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RAKSULの24新卒デザイナー、総合大学からデザイナーになるまでの道のり。

こんにちは、RAKSULでデザインインターンをしている川村です。
この時期になると、そろそろ本格的に就活が始まる頃ですね 😟。

このnoteでは、一度就活につまずいてからデザイナーになろうと決め、RAKSULにデザインインターンとして入社するに至った自分のこれまでを振り返っていきます。


一度目の就活、メンブレ。

私は2022年3月に立命館大学 国際関係学部を卒業しました。周りが22卒で入社する中、自分は就活をやり直した分、就職時期が延びています。

3回生の9月頃から就活をしていました。やりたいことがあるからというよりやりたいことがわからなかったからとりあえず早めに始めました(これは高校生の頃からの悩みで、受験する学部を決めるときもどの分野を専門したいかわからず、結局いろんな分野を勉強できる学部を選んでいました)。セミナーに参加したりTOEICを受けたり自己分析したり … やることがいっぱい 🫨。当時は業界をあまり絞らずに、ベンチャーや外資系企業で英語を活かせそうな仕事を中心に受けていました。

いろんな業界を見ていくうちに、面白そうやなと思った仕事がいくつかあったので応募しました。大体書類選考で落ちましたが、その頃は就活ってそんなもんよなってちょいポジティブに考えていたのであまり気にしていませんでした。いくつか選考に進み、「将来一緒に働く人かもしれへんし、嘘をついたり話を盛ったりしてもすぐにバレるな」と思ったので、面接では素の自分全開で挑んでいました。それが良かったのか悪かったのか … お祈りメールが届く度に、自分の実力よりも自分のパーソナリティを強く否定されている感じがしてめっちゃ苦しかったです。大学で専門的なことをやっていない文系だし、選考中もチーム内での自分の役割や困難をどう乗り越えたかなど、学業のことよりも(当たり前のことかもしれませんが)自分自身ついてばかり聞かれていたので余計にそう感じてしまいました。
就活は全く思うようにいかず、イライラの毎日 …「なんで自分だけ上手くいかへんねん」と段々自暴自棄になっていきました。

一緒に働く人が良ければどんなに辛い仕事でもできるという人もいますが、自分の場合(バイトの経験から)やりがいを感じられなければ続けたいと思えなかったので、やる仕事も働く環境も妥協したくありませんでした。とはいえ、英語を活かせる仕事がしたくてもそれはただの手段でしかなく、具体的に英語を使って何がしたいかまではわからず … 。徐々に「この仕事やりたい」「この企業で働きたい」みたいなものがなくなり、なんとなくそれっぽい志望動機が言える企業を選ぶようになっていました。上っ面の志望動機や自己PRを話す面接は、当然ですが上手くいかず … 自業自得ですがもっと苦しかったです。

就活を始めて約一年。4回生の6、7月になって周りがどんどん就活を終えているの中、自分はなかなか内定がもらえずにいました。意外と焦りは感じていなかったのですが、「自分は日本社会から嫌われているんやな」「結局トークが上手い人が内定もらえるんやろな」と何もかもネガティブに考えるようになり、東京から関西に戻る夜行バスの中でとか友だちと普通に話しているときとかに勝手に涙が出てくることが増えて … ここで、あっ自分メンタルブレイクダウンしているなってことに気づいて、就活を中断しました。

UI/UXデザインおもろそう、やってみたい。

就活をやめて、いったん卒論に没頭しました。落ち着いてきた頃に、本当に自分がやりたいことは何なのか、将来自分はどういう生活を送りたいのかなどをもう一度よく考えました。そこで出てきたのが:

"国内外(場所)問わず、働ける仕事がしたい" 

幼い頃に海外で生活していたこともあり、いつかまた海外に住んでみたいという気持ちがありました。ですが、どの国も海外の人よりも現地の人を採用するので、とりあえず行ってみたところでやりたい or やってみたい仕事はなかなかやらしてもらえないし、特に取得した学位と関係なければなおさら難しい。"海外でも働いてみたい" … そのためには何かしらスキルを身につける必要があると考え、手に職がつけられる仕事を探しました。加えて、当時コロナ禍の真っ只中だったことや、日本でも共働きが当たり前になってきていることも含め、オフィスや家など場所にとらわれずにどこからでも仕事ができる職種を探しました。

そこで見つけたのが「UI/UXデザイナー」。
元々、何かしら作ることに没頭することが好きだったし、留学時代に Design Computing の学生と関わる機会が多く、デザインに興味がありました。頭のどこかでは、そういう自分の手で何かを作り出す仕事に憧れがあるとわかっていましたが、「デザイナー」という仕事はアーティスティックな感性が必要で、ごく一部の才能を持った人にしかできないというイメージが強く目を向けていませんでした。

でもデザインについて調べてみると、デザインには"見える"領域と"考える"領域があり、見た目だけでなくそこには必ず「対象」と「目的」があること … デザインはただの自己満やセンスではなく、ロジカルな部分も求められることを知りました。中でもUI/UXデザインは、ユーザーをリサーチ・分析し、そのデータを元にユーザーがわかりやすく操作しやすいインターフェースに設計してテストする … 自分が大学でいろんな授業を受けた中でも面白い / 楽しいと感じていた社会学や心理学と関連している(リサーチやインタビューを通して人の考え方や価値観、行動を深く知る)こと、自分たちの当たり前の存在になってきているWebサービスやアプリをデザインすることが社会課題の解決策の手段の一つであること、また国内だけでなく海外でも注目されているHOTな分野であるということに興味が湧きました。

さらに、いろんなバックグラウンドを持った人がUI/UXデザイナーとして活躍していることを知り、自分みたいなデザインの経験がほぼない人でも目指せる道なんやと希望が持つことができ、やってみたいという思いが強くなりました。デザイナーという仕事が自分に合っているかどうかはさておき、やらずに後悔したくなかったので即行動 💨 。

デザインの勉強スタート。

UI/UXデザインの勉強を始めよう!でも何から手をつけたらいいかわからない … 。独学でかつオンラインで実務レベルまで身につけられるかという不安もあったので、まず対面で学べるデザインスクールを探しました。

そこで見つけたのが「東京デザインプレックス研究所(以下、TDP)」。現在は分かりませんが、当時UI/UXに特化したコースを"対面で"学べるスクールはここだけでした(専門学校は費用的に断念 … )。実践的に学びたい自分にぴったりだと思い、大学卒業後の4月から東京に出てきてTDPに通うことにしました(地味に16年ぶりの東京生活 😀 ワクワク)。

TDPの職員からUI/UXを勉強する前にWebの知識を身につけた方が理解しやすいと言われたので、まずWebデザインの勉強からスタート。HTML・CSS・Javascriptなどのプログラミング言語をはじめ、adobe XDやillustrator、photoshopなどのソフトを使ったワイヤーフレーム作成からのサイト・ロゴ制作など、Webサイト制作の基礎から実装まで学びました。制作期間中は、毎日徹夜で作業 → 朝寝る → 昼から仕事する → 作業に戻る、を繰り返していたので学生時代とほぼ変わらない生活をしてました笑 (完全に night owl 🦉)。

【制作実習】クライアントを想定したWebサイト制作のコーディング画面
【修了制作】Webサイトのデザインカンプ(一部)

そして、7月からUI/UXの勉強も開始。UI/UXデザインの基礎をインプットしながら、チームでアプリを設計:UXリサーチ・要件定義・情報設計・プロトタイプ制作・UTなどを行いました。途中でチームメンバーが抜けて2人だけになったり、お互いコロナになってどちらかが授業に来れず一緒に作業できない状況になったりといろいろハプニングがありましたが、受講生同士でペアになって実際にユーザーインタビューやテストをするなど実践的に学べたおかげで、UI/UXデザイナーの仕事内容やチームでデザインするというのがどんなものかイメージできました。また現役デザイナーの先生に直接質問したり社会人の先輩と話したりできたことも良かったです。

制作したアプリのプロトタイプ
アプリのユーザビリティテストの問題点リスト

ほかにも隙間時間に、デザインに関する本を読んだりYouTubeやUdemyなどのオンラインスクールでユーザビリティやアクセシビリティについて勉強したりしました。

またデザインスクールに通い始めたのと同じ頃に、学んだデザイン知識を実務で活かせる機会がほしいなと思い、友人の紹介でデザインコンサルティング会社で長期インターンも始めました。インターンでは、サイト周りの実装やCTAボタンの制作などを中心に参加させていただきました(ここでWebデザインの知識がめっちゃ役に立った 👀!! )。

最初はデザインツールを使うのに手こずったり、思うようにアイデアをアウトプットできなかったりすることもありましたが、デザインを勉強していく中で「あ、やっぱりデザインっておもろい。これを仕事にしたら楽しそう!」と思えたとき、UI/UXデザイナーを目指そうと決めました

就活リスタート、そしてRAKSULへ。

2023年の1月にTDPのUX/UIコースが修了した頃、デザイナー就活に向けてエントリー用のポートフォリオ制作を始めました。

一度目の就活と異なる部分は、やはりポートフォリオを作る必要があること。でも日本でのデザイナー就活に関する情報が少ない & 自分の周りに新卒のUI/UXデザイナーの知り合いがいないので相談できる人もいない … 。とりあえず BehanceDribbble など知っていたポートフォリオ・プラットフォームで他のデザイナーが公開しているものを見たり、ネット上の情報を参考にしたりしながら制作してみました。

まずWebポートフォリオを作成しました。PDF版にするか迷いましたが、ネット上ではWeb媒体で公開されているのが多かったのと、Web版にすることでHTMLやCSSなどのフロントエンドの知識があることを示せる & PDF版の人と差別化できると思ってWeb媒体で制作しました。が、試しにエントリーしてみても結果はイマイチ … 。今考えてみると、作品の一つひとつのプロセスを詳細に載せているため、1ページが長すぎる = 読む気にならないし、メインポイントがわかりづらいのが原因かなと思います(デザインプロセスを載せることを意識しすぎた結果 … 😞)。

【Web版】実際のポートフォリオ

3月頃に、Redesigner for StudentViViViT などの新卒デザイナー向けの就活プラットフォームの存在を知り、イベントやカジュアル面談に参加しました。新卒デザイナーの体験談を聞いたり、ポートフォリオを試しに企業に提出してみたりして気づいたこと:PDFのみ提出可能な企業が一定数存在したり、オンライン面接が主流になってきている今、PDFの方が作品を簡潔にまとめられるため、画面を共有する際にデザインの意図やポイントとなる部分がわかりやすく相手に説明しやすい … 。

🤔 !!

ということで、PDF版の作成開始(この頃すでに3月下旬 … エントリーの締切までに間に合うのかヒヤヒヤしてました)。デザイナー採用担当者がポートフォリオでみているポイントについてや新卒デザイナー就活の体験談について書かれた記事などを参考にしました。特に自分が実際にポートフォリオ制作で意識したことは:

  • 最終成果物だけでなく、デザインプロセス(ユーザー理解から課題発見、ユーザーテストからどう改善したか etc.)を載せる;

  • 1ページの情報量とその余白。マージンを広めに取ったり文章を読みやすいところで改行したりすることで、可読性をあげる;

  • 面接での説明を視野に入れて制作する。制作背景やデザインの意図を説明しやすいように、ポートフォリオもデザインする。

デザイナー就活において「たくさんの人から意見をもらう」というのが鉄板セオリーらしく、自分の作ったものにあまり自信がなかったときは、このセオリー通りに自分も知り合いの知り合いのデザイナーに頼んで見てもらったり、リアルで開催していた就活イベントに参加して途中段階のポートフォリオを恐る恐る採用担当者に壁打ちしてもらったりしていました。もらったフィードバックをもとに何度かブラッシュアップして、4月下旬頃にやっとエントリーし始めました(やっとスタートラインに立てた 😦)。

作っては壊しての繰り返し
【PDF版】実際のポートフォリオのデザインプロセス

二度目の就活とはいえ、やっぱり面接は緊張しました … 自分のポートフォリオについてうまくプレゼンできるか、カタコトで喋っていないかなどなど。ただ、今回はやりたいことや方向性がはっきりしていたので、一度目で感じた苦しさはなく、自分のこれまでやってきたことやこれからやりたいことを自然と面接官に伝えられたと思います。また、デザイナー就活は自分のパーソナリティよりもデザインスキルの方で評価される(割合が大きいらしい)ので、こっちの方が自分に合っているなと感じました。

RAKSULは、ViViViTのプラットフォームを通じて出会いました。RAKSULの「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンの下、デジタル化が進んでいない伝統的な産業にインターネットテクノロジーを通して産業構造を変え、働く人々をラクにするためのプロダクト開発に携われる;これからどんどん海外に展開していく興味深いフェーズに立ち会える;そして多様性を大切にする、オープンでフラットな組織文化に惹かれました。
RAKSULの面接が一番自分の素の状態で話せたことも決め手の一つでした。デザインインターンとして入社後も感じますが、ほんとに人が温かい … 🫰🏻。

7月頭に内定が決まり( ホッ 🫠)、このようにして長い長ーい就活が終わって今に至ります。

最後に。

就活って誰しもが大変だと思いますが、自分も気づいたらメンタルがボロボロになっていました … 。日本では「新卒」というのがかなり有力視されているので「大学卒業後はすぐに就職するべき」みたいな風潮があり、それに合わせて多くの学生が同じ時期に就活をしているので、嫌でも人と比べてしまうし焦ってしまいます。

ですが選択できるのであれば、遠回りしてもギャップイヤーを取っても全然良いと思います。もちろん、とりあえず社会に出てみてから自分のやりたいことを考えるのも全然あり。自分も遠回りしたことで、就活を通して "listen and dare to follow your heart(自分に素直になって、思い切って自分の好きなことにトライすること)"が大切だと身をもって感じました。

今自分がデザイナーの道に進んで、やりたいことを comfy な環境でできることがとても嬉しくてありがたいです。自分が今後どんなキャリアを歩むかわかりませんが、今できることに集中して自分らしく楽しんでいきたいと思います!🔥

めっちゃ長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。Cya! 👋🏻


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