセブンリングサーカスに横取りされるところから物語が始まりますよね。
 自分からこの獲物を取り戻したらクイーンの勝ち、取り戻せなかったら負け、というホワイトフェイスに持ち掛けられた勝負を受けたクイーンは、サーカスの公演が終わるまでのタイムリミットを設けられた中で「リンデンの薔薇」を取り戻しにかかるわけです。
 ところが、数々の演目が終わってなお、クイーンは「リンデンの薔薇」を盗み出さない。世界一の怪盗はホワイトフェイスとの勝負に負けたのか?! と読者達が心配になりながら迎える、終演後の二人の話し合い。そこで我々は見事にミラージュの異名を持つ怪盗に欺かれていたことを知る。

 この物語の終わりに、そっとリボンのように添えられる主題歌が「逆転のレジーナ」なんですよ。まさしく、この物語のクイーン(女王)にふさわしい曲です。このタイトルを作り出した作曲者とアーティストに乾杯(トスト)!

 いや、言いたかったのはそこだけじゃない。いいですか、本筋は特別版MVの話です。

 言いたいことがある。

 あのさ、試写会に行ったメンツ!
 言ってよ!
 エンディングムービーに例の女の子とホワイトフェイスのシーンがあることもやばかったんだけど!
 それを見つめる赤いジャケットの後ろ姿が手前にあるの!!!!!!!!!
 クイーン!!!!!!!!!!!!
 おまえ!!!!!!!!!!!!!
 どこまでお見通しだったんだよ……後ろ姿だけなのに優しい微笑みが見えるじゃんかよ……

 個人的にはクイーンはジョーカーくん以外に対して執着があんまりなさそうという印象がずっとあったんですが、そこはやっぱ赤い夢の住人なので、子供達や同じ赤い夢の住人、あるいは子供を守る存在へのある種のシンパシーみたいなものはあるんだろうな、と思っていたんですね。まあそうじゃなかったらホワイトフェイスとの最後のあれはなかったはずだし。クイーンは法的にはアウトな存在だけど、そういう倫理観というか、愛情深さというかはある。そこは夢水清志郎にも通ずるものがあります。
 ……ってことはわかっていたんだけども。
 やっぱり幻覚交じりだと思っていたものを公式でお出しされるとビビるというか感謝せざるを得ませんね。ありがとうポニーキャニオン。ありがとう怪盗クイーン映画製作委員会。ありがとう原画さん。すべてのスタッフに感謝。

 あとあれですね、本編では当然出ないホワイトフェイスの過去を白黒の回想で出してくれたのもよかった。「悲しみが変えた世界」のところで戦場の光景が出てきてびゃん……って泣いてしまった。
 あと「孤独さえ武器にしたら」でジョー・セサミ、シャモン斎藤、シルバーキャット瞳が出てきて目を伏せたところが、「誰にも似てない夢を」で目元アップになって「未来を」でまっすぐ前を向くのに変わるところあったじゃないですか。あれもうめちゃめちゃに天才じゃん…………って呻きましたね。
 セブンリングサーカスって社会である種の孤独に苛まれてきた人々がいるわけですけど、その人達が「誰にも似てない夢を 未来を」見て、掴もうとしているんだって感じがめちゃめちゃに最高だった。深読みオタクは死んだ。

 っていうかフルバージョンで出してくれたの本当にありがたすぎる……2番の「はがゆさにその身凍えても」のところで一瞬幼ジョーカーくん出てきたの見て変な動悸しましたからね。なあやっぱ公式全部アニメ化する気満々じゃないか? あんなん劇場で見た何も知らない人が「あの小さい子があのジョーカーくんになるの?!」って困惑しながら原作見るに決まってるじゃないですか。
 メーテル服のクイーンも最高だった……なんかもう見たいものマジで全部お出しされてて笑うしかなかったし、あれ絶対製作サイドに「見たかったもの全部詰め込んだろ!」したオタクいるでしょ。フォロワーもしかしてアニメーターになって潜り込んでた?

 なんか……全部よかったですね……本当に良かった……公開中にあと5回は行くと思う……ありがとう公式……


まあここまで全部幻覚なんですけど(当記事は2022年6月9日に執筆されており、映画の公開は同年6月17日です)。
映画公開、楽しみですね。楽曲はマジでよかったんで、これを見た皆さんはぜひ聞いてください。各種サブスクにもYoutubeにもありますので。ここだけは現実ですので。


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