見出し画像

【アルビどうでしょう#1】なぜ、アルビを応援するのか?

YouTube「はるかの気ままにアルビトーク」では、普段はかなりマニアックな話、アルビのことをよく知っている人、サッカーに詳しい人に向けてお届けしています。

開幕から12戦負けなし!ということで、さすがに今まで見向きしなかったような人も少しずつ興味を持ち始めてきているのではないでしょうか?

そこで、アルビ初心者やしばらくアルビから離れていた方々のために、アルビサポーターでもある「気ままに」スタッフが、観戦ガイド的な記事を“気ままに”お届けしていきたいと思います!

■ 負けて気づいた新潟愛

アルビを応援するようになったきっかけは人それぞれあると思いますが、私の場合は“負け試合で体験したある出来事”がきっかけです。

画像1

それは2018年7月のアウェイ松本山雅戦でのことでした。

以前、私が仕事の関係で4年半ほど長野県に住んでいたゆかりもあって、妻を連れて旅行も兼ねて松本まで観戦に行きました。

当時はまだ、毎試合アルビの応援に行くほど熱心ではなく、せっかくの旅行だからということもあり、アルビサポが集まるビジター席ではなく、ピッチ脇の特別シート(ビッグスワンで言う砂かぶりシート)で観戦しました。

当然、周りは山雅サポーターしかいません。妻も当時はアルビに興味がなく、私もこの試合だけは中立的な立場でみよう、と腹をくくっていたのでそれほど気にはなりませんでした。

結局、その試合は0−2でアルビが負けました。悲しいような嬉しいような、ちょっと複雑な気持ちでスタジアムを後にしました。

そして、駐車場に向かって歩いていたとき、妻の口から思いもしなかったセリフが飛び出てきました。

「負けてめちゃくちゃ悔しかった」

そもそもアルビやサッカーにまるで興味のない妻がなぜ、そこまで思ったのか? その理由を聞いて見ると、

「相手が点を決めるたびに、周りの人とハイタッチするのが嫌で嫌で仕方なかった」

と言うのです。私はむしろ、ピッチレベルから見るサッカーは迫力があって面白いね、くらいにしか思っておらず、妻は全く逆の、かなり強い感情を抱いていたことが意外でした。そして、さらにこう言いました。

「やっぱり私は新潟が好きだったんだ、ということに気付かされた」

新潟生まれ、新潟育ちの妻ですが、このとき初めて新潟に深い愛着を感じたそうです。と同時に、アルビレックス新潟というクラブが近くにありながら興味の目を向けてこなかったことが、なんだかとてももったいないことのように思えてきた、だからこれからは毎試合応援に行く!と言うのです。

もともとサッカーが好きだった私にとってこれは大きな喜びでもあり、しかしながら、負けた試合をきっかけに応援するスイッチが入ることもあるんだなと、サッカーの持つ奥深さを思い知らされました。それ以来、私たちはアルビを応援し続けています。

■ 応援=地域への誇りを持つこと

多かれ少なかれ、アルビを応援している人たちの中には、このような郷土愛、地元愛のようなものがあると思います。そして何より、現在のアルベルト監督「地域への誇りを持って戦う」という言葉を好んで使います。

このインタビューの中で監督は「新潟は東京よりも重要な街ではないのか? 東京の方がすごい街なのか? 東京を羨ましがる必要があるのか? なぜ、東京や大阪のような大都市にお怯えたようなプレーをしなければいけないのか?」と問いかけてきます。

今のアルビはよく攻撃的なサッカーと評されますが、その根底には監督のそのような強い思いがあるからなのです。監督にとって、守備的に戦うことは相手に対して怯えている態度を示すことに他なりません。

「地域への誇りを持って戦う」という意識は選手たちの中にも着実に根付いています。一例として、昨年末から今年はじめにかけて出された契約更新のときのコメントをいくつか紹介すると、

「本当に大好きな新潟の街を笑顔に溢れさせる結果を出せるように頭を使い、身体を張って闘います」(キャプテン・堀米悠斗選手)

「新潟人という意識で、J1昇格のためにより強い覚悟を持って戦ます」(選手会長・高木善朗選手)

「120%アルビ色に染めて新潟のために闘います」(第3キャプテン・島田譲選手)

 「誰よもこの新潟を愛してる気持ちを表現しながら、来シーズンを戦っていきたいです」(舞行龍ジェームズ選手)

今、アルビが強いのは皆がこのような気持ちで戦っているからではないでしょうか?

それはサッカーが分からなくても、アルビの選手のことをよく知らなくても、スタジアムで繰り広げられる試合をみればきっと伝わってくるはずです。

ぜひ、初めてビッグスワンに来て試合を見る際には、選手たちはこのような気持ちで戦っているんだ、ということを心のどこかに感じながら応援していただければ、あなたの中に眠る“新潟愛”を呼び覚ましてくれるかもしれません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?