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【NBA】アンソニー・デイビスは止まらない

 昨シーズンのプレーオフで改めて評価が爆上がりしたアンソニー・デイビス(AD)。ペリカンズ時代は大エースとして、現在はチャンピオンチームの最高のフィニッシャーとして活躍するAD。今回はそんな彼の魅力について語ります。

◾️プレーオフのアンソニー・デイビス

 絶好調だった昨プレーオフ、ADを止めれる選手は最後まで誰もいませんでした。全てのラウンドでやりたい放題、ローポストからもミドルレンジからも彼のアタックを確実に止められる選手は現在のNBAにはいません。
 速攻の前線を走り、ハーフコートでもレブロンやロンドが作ったチャンスを確実にメイクし、少しオフェンスのリズムが悪い時も自らの1on1で打開できるADは昨プレーオフで最も手のつけられないフィニッシャーでした。
 持ち前の運動能力の高さに加え、NBAデビュー後から年々体も大きくなり、技術も蓄えたADは比較するならばヤニス・アデトクンボかなと僕は考えています。ちょっと遅くなった代わりにミドルレンジが上手いヤニス、という感じです。
 ヤニスを現在止める方法は、インサイドのアタックをとにかく封じるために強いセンターにかなり引き気味にマッチアップさせることです。そうして、3ポイントやミドルを打たせることで強力なインサイドプレーを防ぐように守ることがヤニスによる被害を最小限に抑える方法です。しかし、ADはミドルも3も打てます。  
 カンファレンスファイナルのナゲッツ戦では3ポイントのブザービーターで勝利を引き寄せました。つまり、ADの外を捨ててはいけないのです。じゃあどうやって守るっていうねん、という話ですが最後まで誰も守り方を見つけられませんでした。

◾️ADがインサイドレベルを引き上げる

 インサイドの選手とともにツインタワーを作るのがうまいADはドワイトとの相性も良く、簡単な合わせのプレーも多く、何故かドワイトのパスも上達したのではないかと錯覚を受けるほどでした。それくらい、ADはレイカーズオフェンスに素晴らしい影響を与えていました。
 ペリカンズ時代、デマーカス・カズンズとプレー経験があり、お互いスーパースターでしたが、ケミストリーも非常に良く、上手く合わせられていたこともあったのでインサイドプレイヤーとの関係作りが上手いのかもしれませんね。結果、NBAはどんどん小さくなり、スモールボールからマイクロボールを作るほどアウトサイドへ偏重していましたが、全てのラウンドでインサイドを支配したレイカーズが優勝しました。

◾️今シーズンのレイカーズとAD

 今シーズン、レイカーズは開幕は良かったものの、レブロンやADの怪我もあり、チームも2人もなかなか絶好調とはいえない状態です。しかし、この2人が怪我を完全に治し、十分に休養した状態でプレーオフから復帰できるのであれば連覇の可能性は大いにあります。
 今は勝ち星も減り順位も落ちていますが、止まることのないADと絶対王レブロンがいる限りレイカーズは常にリーグトップのチームです。



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