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保育士になるためには?

子どもの育ちを間近で見ることができる「保育士」は、時代を問わず人気の高い職業です。ただし、国家資格である保育士資格が必要であり、保育をするにあったって専門的な知識や技術が必要で、また、同時に保護者への支援を行うことができる専門性も求められることになります。

今回は保育士になる手順について、現在保育士をしている経験をもとにご説明します。「こんなはずでは…」と後悔しないよう、保育士業界について予習しておきましょう。

🔳保育士資格を取得する方法は2つ

①指定保育士養成施設で学んで卒業する
②保育士試験を受験する

この上記の2通りの方法があります。どちらの方法をとっても、保育士資格を取得することができれば、保育士として働くことができます。
ただし、それぞれに留意点があるのでしっかり確認していきましょう。

①指定保育士養成施設で学んで卒業する
指定保育士養成施設とは、
主に
・大学(4年制)
・短大(2年生)
・専門学校(2年制/3年制)
などの施設があります。
1番最短で2年間で保育士資格を取得することができます。
なお、これらの学校を卒業すれば、試験を受けずに保育士資格を取得することができます。しかしながら、保育実習という実践的な学びのカリキュラムを組んでいることも多く、働きながら通うのは困難なのが実情ではないかと思われます。
そのため、高校卒業後に保育士になりたい。保育士になるための進路を考えたいという方はこちらを選択されるのが良いかもしれません。

②保育士試験を受験する
年に2回(前期・後期)に実施される保育士試験を受験し、合格すれば保育士資格の取得が可能です。
こちらは、保育士養成施設をではない卒業者でも、受験資格を目指すことができます。
つまり、保育系に特化していない学部や学校の卒業生でも保育士を目指すことができるというわけです。
また、受験資格はおおむね「短期大学卒業程度」で設定されていますが、
高卒や中卒でも条件を満たせば受験資格を得ることができます。
詳しくは、全国保育士養成協議会のホームページに載っていますので気になる方はご覧ください。

試験内容については、主に筆記試験と実技試験に分かれています。
筆記試験・実技試験の内容は以下の通りです。
筆記試験の内容
・保育の心理学
・保育原理
・子ども家庭福祉
・社会福祉
・教育原理
・社会的養護
・子どもの保険
・子どもの食と栄養
・保育実習理論
の9科目になります。
これを2日間に分けて行います。
各科目において、満点の6割以上得点したものを合格とし、
教育原理・社会的養護は両科目とも満天の6割以上得点したものを合格とされます。(片方のみ6割以上得点しても合格とはなりません。)

実技試験の内容
①音楽にかんする技術
②造形に関する技術
③言語に関する技術
から必ず2分野を選択します。

詳しい内容としましては、
①音楽にかんする技術
決められた課題曲2曲を幼児に歌って聞かせることを想定して、弾き歌いすることが求められます。
楽器については、ピアノ、ぎたー、アコーディオンに定められています。
また、紙の楽譜のみ持ち込み可能です。

②造形に関する技術
当日示される問題文で設定された1場面を、条件を満たして表現することが求められます。
鉛筆、もしくは、シャープペンシルと色鉛筆(12~24色程度)を使って表現することが定められています。

③言語に関する技術
決められたお話の課題の中から1つ選択し、3分間にまとめて3歳児の子どもたちが集中して聴けるようにお話を行います。
お話の内容をイメージできるよう、適度な身振り・手振りを加えることが定められています。
また、絵本や道具(台本や人形)などの使用は一切禁止です。

試験を受けて保育士になる方法は、保育実習とかがないので社会人として働いているひとや子育て中の方などにも比較的保育士資格を取りやすいのではないかなと思います。

保育士はとてもやりがいのある仕事です。子どもたちが一日一日いろいろな発見をし、成長していく過程を側で見守ることができます。
毎日が予測不能だけれど、そんな毎日がとても愛おしく感じる日々です。
1人でも多くの、保育士になりたいという気持ちをお持ちの方が素敵な保育士さんになれるよう願っています。




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