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下の名前で呼ばれたい⁉「コントが始まる」

今期ドラマ「コントが始まる」を録画をして観ています。

題名からイメージするドラマの内容は、鑑賞後にこころに残ることばやそれぞれの場面での空気感と全く違うものでした。毎回泣いてしまいます。

最近やっと番組のサイトを覗いてみると、青春群像劇であるとのこと。まさしくその通りのドラマです。

そして、人生はコントであるとのフレーズ。そのくらいに捉えることができるようになりたいものです。

このドラマでは、売れないお笑いトリオ『マクベス』とその周囲の人たちの日常がそのまま描かれています。それぞれの人生の振り返りもあって回を重ねるごとに人物の深みが増していきます。

そして、それらが非現実ではなく、なんとなくあるよなという自分のワンシーンと重ねることができたりするのです。

しかも、頭の中を覗かれているようなことばもあったりして、妙に恥ずかしくなったりします。

とってもささいなことです。

「中浜さん」の部屋で『マクベス』3人と中浜姉妹がご飯を食べるシーンで、中浜さんが言います。

「妹のつむぎは、下の名前で呼ばれることが多くて、なぜ姉の私は中浜さんなのだろう。」って。昔からそうだと。

中浜さんはずっと気にはなっていて、そこで口に出すわけです。

そしてそのあとしばらく『マクベス』3人は、何度かチャンスをねらって「りほこ」と呼ぶ意識をするのですが、うまくいかない。

そしてなんとなく、時がたつにつれてその話題も消えてしまうのです。中浜さん自身もそのことに執着しているわけではないし、みんな別の日常起こっていく出来事にこころが移っていく。

この一連の流れがとても好きです。これがまさに日常なんだよなと思います。

私も下の名前で呼ばれないことを気にはしています。もちろんずっとというわけではなく、フッとそんなことを考えることがあるのです。

そのたびに思うんです。

印象が硬いのかな。とっつきにくいのかな。下の名前が呼びにくいからかな。などなど・・。

中浜さんの気持ちが手に取るようにわかります。でもそれがすごく大事なことかと言うとまあそうでもない。でもまた気になる時がある。

中浜さんがどうかはわからないのだけど、私の場合はこうも考えています。

下の名前で呼ばれたいけど、私も相手のことを下の名前やニックネームで呼ぶの苦手だな。相手だけにそれをもとめてはいけないかもしれない。って。

こんなささいなことも私にとっては私の人生で起こっっていること。

そして、人生はコントなんだと思える日がきたらいいな。


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