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「社員の代わりはいくらでもいるけれど、自分の人生の代わりはいない」ーぱるーかさんインタビュー(後編)

会社員&YouTuberとして活躍するぱるーかさんへのインタビュー、後編です。「新しいことを始める時に怖いと感じることはあるか」といったことや転職活動、YouTuberとしての活動を始めるまでについて聞きました。


*前編はこちら


C Channelに入るまで

8月の最初ぐらいにオーディションのことをネットで知り応募しました。会社を退職する前に一次選考のビデオは出していました。1次選考に通ったことが9、10月くらいにわかり、2次選考の時点では会社を退職していたので、そちらに専念できました。そして11月に最終面接があって合格し、
C Channelに所属しました。

転職活動

 転職活動は結構難しかったです。 YouTube の話をすると、「うちの会社の業務はどうなるのですか」となってしまうし、転職期間が長引くと、「転職期間長くないですか。この半年間何をしていたんですか」という話になって...…。面接官には半年間だらけていた人にしか見えないかもしれないけれど、本当は YouTube で悪戦苦闘してました。でも YouTube の話を正直にしたら落とされる。最初はオープンに「 YouTube の方で将来やっていきたいけれど、今はここで社会経験を積みたい」と面接で言っていました。けれど会社の側からしたら踏み台にされているというか、「どうせすぐ辞めてしまうのかな」と思われてしまい、落とされてしまうのはしょうがないよねと就職支援の方に言われ、なるほどなと思いました。そのため YouTube のことは言わずに転職活動をし、内定をもらいました。 でも YouTubeの仕事 で収益が発生するようになってきたら、副業扱いになるのか、それとも業務に支障が無ければ個人の趣味としてわざわざ言わなくてもいいのか、その辺の会社側の判断が分からなかったので、内定をもらった時に確認しました。すると、「業務に支障がなければ大丈夫ですよ」と言われたので、この会社で正社員をしながらYouTube もやっていこうと思いました。

工場でのアルバイト

在学中はまさか自分がニートになる期間があるとは全く思っていなかったから、本当にびっくりしました。退職後の転職活動中、何回かアンケートの職業欄で、無職に丸をするのにとても違和感がありました。落ちこぼれの人じゃん、と思いました。毎日が「来週内定が決まるかもしれない」という状況だったので、アルバイトをしようにもできない。そんな状態が続き、さすがにお金がつき始めました。こんなにすぐお金はなくなるんだと思いました。無駄遣いをしなくても税金や保険料でお金は飛んでいくから、やばいと思って1月末から単発のバイトで 工場とかで働いています。作業着に着替え、汚く寒い中黙々とロボットのように働くことは哀しかったです。もうすぐ令和になるのに、まだ手作業でただシールを貼るとか、物を詰めるという作業をやっているんだって衝撃的でした。自分が今そのポジションにいるというのも正直ショックでした。1年前まではレストランで歌って踊っていたのに、(今は)工場で黙々とシールを貼ったりダンボールを組み立てたりといった、機械ができるような作業をずっとやっている。「どん底」だと思いました。良い経験になったかもしれないけれど、今のステータスには戻りたくないと思ってます。
学生時代は社会人になって3、4年働いたら、そこでできたネットワークを駆使して、芸能界の方に行きたいと思っていたけど、結果は全く違う感じになりました。

ーC Channelのことについて教えて下さい。

「女子YouTuber発掘オーディション」に合格し、YouTuber育成の「C Channel Yellow ラボ」に入りました。会社が、YouTubeチャンネルの視聴率の分析や企画を一緒に考えてくれたり、他のインフルエンサーと交流する機会を作ってくれたりします。クリエイターに対する手厚いサポートのある会社だと思います。社員の方も生き生きとしていて、企業として素敵だなと思いました。みんなキラキラしている。「憧れの女性」が働いているところです。

ーどのような動画をアップしていますか?

最初は、私が好きな懐メロを上げていました。私が小学生の頃はテレビの力が強かったので、全員が知っていて歌えるような曲が出ているような時代でした。そういった曲は人を盛り上げることができるから、昔の曲が好きです。今はアプリやインターネットなど細部にわたってジャンルができてしまったので、「この曲を聞いたら全員が口ずさめる」「振付がわかる」というものがなくなってしまったと思います。近年ではそういう意味での「盛り上がれる曲」がかなり減ってきているので、私は最近の曲より懐メロが好きです。曲自体が悪いという意味ではなくて、時代が変わってしまった。だから、1999年や2000年代初期の曲を耳コピして踊る動画を出していました。

途中からフェイスペイントなども始め、顔にお絵かきしたりコスメのレビュー、簡単な英語を楽しく学べる動画をあげていました。私はネイティブスピーカーではないけれど、通じる英語は話せていると思います。合っているかどうかは分からないけれど、外国の人といて困ることはないので、その能力を活かして英語に困っている人に届けられたらいいなと思います。私の英語の動画は、発音を重視しています。毎回、動画の最後にその日に紹介した単語を耳コピしたピアノに合わせて発音しています。最近は、10代~20代の若者の間で話題の物を検証する動画を出しています。是非YouTubeも見にきてくださいね!お待ちしてます!


ー進路や新しいことを始める時に「怖い」と感じることはありますか?また感じたときにどう対処しているか教えて下さい

一番怖いと感じたのは退職する時です。心も体もボロボロだったけれど、こんなに早く辞めていいのかなと思いましたし、会社の人には「あなたがいないと回らない」と言われていたから「私がいないとだめだ」と思っていました。けれど、周りの人に意見を求めると「冷静に考えてみて。入って数か月の新人が、会社にとって本当に欠かせないほどの利益を出しているの?出してないよね?」と言われ、「確かに」と思いました。社員の代わりはいくらでもいるけれど、自分の人生の代わりはいないから、すぐに会社を辞めようと決意しました。役職とか担当がつく前にやめようと思って半年以内に辞めました。でも、結構(辞めるかやめないかは)ずっと悩んでいました。5月の最初ぐらいに社長に退職をしたいと電話をしていたのですが、もう少し考えるように言われ、結果7月に退職届を出し、9月に退職しました。

私は、自分だけで考えていると辞める決意ができないと思ったので、人と会い、話すことで整理していきました。第三者の意見を聞きながらだんだん考え方が変わっていき、退職届を出してやめるところまでいけたので、私は人に話して解決していくタイプだと思いました。

ー好きなコンテンツがあったら教えてください。

 『メリー・ポピンズ』です。小学校の時ロンドンに住んでいたのでミュージカルを2回観て、車で移動するときも DVD で何百回も見ました。メリー・ポピンズみたいに可愛くて、仕事もできて、頭も良い、そういう人になりたいと思いました。理想の女性像です。またダンスと歌がノリノリのものが多く、良いなと思いました。 『メリー・ポピンズ リターンズ』も映画館で観ました。

あとは『ヘアスプレー』。中学受験のために日本とロンドンを3往復して、6回飛行機に乗っていた時期があったのですが、 機内放送で『ヘアスプレー』を観て、とても面白いと思いました。12時間のフライトの中でそれしか観ない時もありました。カラフルでキラキラした世界観とノリノリの歌がすごいと思いました。 その10年後に大学のミュージカルで自分が実際に出たこともあり、心に残る作品です。

最後に

 いつか、つんく♂さんに会ってお話ししたいです。私の人生はつんく♂さんで始まっています。2,3歳の時カタールにお父さんの仕事で住んでいたのですが、日本文化が何もなかったし当時はインターネットもないという状況でした。モーニング娘。の LOVEマシーン等がヒットしている時期で、おばあちゃんが送ってくれたビデオテープを当時家で観ていました。その時にアイドルになりたいと思ったのと、LOVEマシーンの演出に使われているミラーボールに影響を受けて、大学入試でミラーボールのエッセイが書けてしまうほと、ミラーボールが大好きになりました。 ミラーボールという軸はモーニング娘。から来ています。応援団長になったのもアイドルになりたかったから。そういう経験をしていたらアイドルになれるかなと思ったからです。受験生の時に大学で音楽と情報科学を勉強しようと考えていたのも、アイドルになりたかったからです。モーニング娘。を軸に、いかに自分が彼女らに近づくか、というのを幼い頃から日々考えて、人生の選択を続けてきました。今もそうです。表舞台が好きで、そこにどうやって近づけるかと考えながら生きています。

ーありがとうございました。


ぱるーかさん年表

高校生1年生 11月   学内の英語スピーチコンテストで総合優勝
           夏休みの学習で聖書の「敵を愛せ」という言葉を読ん
           だときのことについて話した。その頃は友人関係で悩
           んでいたのだけれど、それは自分一人の悩みではない
           し、自分と反対の人も大切だと思った。

高校2年生     体育祭で応援団長をやる

      7,8月  アメリカにホームステイ

高校3年生  4月   AO入試に向け準備を始める。
      7,8月  AO入試のエッセイに全力投球。ミラーボールにつ
           いて書く。  
      10月   AO入試合格

      冬      3月の謝恩会に向けビデオ係を担当。曲と写真が一体に
             なるよう工夫した映画風スライドショーを作る。

大学生

1年次 夏 自動車の免許を取る

2年次 春 アメリカンレストランでのアルバイトを始める

3年次 春 レストランが行っているミスコンで、日本トップ20入りを果た
     す。
 
    夏 ドイツに夏季留学。デジタル音楽やクラブミュージックについ
      て学ぶ。

      アイドルのオーディションを受け、最終選考まで進む。

    秋 就活を始める
    
4年次 春  内定
      モーニング娘。についての卒論準備を始める。

卒業後、会社員時代を経て転職。また、2019年1月からC Channelに所属。


ぱるーかさんのSNSはこちら

BIGO LIVE(ライブ配信)
BIGO ID: haruuuka_japan


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