写真を撮る理由②
私はカメラマンの端くれとして生きている。
簡単にいえば写真を撮って、それを誰かに渡す仕事だ。
なんでこの仕事を選んだか、という話はまあいつか話すとして
今日は「私がそれでもこの仕事を続ける理由」を話そうと思う。
カメラマンという仕事は割りがいい仕事ではない。
収入が高い人もいるけどごく一部、残念ながら私はそちらの部類ではない。
それでもやめないのは純粋に「楽しい」からだ。言ってしまえばやりがいがあると私は感じている。
例えば、結婚式。
新婦様の手紙に誰かが涙した瞬間。
ふとした時のすごく可愛い、嬉しそうな笑顔の人々。
例えば、七五三。
無邪気に笑うお子さん。ママ!と声をあげて走っていく姿。真剣にお参りする姿。
例えば、卒業式。
晴れ着に身を包んだ彼らが、学生時代の思い出を語りながら笑っている姿。
いろんなことを想像しながらシャッターを切る。
それを見せた瞬間の
「すごい、綺麗!」
「こんなのが撮りたかった」
という声を聞くのが最高に楽しい。
その笑顔を見たくてシャッターを切ってるんです、とまで言える。
数年前までは、誰かの笑顔を残すことがこんなに楽しい仕事だって知らなかった。
今はこの仕事がなんだかんだ楽しくて仕方ない。
また明日も、明後日も
誰かの最高の笑顔を撮りたくて私はシャッターを切るのだ。
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