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カレーが妄想を加速させる #書かずにはいられない

年末。
普段、家族サービスらしいことをしていない私は、妻と娘と3人で新潟駅へ。

お目当てと訪問順は、

①アニメイト
②万代シティバスセンター
③ラブラ万代
④伊勢丹
⑤マリオンクレープ
⑥エキナカのショッピングセンター「CoCoLo新潟」

こんな感じ。

妄想が始まったのは、バスセンターでカレーを食べている最中でした。


ミニカレー(400円)と普通盛り(520円)。ミニでも十分腹いっぱいになる。
て言うか、いろんなお店をハシゴしたいなら、ミニにしとけ。

(・・・うまいなぁ。こんなにうまいモンをこの値段で出せる商売って、やり甲斐あるんだろうなぁ。行列も絶えないし。人に求められる仕事って、やっぱいいよなぁ・・・。)

ふと目の前を見ると、「スタッフ募集」の文字が!

(「時給1,000円からスタート」はいいとして・・・、「交通費支給!」よし。「食事も支給!」よしよし。毎日そばかうどんかカレーをたらふく食べられるなら。・・・いかんいかん、60歳を過ぎて炭水化物をたらふく食べてちゃ、体に良くないか。いや、そもそもそんなこと気にする歳じゃないか。)

そうです。60歳で退職すると決め、ずっと前から家族にも宣言している私は、この時点で「万代シティバスセンターのカレーを多くの皆さんに食べてもらいたいという強い思いを秘めた一人のアルバイター」になっていました。

(勤務時間は2パターンあるけど、ここ数年は朝6時前には目が覚めるし、時間を有意義に使えそうなのは、①6:00-14:00のシフトだな。自宅からここまでは片道電車で30分、徒歩で15分。往復だと90分か。待てよ、そもそも朝6時からここで働けるのか?)

スマホで時刻表を調べる私。

(平日、最寄り駅の始発は5:26、新潟駅到着は5:44。てことは、店舗に着くのが6:00! 作業服に着替えて気持ちを切り替える時間がないじゃん・・・。)

しばし、天を仰ぐ私。

だが直後には隣で無心にカレーを食べている妻子にこの無念さを言葉にして投げかけてみる。

「10分遅らせてもらえば? 始業6:10、終業14:10で問題なくない?」

笑みがこぼれる。

(そうか、その手があったか! だったら毎日始発の電車に乗ってくれば、ここで働けるんだな。早寝早起きが習慣になるから健康にもよさそうだし、14:10に仕事が終われば15:30までには帰宅できる。夕方から夜22:00くらいまではやりたいことができるぞ。)

毎日大勢の移動する人たちの食を支える万代シティバスセンターのカレー屋さん

(もともと退職後は在宅ワークをやる予定だったから、十分時間もとれる。在宅ワークは軌道に乗るまで2年はかかると思うから、月々の定収入って大事だよね。待てよ? そもそもこのバイトでいくら稼げるんだ?)

(勤務は週2から週4までか。よし、週4で入れてもらおう。「休憩付きで8時間勤務だから、1日働けばなんやかんやで6,000円は手元に残るだろう。週4なら2万4千円、ひと月4週として、約10万円。10万円!? いける。よくわからんが、いけるような気がする。)

(それに、退職後は自分で料理のひとつやふたつできないとまずいよな。自分で食べる分くらいは自分で作ってみたいし。妻が調子よくない時に出来合いの弁当買ってくるようじゃ、栄養的にも金銭的にもまずいよね。そうだ!「調理師」の免許を取得できれば、おいしい食べ物を自宅で作れるかも? でも調理師免許って、実務経験が必要だったんじゃ・・・。)

実務経験は週4日以上かつ1日6時間以上を2年以上

調理師学校を卒業せずに調理師免許を取得するには、2年以上の実務経験が必要です。
1日6時間以上の勤務に、週4日以上従事した場合に実務経験として認められます。
複数の施設で勤務していても、勤務期間を合算が可能です。

https://karu-keru.com/info/job/ck/cook-license-work-experience

この勝負、もらった。

(そういえば、中学校の頃のオレの夢って、「寿司屋になること」だったっけ。とにかく寿司が好きだから、自分で握って自分で食べる。これをエンドレスでやれたら最高だよな・・・って夢があった。誰かに食べてもらうんじゃなくて、自分で食べる。これが本当の「地産地消」!)

話を戻そう。


✔月に10万円の定収入
✔早寝早起きの規則正しい生活
✔電車と徒歩で社会適応と健康を促進
✔「いらっしゃいませ!」「ありがとうございます!」という本質的なコミュニケーションの実現
✔毎日まかないで食べてもたぶん飽きることのない炭水化物
✔無我の境地へ導いてくれる皿洗い
✔夢の調理師免許につながる第一歩


(・・・これだ。これしかない。60歳を過ぎたら、俺はカレーを作ってたくさんの人に幸せを届けるんだ。そして俺自身も幸せになる!)

この考えに至るまで、15分。うまいカレーを食べながら、きわめて安上がりの家族サービスを実現し、合意も取り付けていない雇用がもたらすであろうチープな未来に思いを馳せながら、なぜか少し誇らしい気持ちになった私。


食器を返却する際、店内で忙しく働く3人のスタッフの様子をしっかりとまぶたに焼きつけた後、私は言った。

(数年後、お世話になります。)

妄想が止まらない。

こんなにおいしいカレーを提供できるなら、誇りをもって取り組めそうです。

現役高校教師
心理学修士(学校心理学)
オン&オフラインセミナー講師
一般社団法人7つの習慣アカデミー協会主催
「7つの習慣®実践会ファシリテーター養成講座」修了
NPO法人日本交渉協会認定「交渉アナリスト」1級
https://nego.jp/interview/karasawa/
メール
sakidori.sensei@gmail.com
協会ページ
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思いつきと勢いだけで書いている私ですが、 あなたが読んでくれて、とっても嬉しいです!