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エッセイ的な

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僕が日々何をしているのか、何を考えて過ごしているのか、まるで小説を書くような文体で書いてみようと思います。興味あるかわからないけれど。
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記事一覧

433.人生初の職質を受けたお話

初めての経験だった。 職質。 受けたことがある方もいるかもしれない。 そんなに珍しいことでもないかもしれないけれど、僕にとっては初めてのことだった。 信号待ちの時に声をかけられたところから始まる。 「お兄さんちょっといいですか?」 二人組の警察官が近づいてきた。 六本木の交差点でのこと。 「ライト付いてるかな?」 どうやら、付いていると思っていた自転車のライトが電池切れだったようだった。 無灯火は危険なので、すみませんすぐ替えますと返事して終わりかと思いきや、警察

429.小説みたいな文章を書く方が性に合っている

ここ最近、小説のような文体でnoteを更新している。 今まではいわゆる「ですます調」の記事っぽい感じで書いていたけれど、そもそも元来、僕の文章スタイルは非常に小説的である。 当たり前だ。 初めて小説を書き始めてから、16年もの月日が経っている。 3年やそこらで学んだライティング能力では覆い隠し切れないほど、自分でいうのも何だけど小説的な文章がどうしても顔を出してしまう。 僕のnoteのトップには「これからnoteを始める人が継続するために」というタイトルの記事をピン留

428.日常に彩りを、いつもと変わらぬ日々に小さなアクセントを

フォロワーの数がそれほど重要ではなくなってきているように感じる。 10,000フォロワーまで増やした僕がこんなこと言っていいのかわからないけれど。 「フォロワー数=影響力」という式はいつの間にか前時代的な発想になってきているのかもしれない。 どれだけ面白くてもフォロワーが少ないアカウントもあれば、なんでこれがこんなにいるんだと思うほど謎にフォロワー数が多いアカウントもあり、それらはnoteに限らず各SNS上で混在している。 無論、多いに越したことはないと思う。 影響力が

427.noteで人間味は伝わるのか?情報発信マンになっていないか?

作家というのはとても厄介な生き物で、とにかく書いた文章を多くの人に見てもらいたい、でも頭の中を直接覗き見られているようで恥ずかしい、という対極のような二面性を持っている。 書いている内容に関しては、伝えたいことがあるときも、ただ書きたいだけのときも、リアクションを求めているときも、そんなものはまったく求めていないときもある。 つまり、面倒くさい。 正確にいうと、僕は「作家という一面がある」という表現が正しい。 たまたま電子書籍を出さないかと声がかかって電子出版しただけ

420.自分のすぐ足元に奇跡は散らばっている

2018年のメモを見つけました。 当時使用していたiPhoneの中に入っていたローカルデータで、必要な情報を探している最中に発見しました。 メモのタイトルは「広島転勤から学んだこと」。 激動だった2017年5月から2018年2月までの自身の出来事から感じた、かけがえのない想いがなぜかメモに残っていました。 自分の文章のくせにやたらと胸を打たれてしまったので、そのメモを読んだ今、2024年3月の自分がどう感じたかをここに書き残そうと思います。 世界は奇跡に満ち溢れてい

416.本当は、気づいていること

久々に、偏った主観を書き殴ります。 反論、苦言も覚悟の上で、書こうと思います。 僕の独り言だと思ってもらっても構いません。 思いが溢れて、溢れた先がどこにもないので文字に転換しました。 もしかしたら、誰しも思い当たりはあることかもしれません。 それは目を逸らしてはならない、まごうことなき現実なのです。 ついつい逃避をしてしまう。 考えたくないこと。 直視したくない現実。 踏み切れない思い。 曖昧な感情。 人間は弱い。 その特性に抗っても意味がない。 ポケモンが進化

389.今朝、東京の朝に冬を感じた

今朝、外に出たとき。 日に日に僅かに下がる気温の中、昨日と今日の変化を感じた。 冬の匂いがする。 季節によって、匂いは違う。 自分はその違いを結構敏感に感じるほうだと思っているけれど、とうとう今日、今シーズン初の冬を感じ取ることができた。 匂いは記憶と強く結びついているそうで、その瞬間、いろんな情景が一度に脳裏をよぎる。 冬の到来は、寒さが厳しくなり始める予兆。 そして、クリスマス、年末年始と続く。 その世間の慌ただしさが頭に張り付く朝で、同時に僕は焦りを覚えた。

374.春と錯覚する秋の一瞬

自転車で朝のビジネス街を走る。 神谷町を抜け、虎ノ門を過ぎ、赤坂へたどり着く。 有数のビジネス街の朝は、スーツを着た人でごった返している。 風が涼しくて、自転車を漕ぐのが気持ちよかった。 秋だなという思いが溢れ、一方で日差しを受けると一瞬夏の感触がよぎって、まだその名残を肌で感じる。 その瞬間に、春だ、と不意に思うことがある。 四月ぐらいの、まだ暑くなる前ぐらいの季節感。 秋の始まりはたまに、春を感じさせる。 空気には匂いと感触があって、それで季節を無意識下で判

355.高いところから街を見下ろすと

今まで知らなかったけれど、オフィスビルの屋上が開放されていました。 いろんなパイプが伸びて足元に張り巡らされていましたが、歩けなくはありません。 狭い場所でしたが、屋上の四隅から周辺を眺めることができました。 ここは10階相当の高さの建物の屋上。 港区の建物としては全然高くない部類の建物のはずなのに、見る方角によって景色が広がっていたり、ビルが立ち並んでいたり、いろんな風景を目にしました。 最近、こうしたことをしていなかったな、と思いました。 目の前のPC画面ばかり、

372.夜と朝の境界線に生きる数少ない僕ら

最近、よくわからない時間に起きたり寝たりしている。 生活リズムが崩れているというよりは、予定通りの中で前後しているという感じ。 4時まで起きていたり、昼寝や夕寝をしたり、5時に起きたり。 今も4時過ぎだけど、目覚めたのではなく仕事終わりに帰ろうとして雨が思ったより強くて、足止め食らっているだけ。 まあ、帰ったら寝ちゃうからちょうどいい。 五反田のマクドが24時間営業で助かった。 今日はそんな、夜と朝の境界線を過ごす時間のお話。 3時とか4時とか、最も人が少ない時間