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キャリアチェンジから半年、自分の思考の定点観測。

31歳の決意表明noteを書いてから、早5ヶ月。
社内転職でキャリアチェンジをしてから、半年が経ちました。

ただただがむしゃらに、模索しながら走り抜けた半年間を、一度立ち止まって振り返ってみたいと思います。

ワクワク感90%、不安10%のスタート

自分で希望して挑戦したキャリアチェンジ、今の会社の中でやってみたかった新規事業部門への異動ということもあり、スタートはワクワク感に溢れていました。異動と同時にコロナが本格化して、フルリモートに移行したので若干の不安はあったものの、ニューノーマルな働き方にシフトしていこう!とむしろ逆境をポジティブにとらえていました。

4~6月とまるまるリモートで過ごし(そのうち2ヶ月は自宅保育しながら・・・この期間の記憶はあまりありません笑)6月の中旬から徐々に出社が解禁になり、担当することになった部署で出資しているスタートアップとのセールス活動の立ち上げ等で、ミッションがどんどん増えて、日々のタスクがどんどん膨らんでいきました。

やりたかったことなのに、なんでこんなに苦しいの?

6月から保育園も再開して、ようやく自由に働ける!と意気込んだものの、正直ここからの数ヶ月は自分の理想と現実のギャップとの戦いでした。

異動した部署は、古き良き大企業の中で唯一クライアントを持たず、既存事業に捉われず、今までの会社としてのやり方や仕来り関係なく、オープンイノベーションという手段を活用して、スタートアップやベンチャー企業と協業したり、出資をしながら事業開発ができる組織です。

その中で私は幸運にも、「育児」という社会課題をテーマにした事業にジョインすることになり、自分の母としての経験やパラレルキャリアで培った知見や人脈も活かしながら日々の仕事に取り組んでいます。

ここまで聞くとすごーーーく理想的な環境!って自分で書いてても思うのですが、現実はそう上手くもいかず、あれもこれもできない自分に幻滅する毎日でした。9年間クライアントワークをやってきたので、クライアントに求められることを形にする、クライアントの課題を解決するアイディアを提案することに関しては得意なのですが、新規事業開発っていきなり裸にされて放り出され「さあ、あなたはどうしたいんですか?」と問われ、自分で仲間を見つけて、武器を見つけて、地図のない道を歩いていかなければいけない感覚です。

あと事業開発となると当たり前ですが、ビジネスとしてモノゴトを判断する視点、収益を生み出す仕組み作りが必要です。ずっと目の前の課題解決や、アイディア出し、企画立案をやってきたゆえに、自分の視野が狭いな~と感じることが多く、いつも先輩や上司の発言にハッとさせられています。

上手く進められない、言葉にできない、空回りしてしまう、自分の経験値のなさやスキル不足ゆえの不甲斐なさに押しつぶされそうになっていた半年間でした。ずっとずっとやりたかった仕事なのに、辛くて苦しい・・・でもやるっきゃない・・・でもしんど・・・とポジティブとネガティブを行ったり来たりしながら、周りの人に支えられてなんとか前に進もうともがいています。

半年経って、見えてきたこと

まだまだ「成長した!」と胸張っては言えないですが、ちょっとずつ思考や見える景色は変わってきました。特殊な部署とはいえ、母体である大企業の性質は変わらないので会社や経営層に対して疑問を抱くことはまだまだあるし、ここが本当に私のいるべき場所なのかと悩むこともあります。

でも、2人の子どもを育てる母になり、社会人10年目というタイミングでキャリアチェンジという選択をして良かったと思うのは「未来をつくる仕事をしている」という実感が持てているということ。「新規事業開発」という華やかな響きの裏には、泥臭く、地味で、大変なことばかりですが、今世の中にない新しい概念だったりムーブメントを生み出している感覚というのは持っています。もっとスピード感を持ってコミットメント高く取り組むなら同テーマを掲げているスタートアップへの転職がいいのかもしれません。でも、私は古くて大きい日本の大企業の中でやるからこそよりインパクトがあり、意味があると思っています。

会社の中から、世の中の当たり前を変えていきたい。

まずは自分の周りから、まずは自分の会社から、そして社会へ。そんな風に思うようになりました。「世の中を変えたい」なんて思うタイプじゃなかったのですが・・・この半年で私もちょっとは変わったのかな、と(笑)

次の半年の野望

会社員も、パラレルキャリアも、母業、妻業、自分自身としてもできるだけサステナブルな働き方をしていきたい。だから「無理はしない」は大前提としつつ、慣れてきた分もう少しギアを上げてスピード感を意識していきたいと思っています。

ストレングスファインダーの1位は「最上志向」でどうしたって向上心はなくならないので、今いる場所よりより良い場所へ、今やっていることをより良くしていくという意識はキープしながら、もっともっと今やっていることを自分の言葉で、自分の想いで語れるようになりたい。

会社として、出資先のスタートアップとしての方針や、一緒に動いている先輩や上司の意見、色んな視点や主張があって、私はどちらかというとそれを受け止める側に回っていたけれど、「自分はどうしたいのか」をもっと発信していこうと思います。

30代のキャリアチェンジは遅くない

「転職は30歳まで」ってよく言うけど、その時代もう終わりましたよね?だって人生100年時代ですよ?3/10ってまだまだ駆け出し、まだまだ挑戦しまくり~なフェーズですよね。

最近読んだ本で立て続けに生き方・あり方に関する価値観を揺さぶられ、自分の固定概念や思い込みでいかに自分の可能性が制限されているかを痛感しました。

もう30代だから、子どもがいるから、会社員だから、と自分に制限をかけているのは他でもない自分。生きている限りいくらでも時間は生み出せるし、何だってできる、何にだってなれる、と信じるマインドを強く持ちたいと思います。

そして私の人生を大きく変えた2018-2019の2人目育休期間で出会った友人たちが続々と30代でのキャリアチェンジに踏み切っています。未経験での異業種転職や、大企業→ベンチャー転職、副業でベンチャーにジョインなどなど、優秀な友人が多いのも事実ですが、それでも世の中の「転職の当たり前」は変わってきているなーと感じます。

伝えたいことは、何歳になってもチャレンジするには遅くない!ということ。どこかで「何のスキルもないし」とか「子どももいるし」でストッパーをかけていませんか?いきなり転職しなくても、私のように社内公募という形での社内転職、まずはパラレルキャリアや副業、インターンでジョインしてみる、などリスクの低い手段はいくらでもあります。

新しいことに挑戦することで得られることは想像以上に多く、見える景色も大きく変わります。この先安定で平穏な仕事で一生を終える方が難しいかもしれません。一度だけの人生、変化の多い時代だからこそ、あえてその荒波に乗ることを楽しむ生き方・働き方の方が、よりよい景色が見れるのではないかと冒険心がくすぐられています。

激動の2020年もあと3ヶ月、どんな気持ちで年末にこのnoteを読み返せるのか、今から楽しみです。

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