最近読んだ本とか漫画とか 1

年々冬があたたかくなってきている気がしてさみしい今日この頃。

2月は毎年しっかり寒くてうれしいなぁと思う。

自分が2月生まれだからそのおかげでうれしさも倍増しているのかも。

雪が舞い散るような日にはそれだけで得した気分になる。生きていてよかったとまで思えてしまうのだから自然の力はすごい。



さて、最近読んだ本や漫画について。

①まずは朝井リョウさんの「正欲」。

友人やツイッターでフォローしている人たちのコメントを見てどうしても読んでみたくなって買った本。

みんなあらすじや本の内容についてなるべく触れずに感想を書いていたので、そういった先入観や心の準備をせずに読むことにした。

(普段は内容を下調べして自分の中の好奇心を高めてから読むことが多い)

率直な感想は、怖い だった。

この本の感想なんて言おうものなら自分の価値観がもろばれではないか、と。

私自身のネタバレになってしまう怖さ。

人を感想も聞くのも怖いや。聞いてしまったらその人のことを今までのように見れないかも。

それくらい人の心の奥底の、柔らかい核の部分をいとも簡単に他人にばらしてしまうような作品だと思った。


②ヤマシタトモコさんの「ひばりの朝」

この漫画は数年前に読んで引っ越しの際に一度売ってしまったのだが、ふと思い出して再購入した。

それくらいに思入れがあるというか、深く共感する作品だ。

この漫画を読むと誰にもわかってもらえない、女としての宿命のようなものを認めてもらえたような気持ちになる。

好きで女らしく見られているわけではないのに、勝手にそう見られてしかもそれが美徳のように認識されている世界。

他人から見ると羨ましく思う外見も、本人はそう思っているとは限らない。むしろそれが招くよからぬものに困らされている場合だってある。それを周囲に相談したところで、自慢やマウントを取っているように思われたりして。この地球上に味方なんていないんじゃないかと本気で思う。

私が、悪いんです。そう、思わされてしまう。

そんなときにこの漫画の存在に、言葉に、どれほど救われたことか。

ひとりじゃなかった、間違ってなかった、息ができる、そう思えた作品。

あの日からヤマシタトモコさんの言葉は私を強くしてくれる宝物。



今回は2冊の思い出。読んでくれてありがとうございました。

この記事が参加している募集

人生を変えた一冊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?