わたしたち夫婦はよく喧嘩をする。
そして
わたしはかなりしつこい女だ。

でも今の旦那より前にお付き合いしていた人達とは喧嘩なんてほぼしたことがなかった。

喧嘩しても感情的なケンカではなく
冷静に話をするくらい。

友達にもわたしが怒るイメージがないらしい。
それくらい
「怒」の感情を圧し殺すのは大の得意だった。

怒ることが怖かったのだ。

仕事でもどんなに忙しかったり
理不尽なことがあっても
表情に出すことすらなく
笑顔で対応していたくらいだ。

今では
簡単に旦那へ怒りのスイッチが押せてしまう（笑）

そして
またもや今朝の早朝、
ある物を見て
旦那への怒りが込み上げ

爆睡してる旦那に対して
文句を言いに行った。

旦那は一言
「しつこい！」
…で寝てしまった

10ヶ月の娘が横でニコニコしているので
これ以上不穏な空気を感じさせてはいけないと思い、
部屋を出た。

そもそも
わたしが怒った理由。
プライベートで履く用のサンダルを仕事に履いて行っていたのを玄関で見つけたのだ。
仕事は焼鳥屋なので油でドロドロになる。
数カ月したら必ず捨てないといけないくらい汚れる。

なのに、なぜプライベートで買ったサンダルを履くのか。
元々コーナンで買った500円のサンダルがあるのに、履きにくいという理由で…

元々身だしなみを気にせず、
汚れた服でも平気で外出してしまう人なのだ。
結婚してから
そのことで喧嘩になることは多かった。

出掛ける前には歯を磨いてほしい。
仕事着はプライベートでは着ないで。

などなど…

育ってきた環境が違うのは仕方ないが
あまりにも酷い（とわたしは感じる）のだ。

けれど
わたしが文句を言って変わってくれるなら
こんなに喧嘩は続かない。
こんなにイライラすることはない。

変わらないのだから
わたしが文句を言っても仕方ないのだ。

では
この怒りをどう処理しよう。

彼が今の人生で大切にしていることは
家族を養うため
自分の夢を叶えるため
焼鳥屋をやっている。
彼はマネーゲームがおもしろい、とも言う。
めちゃくちゃ仕事をがんばる人だ。

わたしが考える、生活でやらなければならないことに彼はエネルギーを使わないようだ。

彼は人生で大事だと思うことは
わたしとは全然違う。

プライベートのサンダルを仕事へ履いていくことは
彼にとっては全く大したことではない。

どうでも良いことなのだ。

わたしが大切に思っていることと
彼が人生で大切に思っていることは違う。

「彼にとったら
大したことではない。
どうでもよいことなのだ」

と腑に落ちた。

夫婦だったり
友達だったり
家族だったり

人生で大切だと思うことは
みんなバラバラで
それによって行動も変わってくる。
それは当たり前なのだ。

彼が起きてくる頃には
わたしの機嫌も直り
家族で仲良くお昼ご飯を食べました。