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クチナシの実

 神社の庭に、クチナシが実をつけていた。

クチナシの実
クチナシの実

 私は生実を食べたことがないので、大きな声で言えないが、無味無臭なのだそう。単体ではあまりお茶にならない様子。
 クチナシの利用法で有名なのは、というか、私でさえ知っているのは、お正月のおせちに入れる、きんとんの色付け。たくあんの黄色い色。
 たくあんは、練馬大根のように精が強いものは、そのままつけても黄色くなるそうで、黄色はおいしい沢庵の代名詞だった。それで、普通の大根で漬けて、黄色く着色するのにクチナシを使ったのだという。
 うちの沢庵は黄色くなかった。でもおいしかった。
 そうそう、昔、クチナシは普通の家の庭に植えなかった。お嫁のクチナシにつながるからとか。今ならSDGs違反だよね。それで思いつくエピソード一つ。お雛様を早くから飾って3月4日には仕舞うのも、嫁に行くのが遅くならないようにって言われていた。私たちって煽られていたんだなー。

 山梔子の花、大好きです。香りを追って見に行っちゃう。
 日本は林が多いので、花の作戦としては、上空から見える(見映える)というより、香りで誘う、という戦略をとるものが多かったんですって。上向きでなく、下向きに咲くというのも。
 ちょっと前は、沈丁花。夏にもどればヤマユリとか・・・懐かしい。

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