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思いつきに見える保育を言語化してみると・・・

1.これは思いつきの保育に見えるかも!?

前回の記事で、子どもの興味関心に合わせて保育を進めると、思いつきで保育をしているように見えてかもしれないことについて考えてみました。

今週もそんなことがあったので、ちょっと言語化してみたいと思います。

正月遊びとして、凧揚げは年明けの「おめでとう会」(お正月会)の後から取り組んでいこうと計画していました。
ところが、先日、急遽「もうすぐお正月会」と題して、ちょっとした行事(集まり)がありました。
そこでは、「お正月」の歌に合わせて、正月遊び(こままわしと凧揚げ)の紹介がありました。
子どもたちが興味をもついいきっかけになったと思い、その日の午睡中にビニール袋でつくる凧を準備。
帰りの会の時に、子どもたち(年少児)に「もうすぐお正月会」の振り返りと共に、「凧揚げしようね」と凧も見せてみました。

次の日、凧とマジックを用意して、机の上に置いておくと、早速子どもたちが「凧やりたい」と言ってきました。
「絵も描いてみる?」と誘うと、喜んでビニール袋の部分に絵を描いていた。
その後、園庭に出て、凧を持って走り、凧揚げをを楽しみました。
走れば揚がる凧なので、すごく喜んで、走り回っていました。

2.OODAループで考えてみると・・・

僕はいつもこんな感じで保育を展開することが多く、思いつきで保育しているように見えるとも思います。
なので、自分の思考をOODAループの考え方をもとに言語化してみようと思います。

  1. 今回、偶然凧揚げの紹介があり、子どもたちが興味を持っていました。(Observe)

  2. 以前読んだ本の中に、正月遊びは正月だけじゃなくてもいいんじゃないかということが書いてあり、「そうだよね」と思っていました。
    そのため凧揚げは子どもたちが興味をもつきっかけがあったら取り組んでみようと思っていました。
    このまま年明けまで凧揚げで遊べたら、さらに凧揚げを楽しめる経験になるのではないかと思いました。(Orient) 

  3. 凧揚げの準備をすることを決定(Decide)

  4. 凧揚げ決行!(Act)

こんな感じだったと思います。
計画にないことをするとワクワクしてしまいます。(笑)
指導計画を蔑ろにしていると言われも仕方ないかも・・・
でも、子どもの興味関心に合わせた保育をしたいと思っています。

3.この後、さらに嬉しいことが起こりました

実はこの後には、続きがありまして・・・

うちのクラスの楽しそうな様子を見ていた他クラスの子どもたちも、僕に「やりたい」と言ってきました。(この子達も「もうすぐお正月会」に参加しています)
そこで僕は、
年長・年中児(この日は人数が少なく合同クラス)には「(その日の担当している)先生に言ってみたら?」と返しました。
2歳児には、うちのクラスで余った(というよりも、欠席した子の分ですが・・・)凧を渡しました。

年長年中児担当の保育士は、子ども自身がうずまきだこをハサミで切って作れるようにその場で準備してくれました。
2歳児担任は、子どもと一緒に凧揚げを楽しんでくれました。しかも、数が少なかったので、午睡児に追加で作り、いつもは遊ばない午後のおやつ後にも戸外に出て、凧揚げを楽しんでいました。

こうやって遊びが広がっていくことをみると嬉しい気持ちになります。

4.保育者集団の中での僕の役割とは・・・

今回感じたことはもう一つ。
僕自身の役割についてです。

今回関わった保育者は次のとおり

  • 急遽集まりを開いてくれた保育者

  • その集まりを単発の行事にしたくなかった僕

  • 子どもたちが興味を持っている様子を見て、遊びの場やものを用意してくれた他クラスの保育者

その中でも、3つ目の保育者の存在はありがたいなと思います。
子どもたちの楽しそうな姿があっても、「年明けからやればいい」と思う保育者もいる中で反応してくれた保育者がいてくれたことはすごくいいことだと思いました。
こうやって「おもしろそう」が広がっていく保育っていいなと改めて感じました。

その起点や起爆剤になる役割を今後も担っていきたいと思った。


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