皆さん、こんにちは。

今回は、変化球の重要性についてお話ししたいと思います。

私は現在大学生をメインに指導させて頂いておりますが、やたらと変化球を増やしたがっている、または中途半端に球種が多いピッチャーに疑問を感じています。

私の考えですが、変化球は多くて3種類もあれば十分だと考えています。
今回は3点に絞ってお話しします。

1. なぜ変化球を投げるのか

2. 打者が打ちづらい球とは

3. オススメの変化球

1.なぜ変化球を投げるのか

ストレートのスピード不足やコントロール不足を補うため、または打者の狙い球を絞りにくくするために変化球が必要になります。
逆を言えば、豪速球が投げられ、針の穴を通すコントロールがあれば変化球は必要ありません。
ちなみに、NPBを代表するコントロールピッチャーとお話しする機会がありましたが、狙ったところに投げられる確率は3~4割とのことでした。

2.打者が打ちづらい球とは

結論、速い球です。
速ければ速い球ほど被安打率は下がり、奪三振率は上がります。
変化球もなるべくスピードが速い方が打たれづらいです。
1つ事例を挙げさせていただきます。
私が指導していた大学のエースが急に調子を崩したので、メディカルチェックを行い十分な休養を与えましたが全く調子が上がらず打たれ続けました。原因を色々模索していたところ、武器であるスライダーの球速が好調時より3~4キロ落ちていたことに気付きました。キャッチャーにも確認しましたが、前より曲がり幅が大きくなり当てられる、見逃されることが多くなったと聞き、すぐさまスライダーの修正に入りました。
スライダーの球速が戻ると、以前のように簡単に打者が空振りするし打ち損じするし、本来のエースの姿が戻りました。

3.オススメの変化球

投げ方によって得意な変化球が変わってくるので一概には言えませんが、私はフォークボールがオススメです。
だって、挟んで真ん中に腕振って投げるだけですからwwww
ただ、フォークボールは癖が出やすいので最善の注意が必要です。
私の現役時代、癖が丸分かりだったようで、引退してから相手チームから教えてもらいました。。。
ここはバッテリー、投手コーチ含めて繊細になった方が良いと思います。
その他のオススメの変化球はスライダー系です。
球速が出やすいので、ストレートの球速マイナス15〜20キロを目安に投げてみてください。

以上、3点お伝えさせていただきました。
私は少ない球種を磨いていき高度な変化球にしていくことが、勝てるピッチャーへの近道だと思っています。
中途半端な変化球を5個も6個も持っていても使えなかった意味がありませんし、練習が非効率です。
まずは代名詞となる変化球を1つ磨きに磨いてください。
必ず勝てるピッチャーへと成長できます。

ぜひ参考にしてみてください。