#119 毎日の風景をつくるごはん vol.5【啓蟄】

画像1 啓蟄(3/5~3/19頃)のごはん。この時期の食材と言えば菜の花。小学生時代の思い出があって特別な存在です。この時期、通学路沿いの空き地が菜の花で一面黄色く染った様子を横目に、臭いなぁと思いながら6年間通っていました。当時は菜の花が苦手だったので、香りも味も何が良いのだろう?と思っていましたが、最近は美味しさに気づいて好きになりました。一枚目は「菜の花の洋風白和え」。水気を切った豆腐をにんにく、レモン、オリーブオイル、パルメザン、塩で味付けて、塩茹でした菜の花を和えて完成。新聞掲載レシピを参考にしました。
画像2 右上の赤いおかずは、「ビーツとにんじんのきんぴら」。生は苦手なビーツも、きんぴらにすると箸が進むおかずに大変身。お酢とにんにくが入ることで味がぐっと変わる気がしました。その他は、大根の葉っぱとじゃこのオムレツ、桜エビと小松菜の炒め物、ネバリスター(長芋)の千切りと盛り沢山なブランチでした。(きんぴらレシピ:https://www.on-the-slope.com/articles/recipe_all/recipe/articles-158306/
画像3 久しぶりに大学にお弁当を持参。お弁当はいかに荷物を少なくするかとの格闘です(いつもほぼ手ぶら登校なので本当は持ってきいたくない)。この日のおかずは、「大根の皮きんぴら」と「にんじんのシリシリ」です。シリシリの味付けにはナンプラーをはじめて使ってみました。いつもははめんつゆか塩を使いますが、ナンプラーだと味に深みが出てよかったです。缶詰はほぼ食料庫になっているデスクの引き出しからいわしをセレクト。
画像4 ある日の夜ごはん。大好きなからし菜。オイルはなし、ハーブソルトのみをかけて食べるのがお気に入りの食べ方です。からし菜の爽やかさと瑞々しさが最高でした。
画像5 ちなみに、からし菜に使ったハーブソルトはこれ。
画像6 最近生で食べることが多かった菊菜。この日は桜エビと炒めました。サラダは大根の上の方の甘い部分を使いました。シンプルだけど、あぁ幸せとしみじみ思う味。こんなブランチのあとは仕事もはかどります。
画像7 ある日のブランチ。キムチ好きなので、連日食べることもしばしば。この日はスープにご飯も入れてキムチクッパにしました。水菜を生でトッピングしたのがポイント。
画像8 冷蔵庫に残っていた水菜やニラをどさっと入れてキムチスープにしました。沢山食べた次の日はこれくらいがちょうどいい。
画像9 打豆は福井の伝統的な保存食で、大豆を石臼の上でつぶし乾燥させたもの。500年以上の歴史があり、浄土真宗の国でもある福井では精進料理の食材としても重宝されていたそうです。試しにこのまま食べてみたけど、ポリポリ食べらて、非常食として置いておくのありかも!と思いました。
画像10 「打豆カレー」をつくりました。打豆は水につけなくてもそのまま鍋に入れて10分くらい煮ると食べられます。うまみも食べごたえもあっておいしいです。今回市販のルーを使いましたが、とろみが強く出てしまったので、次はスパイスやトマト缶でサラッと仕上げるようにしてみます。
画像11 羽村の福島屋で購入した凍豆腐。長野県の保存食です。お湯で戻すと予想以上に膨らんで驚きました。あんなに軽くて小さかったのにすごい!
画像12 凍豆腐はたくさん運動した日の夜ご飯のおかずになりました。「菜の花の洋風白和え」に豚肉と玉ねぎも加えてたんぱく質たっぷり。他は白花豆やあさりの佃煮など保存食系のおかず多めでした。
画像13 ご飯に使った坂ノ途中のお野菜。菊菜や小松菜、からし菜などの葉物系が増えてきた印象です。冬野菜の大根も入っていました。今回の投稿用に写真を整理していたら、乾物や缶詰を使った料理が多かったことに気づきました。この時期は年に二回訪れる「端境期(はざかいき)」です。旬の野菜が少ない時期だからこそ保存食が食生活を豊かにしてくれることを実感し、初夏が待ち遠しくなりました。
画像14 啓蟄最終日のごはんは、「菜の花とわかめのかき卵半田めん」、そしてネバリスターの千切り。ネバリスターは秋から冬にかけて収穫され、貯蔵することで年明け〜3月くらいが美味しい時期になる長芋の一種です。
画像15 今日、多摩川沿いに散歩に行ってみると、ユキヤナギがきれいに咲いていました。昔は花が咲くことを「笑う」と言っていたそうです。私はどこに行ってもよく笑うと言われるけれど、この時期に生まれたからなのかもしれません。人にも生まれた季節らしさが出るのでしょうか。さて、つぎの節気は「春分」。植物も人も活発に動き出す頃。なんだかワクワクするけど、行動は着実に、今取り組んでいることを前に進めていきたいものです。

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