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名前なんか付けなくていい。【みんなの恋バナが聴きたい:テルテルてる子さん企画】参加記事

今回はですね……まずは、てる子さんの記事をペタ👇

前回の記事は思い出話でした👇

2016まで、私は二次創作小説を書いていたのです。

上記に収めている作は全てGLなのですが、Blog(GoogleBlogger、今は書庫的運営で更新停止)にはBL的なものもUPしています(PCゲーム『花帰葬』)
なので、コメで、てる子さんからレスを頂戴したこともあり、久し振りにBLでオリジ、いってみようかと。もし興味が有ればお付き合いの程を。






あいつが気になりだしたのは、確か夏休みの少し前だった。入学した頃から、何だか記憶の中に引っかかる奴だと思っていた。だけど、それはあくまでクラスメートに対する違和感であって、それ以上ではなかった。そのハードルを跨ぎ越してしまったのは、あるいは跨ぎ越されたのは、何がきっかけだっただろうか。


「なんだよ、お前。しけたもん食ってんなぁ。男ならこんぐらいいっとけよ。ほらっ」
そんな台詞と共に、オレの口にハンバーガーが突っ込まれる。なにすんだ、窒息すんだろうが。文句を言いたくても口はハンバーガーで塞がっている。飲み物なしで苦悶しながら、ようやく口腔内のブツを飲み込んだ。

「ゴホッ……なにすんだよ!死ぬかと思ったわ!!」
「わりぃわりぃ。でもよ、それはねーだろ?卵サンド一個って、大の男がそりゃないわ」

うるさい。オレはタマゴサンドを愛しているんだ。ランチパックを買うときは絶対にタマゴ一択だ。それのどこが悪い。ちなみに「タマゴサンド」だ。タマゴは片仮名、漢字じゃない。せめて「玉子」と言え。卵じゃお袋が通っているスーパーのポップ書きみたいじゃないか。

……これは、自分でもしょうもないと思うので言わなかった。言わぬ代わりに、ヤツを睨み付けた。睨む目が、むせたせいで涙目になっているのが自分でも分かるから、多分迫力に欠けただろう。

「お前……それで睨んでるつもりか?涙目だぜ?可愛いわ、むしろ」
「うるせー。男に可愛いとか言ってんじゃねーよ」

そんなやりとりの後、ヤツは何を思ったのか、

「まあ、涙拭いとけよ。えっとハンカチは……あ。忘れたな。ま、いーわ。これでいいだろ?」

と言いながら、オレの頬に唇を寄せると、

「じゃあな、ごちそーさん」

そう言って、屋上から去って行った。
オレの頬に流れた、一滴の涙を唇でさらってから。


あれから、ヤツが気になって仕方がない。視界の片隅にヤツの姿があると、どうも平静ではいられないのだ。何だか悔しい。昔お袋が夢中になって見ていたというTV番組の題名じゃないんだ。【そのとき💖は盗まれ】てはいないぞ、絶対に。


「おい、何一人でブツクサ言ってんだ?相変わらず訳分かんねーけど面白いわ、海人かいとは」
「お前もな。相変わらず失敬な奴だぜ、陽人あきと

オレこと秋吉海人、ヤツこと明石陽人。オレたちはクラスメートで悪友。今は、それだけでいい。
     
    -the end,to be continued?...…not continue.


拙稿題名:名前なんか付けなくていい。
総字数:974字(原稿用紙二枚半程度)

よろしくお願い申し上げます。


ヘッダーはクラスメートと一緒、こちらは2人で。にしても左の君(陽人のイメージ、右が海人)、パン、でかくね?💦それカンパーニュでしょ(;^^A


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