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タカミクラ(高御位)山に登った

タカミクラ(高御位)山へ登った。
明石市民になった10年前、その山の名前の響きをどこかで聞いて、ずっとずっと気になっていた。
いつか登りたいと思っていた。
兵庫県内だとは知っていたけど、日本海側の方のどこか遠くなんだとイメージしていて、霧島の高千穂峰のようなところなんじゃないかなぁと勝手に思っていた。
一人ではちょっとなぁ・・・
ましてや、はるちゃん連れで行くとしたら、チャンスが来ないと登れない山のような気がしていた。
つまり、チャンスっていうのは同行して案内してくれる方が現れる時ってこと。

気になるのに、高御位山への行き方を調べることもなく何年かすぎていた。
今年は登れるんじゃないかという気持ちが急浮上したのは2023年、今年になってから。

菜の花が風に揺れる春先に、友人が女子二人デートのお昼ご飯に誘ってくれた。うちから1時間ほど車で走った里山にあるハンバーグのお店だった。
そこで
不思議なおじいさんに出会った。
おじいさんはYouTubeに毎日投稿しているという話から、月に何度も高御位山に登っているという話を始めた。
この日も、この後上りにいこうと思っていると話していた。

え・・・? 月に何度も登れる山なの?

それで。
これからっていうことは ここの近くってこと?

あの山だよと指差して教えてくれた高御位山。

「ええええええええーーーーー こんなに近いんですかーーーー」

登山口がいくつもあることや、
大人だったら2時間あれば登って降りれるということも教えてくれた。
具体的に道標がされた。
高御位山に登るということが現実になりそうな春の出来事だった。

しかし、心の中にはいつも「高御位山」がなぜかあるものの、なかなか登る時はこなかった。


かなりの角度を登っていく

少し話がそれるんだけど。
私は今、
整体の勉強をしている。
整体を知ったのは25歳の時。
たまプラーザにある「あるみ缶月見堂」の織茂さんの家で、毎月1回ひらかれる「農と芸能の会」で高杉一空さんと出会ったことがきっかけだった。
一空さんは野口整体をしていると話してくれて、パートナーの葵さんと二人で「からだの学校」を綱島で主宰していた。
季節の整体を施術してもらったり。「からだの学校」に参加したり、3年間くらい整体に夢中になった時期がある。
活元運動の導入のような「わかめ体操」や1分間のレンチンで幸せほかほかタオルや操体法など、今も私の暮らしに欠かせない「からだ」が喜ぶあれやこれやを学んだ場でもあった。

それからだいぶ年月が経ち、2年前に整体に再会した。
仕事中に捻挫した足が治らないまま仕事を続けているのを見かねて紹介されたのは、垂水にある「ごだい整体指導室」。
整体?
せいたい。?
って あの整体?一空さんの?
えええーーーーー 懐かしすぎる。

四半世紀を経て再会した整体は、「二宮整体」の指導院で、何回か通って
足は気づかないうちに動きやすくなっていた。

と 同じ頃、足だけではなくて 私の心も体も そろそろ一度休ませてほしいと声を挙げて、休職することになった。
自分に向き合いながら、これを機会に整体の勉強会に通うことにした。

垂水の「ごだい整体指導室」の勉強会に通うようになって、さらに紹介してもらった塩屋の「まるちゃん整体」の勉強会や、曽根の「山田療術院」の勉強会に行くようになった。
行かれる時だけ。
心にも体にも全く無理ない態度で。
ぽか〜〜んと小さい子が大人が話しているのをそばで聞いてるような、そんなスタンスで行っている。

ある日、曽根の「山田療術院」の勉強会で、はるちゃんと山登りに行きたいけど、二人で行くと頑張る前に駄々をこねたり甘えたりしそう・・・と話をしたら、
「じゃぁ 高御位山にみんなで行きましょうか。僕らは小学生の頃遠足でよく行ったから。」と先生が言った。

うわ〜〜〜〜〜〜
「整体」から高御位山に繋がっちゃった。
25歳の時の「農と芸能の会」での出会いから高御位山に繋がっちゃった。

というわけで、
曽根の「山田療術院」の先生が声をかけてくださって
有志で登ることになった。


頂上で

山に入っていくと
ん?
ここは 秩父かな? 
秩父の三峯神社や武甲山に入った時によく似た空気を感じた。

滑りにくけれど角度は急な岩を登る山頂までの道は、もちろんはるちゃんには初体験だった。
目の前のこと、足元のことに集中して、先々を見る余裕がない。

でも、余裕がなくなって見える範囲が限られると、集中が高まるなぁ。
余裕がないというのも悪いことばかりじゃないんだな。

一緒に登ったみなさんに励まされながら、はるちゃんも登りきった。
1時間もかからず登頂した。
頂上からの景色や、頂上の様子は、かなり高い山にチャレンジしたような雰囲気で、登った感のある頂だった。

おにぎりを食べて下山するとき、何の気なしに顔を上げたら
「天の御柱 天壇」と書かれた石柱が目の前にどどーーんと立っていた。
びっくりした。

ええええ〜〜〜天の御柱

そういう言葉を久しぶりに見た。

どこに繋がっていくんだろう。

もう一度この山に登ってからかもしれないし、もう続きが始まってるのかもしれない。
唄と出会いの旅と一緒に もう一つの旅も動き出しているんだな。

たのしいな。
うれしいな。
会いたいな。
うたいたいな。

ありがとう。







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