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409.コミュニケーションの構造化に挑戦する

「事業は人なり」という言葉があります。

経営の神様、松下幸之助氏の格言です。

この事業を選べば伸びるとか、事業主体ではなく人こそが拡張の本質であると解釈しています。

事業を営んでいく以上、多くの人に会う機会に恵まれます。

自分でその機会をつくることの方が多いですが、とにかくたくさんの人とコミュニケーションを取り、情報交換をし、時には手を組んで、事業だけでなく人生そのものがちょっぴり豊かになっていったりします。

しかし、そのコミュニケーションに対しての悩みはどの人にとっても悩みの種となることが多いように思います。

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とアドラーは断言しています。

ちなみに、その対人関係の悩みにメスを入れまくる書籍が『嫌われる勇気』です。
嫌われることを恐れるな的な話では全くなく、すべて対人関係、自分の心の持ちよう、人との関わりについての内容が対話形式で非常にセンセーショナルに書かれた一冊となっています。

さて、僕自身も以前コミュニケーションについての記事を書きました。

コミュ力が低い、という一言で逃げられないほど、人生や社会は複雑で、生きるのに精一杯な人は世の中にたくさんいるのではないかと、書きながら感じていた所存です。

僕自身も、ろくに人とコミュニケーションを取ることができませんでした。

仕事上という建前があればなんとか営業の仕事でも振り絞っていましたが、プライベートで初めて会う人、人生や仕事観の話をする機会が増えてからは、自分のコミュニケーション能力の低さに愕然としたのを覚えています。

会社の仕事はあくまで会社の仕事上だけの力で、自分自身に力がついているかというと確信を持って頷けるだけの自信はありませんでした。

コミュニケーションは感覚で捉えられるような言葉に思います。

感覚論は経験則でしか補えないので、これは一筋縄ではいかないし途中で心が折れるかもしれないと思いましたが、逆を言えばこれを苦手な人でも身につけられるように構造化すれば少しでも人生が豊かになるチャンスを手に入れられるのでは、とも思いました。

今日、以下の動画を視聴して、もっと構造化できるのでは、という思いが僕の頭の中を巡ります。

もちろん、土台はどれだけの人と本気で向き合い、コミュニケーションを逃げずに取り続けてきたかという大前提はありますが、この株式会社BUDDICA代表取締役の中野氏の話はコミュニケーションを学ぶ上で一つ非常に勉強になった内容でした。

論理、信念、クリエイティブ、感情。

このどれに人は響くのか。

映画や本の感想が人それぞれのように、同じものを見て聞いても受け取っている部分は人によって違います。

何に響き、何に心を動かされるのかを捉えることができれば、自分も相手もコミュニケーションが円滑になるのではないかと感じたわけです。

伝えたいことがある、手を組もうと提案する、一緒により良い事業にしていきたい、いい人間関係をお互い広げ、人も紹介し合いたい。

そんなときに、その人が何を大事にしているのかを捉えることが非常に大事になってくるのではないでしょうか。

初対面の人と会ったり、久々に再会する友人、お世話になっている人、ライバルのような同志、どのように関わり人として信頼のおける人になれるかは、チームづくりやコミュニティに飛び込むことによって鍛えられてきた部分もあります。

ただ、学び気づいた大事な価値観を、自分でより言語化し、構造化し、体系立てて能力を向上することもできると思っています。

そのためにも、ただ会うのではなく、心を汗をかくようなコミュニケーションのチャレンジを、もっともっと経験していく必要があります。

無意識の想いや行動を顕在化させ、再現性を生み出す。

そんな構造化を、コミュニケーションに対しても試してみようと思います。

その先に、どんな人でも人と会うことが楽しみになれば、人生は今よりほんの少しぐらいは、彩り溢れたものになるんじゃないかなと、そんな想いを秘めながら。

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