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食と農と風景

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”研究と日々の暮らしのあいだに”がテーマのマガジン。食と農と農村風景に関連することを書いています。#毎日の風景をつくるごはん
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#有機農業

#76 "Debio"ノルウェー有機認証ラベル

#有機農業 #ノルウェー 🇳🇴 さて、今回はせっかく現地に来ているので、ノルウェーの有機農産物の認証ラベルDebioについて紹介する。*Debioは1986年に設立された、IFOAMに加盟する有機認証機関である。 街中で見つけたDebioラベルスーパーやカフェなどラベルがありそうなところでは目を凝らして歩いてみたら、至る所で発見できた。日本で有機JASを見つけるより簡単だった。 はちみつ 卵 grønne franske linser キヌア粉 ポットのハーブ類に

#27 環境にやさしい農業

勉強の記録として「環境と農と食」をテーマに書く。 第一回目のの投稿の目的は、「環境にやさしい農業」について整理し、エコラベルの可能性について考えることだ。 背景農業は自然環境に大きく依存した営み・産業である。それ故に自然条件や気候に大きく左右される。これが世界中どこでも生産できる工業との大きな違いであり、得られる収入にも差が生まれる原因である。 戦後、こうした工業との賃金格差を埋めるために政府は農業の”近代化”に舵を切った。農業の近代化とは、人や家畜から機械への転換、緑

#17 小満

先週末はとにかく暑かったけど、私は魚沼市の広い青空の下で田植えをしてきました。今日は田植えをしながら思ったことあれこれについて。 10年ぶりの田植え中学の修学旅行「越後田舎体験」で、田植えをして以来田んぼに素足で入った。最初こそ足を取られていたものの、慣れてきたら泥の中をすいすい歩けるようになって、イネを植えること以外何も考えずに黙々と植えていた。農作業は自然に集中モードに入って行けるから不思議だ。 機械で半分ほど植えてある田んぼの続きで、間隔30×30cmに苗を4本くら

#15 風景をつくるごはん【糸島】

糸島市糸島市は玄界灘に面する福岡県最西部のまち。人口は10万人ほど。姪浜で福岡市営地下鉄から筑肥線に乗り換えてちょっと行くと海が見えてきて、九大学研都市、周船寺を通り過ぎて、波多江駅から糸島市に入ります。 伊都菜彩伊都菜彩はJA糸島が運営する直売所で、波多江駅そばにあります。 2016年度の「日本農業新聞のJA直売所アンケート」で売上高日本一だったそうで、第二位の和歌山県の直売所の売り上げ高約27億円に対し、伊都菜彩はなんと40億円! その規模の大きさといい、混雑具合と