授業を受ける体験

22歳で大学を卒業してから、約20年ぶりに授業を受ける体験をしております。
平日は3日 18:50~22:00、土曜日は9:00~16:10(休憩を含む)。
土曜日においては6時間授業を受けているんですが、久々に受ける授業は、脳にも体にも堪えますw
これを毎日やる中高生はすごいな、と改めて思う今日このごろです。

授業を受けてみて、思った3つのことを書きます。
2,3については、自分の授業の戒めを込めて、備忘録的に書こうと思います。

- 社会人になってからの授業は面白い
- どうやって、知識を自分のものにしていくか
- わかりやすい授業とわかりにくい授業の要素

(1) 社会人になってからの授業は面白い

私は大学時代、建築の勉強をしていたので、大学時代から授業はそれなりに専門的だったし、面白かったのですが、社会人になってからの授業は本当に面白い。先生の話が自分のリアル体験と合わさって、格段に自分の頭の中に響く度合いが違います。
私だけでなく、周りも社会人ですから、リアルと合わせて質問がガンガン飛ぶ。
例えば組織デザインにおいて比較優位の法則の話が出ると、「いや、納得できない。この場合はどうなんですか???」みたいな超具体的な質問をぶつけあうみたいなことがあります。
私で言うと、学校にいた時の経験が響くこともありますが、現時点では企業で務めている時の経験が響くことが多いとは思います。
なので、たった3年間ですが、そもそも用語についていけない、みたいなことが少ないと言う意味も含めて、企業に在籍していることは価値が高いな、と思ったりします。

さらに、マーケティングのデータ活用の授業ではR言語を教えてもらったりします。
そうすると、今働いているチームの中に、Rを使ったデータ分析をしている人たちがいるので、「実際に使ってみますか!」といって、会社でも教えてもらいながら実際に使うということができる。インプットとアウトプットを同時に行っているので、ガンガン自分の身についている感があります。
ある程度経験してからの生涯学習としての社会人教育は絶対に必要なんじゃないかと思ったりします。
(デービッド アトキンソンが「日本人の勝算」で書いている社会人教育の話も、今度ブログに書こうかなと思ってます。)

以下、2つは自分の授業への戒めを込めて書きます(笑)

(2)どうやって、知識を自分のものにしていくか

授業を受け始めて一番最初に考えたことが「どうやってノートを取っていこうか」ということでした。
先生によって、プリントを配布して説明する人もいれば、何も使わずに口頭だけで済ませる人もいます。
大人なので、使えるツールは、ノート、タブレット、PCと複数ある中で、何をどう使うのが効率的なのか、と悩みました。
(やっぱり学習者にはiPadなんじゃないかと思う直感はあるものの、まだ言語化できない)
学校の生徒はノートしか使えないという状況なので、ノートをいかにとるか、みたいな話なのかもしれないですが、いわゆる自分の勉強方法をどのように確立するのか、というのは、同じように悩むところなんじゃないかと思います。

その時に困ったのは、先生によって授業形態が全然違うこと。
学習者主体ではなく、授業者主体のスタイルで授業が行われることです。
これ、社会人の私たちは対応できますが、中学生や高校生が対応できないと思うのです。
どうやってノートを書いて、どうやって復習すればいいかなんて考えているだけで、本質的な中身が入ってこない。
しかも効率の悪いやり方を選んでしまっては元も子もありません。
授業をどう受けるかというのに工数を割くのは、その分中身の復習をする時間を削り、無駄だと思うのです。
人によって効率的な学習スタイルが違うというのは、実は嘘だった。みたいな話も聞いたことがあります。
授業者主体の授業ではなく、学習者主体の授業の実施し、やるべきことにフォーカスするということの大切さを切実に感じている、今日この頃です。

さらに、知識を自分のものにするかに関しては、実際に授業を聞いているだけだと全然、自分の身にならないのもわかっているので、どれだけアウトプットするかというのを本当に大事だと思います。
私の場合、聞いた内容をまずは夫にべらべらと話し、そのあとノートに1コマの授業をパワポ1枚のスライドにまとめるようにまとめています。
おのずと、自分で要点が理解できていないとまとめられないのと、後で思い返すときに、そのぐらいの分量じゃないと思い出せないと思っているからです。

財務会計のようにもう手を動かさなければどうにもならないというものは、練習問題をひたすら解くんですが、そこでの気づきをまとめて書くようにしています。

で、思ったのですが、本当は、学習はインプットとアウトプットを緩やかに、ながーくやり続けるのが一番効率がいいんだろうなと思うのです。
今は、アウトプットを追い立てられながらやっていますが、もう少し緩やかにインプットとアウトプットを繰り返すと無理なく、続けられる気がしました。
今は、いつアウトプットが間に合わず、自分の理解が追い付かなくなる時が来るか、そうしたらそのあとの授業は全滅するのではないかという恐怖と戦っていますw

(3)わかりやすい授業とわかりにくい授業の要素

受けていて、すんなり頭に入ってくる授業と、なんだか聞いていてもよくわからない、という授業は明確にあります。
そのポイントは、ある程度要素は決まっているなと思っています。

まず、1つ目に、これから説明する内容の概要(アジェンダ)を最初に話してから、説明に入り、そして今どこを進んでいるのかを確認しながら進んでくれること。
2つ目、難しい専門用語が出てくる前に、用語の説明をちゃんとしてくれること。(説明においては、自分の知っている言葉だけで構成されていること)

1つ目のアジェンダについては、今話されている内容が、何を指しているのかを探すことに頭の中を使っていると、肝心な内容が全然入ってこないんですよね。説明を全部聞き終わった後に「この話のことだったのか…。」と思うことが結構あり、どこの説明をしているのかを理解するのに40分ぐらい待たなければならないことも結構あります。
そうすると、大人は自分のお金を払ってきているので、元を取ろうとちゃんと聞くことに集中しますが、子供は無理ですよね。簡単に離脱します。
なので、アジェンダ構成をしっかりすること、そして、今どこを歩いているのかをメタで学習者に示しながら話すこと。
これがほんとに大事ですね。

さらに、説明の段階で、知らない用語が出てくると、もう理解が不能になるので、それも離脱の要因になると思います。
いかに学習者が知っている単語で、説明を構成していくか、というのが教師の腕の見せ所なんだろうなと思いました。
どうしても覚えなければならない難しい言葉は、事前に教えておくことが大事ですね。

ということで、学習者目線で、授業者である自分を戒めながら、授業を受けて、一石二鳥です。

今の私なら、もう少し面白い授業をできるかな笑。
でも、まだアウトプットする気にならない(このブログでいっぱいいっぱい)。
教えるほどのアウトプットはまだできない。
もう少しインプットして、自分の中で熟成させたいと思っております。

ということで、第1章3部作、一旦おしまいにします。

また書きます。

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