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マガジン

  • ラッパー春夏秋生的おめでたい生き方

    • 12本

    初めまして 春夏秋生です。思えば、ガムランの「ワープ ループ なんかプ」の公演日の翌日、みかのはラジオで一言ささやいたのが、みかのはラジオとのご縁です。みかのはラジオ100回、111回と記念日になるとついつい嬉しくなって、おめでとうを言いにフラフラと現れてしまいます。ハッピバースデーメガネをかけたり、リスナーさんからの一言でベレー帽の上にみかんなど見た目にもなんか変なかんじが気に入っています。お祝いでのささやき、それも、何も韻を踏んでないのに、いつからかラッパーと呼ばれています。みかのはラジオのリスナーさんは、あったかくて面白い人ばかりで、毎朝とても楽しませてもらっています。あの夏の日にささやきに行ったご縁で、今こうして、書いている事がとても不思議です。時々、思ったことや日曜日の事などまた書きますので、よろしければ読んでいただけると嬉しいです。

  • #10 膝の一番座りやすいところ

  • #3 川の流れに

  • #2 ある雨の日曜日には

最近の記事

#13 だから頑張れる

いつものように、私は聞いて欲しいことがあると、友人Hの家に行きとにかく喋りまくる。 友人Hは、梅干し用のもみしそを混ぜながら話を聞いてくれている。そしていつもさりげなく引き出しから美味しいものを素敵なお皿に乗せて、美味しいお茶を淹れてくれる。「このお菓子食べてみて」それは見ただけで美味しそうな可愛らしい花の形のパイ。真ん中にはクリームがちょこんと乗っかっている。なかなか開かない切り口をハサミでチョキリ。バターの甘い香りが飛び出す。めいっぱいその香りを吸い込みながらお花を齧る私

    • #12 タコ公園で

      最近観た映画で一番好きだったシーン。 台風で大荒れの真夜中にもと夫婦だった夫と妻、息子3人がタコ公園で過ごすところ。 「海よりも まだ深く」是枝裕和監督による、どうしようもない父親とその周りを取り巻く人達の物語。阿部寛演じる良多とその母淑子を演じるのが、私の大好きな俳優さん樹木希林。どうしようもない息子の事を放っておけない母親の一言一言がいちいち胸に染みる。ベランダでの良太との会話。良太が幼い頃にみかんの苗を持って帰ってきて以来、ずっと育てているらしく毎年蝶がやってきて卵を

      • #11 しゃにむに

        真っ赤な表紙、ザラザラとした手触り。個性的なタイトルの書体。目に飛び込んでくるその装丁に惹きつけられたのがこの本との出会い。 色々とあって、朝からモーニングを食べさせてもらいに押しかけた友人の家でその本の存在を知る。 友人の「元気が出るよ」の一言ですぐ様に借りて帰る。 いざ読みだすともう止まらない。この人の人となり、感じ方、生きていく上での目線というか考え方に惹きつけられてしまった。 喜びや哀しみを両方抱えながら生きたその先に死があるだけ。人生の善し悪しなど相対的に比較しよ

        • #10 膝の上の一番座りやすいところ

          仕事柄、絵本の読み聞かせをする機会がよくあり、普通に見やすい高さで絵本を持って読み始める時もあれば、膝の上にちょこんと座りに来て、読み始めることもあったり。みんな持ってくる本は違うのだけど持ってくる本は定番のものがあるらしい。あるときは「ぴよちゃんのかくれんぼ」だったり「おもちゃのチャチャチャ」だったり、「大きなかぶ」だったり。昨日も一昨日も読んだであろう絵本を読むのだけど、きっと昨日と今日で感じ方が違うのか、その集中力とやらは見習わないといけないわと感心させられる。時に私の

        #13 だから頑張れる

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        • ラッパー春夏秋生的おめでたい生き方
          12本
        • #10 膝の一番座りやすいところ
          1本
        • #3 川の流れに
          1本
        • #2 ある雨の日曜日には
          1本

        記事

          #9 声

          私が高校1年生の時、母が体調を崩し実家で療養するために帰っていた時期があった。半年位だったと思う。月に1度位、母から電話がかかってきて、その電話越しから聞こえる声を思い出す時、今でもなんともいえない気持ちになる。「みんな元気か?」そう聞かれ、「うん」と答える声が、言葉に詰まり涙が溢れ出そうになるのを、堪えながら気付かれないように返事したのを覚えている。電話越しに聞こえてくる声は、蚊の泣くような小さな声で、電話も昔の黒電話でその受話器を握りながらの会話だった。あの時私は高校1年

          #8 愛しのザッバーン

          出会いは20代半ば。普通10代で始めたりするのがありがちだとしたら、かじり出しはちょっと遅め。 その頃の私は完全週休2日制のOLで、土日は思い切り遊びに遊びまくっていた。夜は毎週末クラブに繰り出し、ガンガンの音楽が流れる中で身体を揺らし、前々からやってみたかったボディボードとやらをするために、同じ会社の友人とウェットスーツをオーダーし、そのショップの店長に連れていってもらったのが伊勢国府の浜だった。夜中に出発し朝方海に入る。そして生まれて初めて「波に乗る」という感覚を味わった

          #8 愛しのザッバーン

          #7 ひとり歩き

          約1年前の2020年の7月20日、みかのはラジオが生まれた。ミカノハラ•ガムランプロジェクト「ワープ ・ループ・なんかプ」の映像作品の宣伝として、よちよち。 なみこさんとけいこさんの、何も飾らない自然体の会話が朝の数分を包む。次第にみかのはラジオが欠かせなくなった人々のチャンネルが生まれる。当初数人だったリスナーさんは今では何十人かな。木曜日のやぎやチャンネル、土曜日の軟骨アルミチャンネル、日曜日の音楽ギター部チャンネル。1年間休むことなく配信された放送は毎回、毎回その時にし

          #7 ひとり歩き

          #6 拝啓 洋子様

          その人の事は、娘の出産祝いでいただいた絵本で初めて知った。まずは一人で読んだのだと思う。 涙が止まらなかった。次は娘に読んだ。その絵本をくれた人は旦那の店の従業員の子だった。 彼が娘にくれた「100万回生きたねこ」 ちょうど干支が私より一回り下で私とおんなじ亥年。好きなものはそばよりうどん、そしてやわらかめ。マクドのポテトもちょっとふにゃふにゃが好きで、ジブリも好きだった。不思議と何やら好きな物が一緒だった。そのせいかどうかはわからないけど、彼からもらった絵本は私が何より好き

          #6 拝啓 洋子様

          #5 今もふわふわ

          昨日は、のぶちゃんのお父さんのお誕生日。木曜日だったので、やぎや'sメンバーと共にお祝い。 平日なので少し早めに集合場所へ向かうと、茂みの向こうにみんなの姿が。ギターはこっちに置いてあるけどみんなは向こうの方に立ってる。その中にスーツ姿の男の人が見えるけど、誰か来てはるみたい、、。みんなのいる所まで行くと、その男性 「どうもどうもおはようございます」 秋生「わーーーーーー、えーーーーーー!!」 なんとその方、その声は部長課長の部長!!東京からはるばるみかのはらに現れた部長。ラ

          #5 今もふわふわ

          #4 さかなクンのお母さん

          先日、ネットでさかなクンのお母さんの子育てにつつの記事を読んだ。目から鱗が落ちたような、ハッとさせられる事がいくつか。 さかなクンは一時期“タコ”にどハマりしていて図鑑のタコの頁を読み耽ってはタコの絵を描き続け、寝ても覚めてもタコのことで頭がいっぱい。夕食は毎日のようにタコをリクエスト。それでもお母さんはイヤな顔ひとつせず、お刺身、煮込み、酢の物など味付けを変えて、1ケ月ほども毎日タコ料理を作り続けたそう。好奇心の芽を摘むことなく、タコを愛する息子への労力を惜しまなかった。な

          #4 さかなクンのお母さん

          #3 川の流れに

          何日か前に新聞を見ていたら、作家で詩人の寮美千子さんという方の記事が目にとまった。外観が赤煉瓦色で、近代的な建築がとても美しい奈良少年刑務所は2017年まで使用されていた。この刑務所で9年にわたり詩作の授業を行った寮さんと、再犯防止の心理教育に携わる中村正教授との対談があるらしい。何故だかこれは行かないと、と直感的に感じて申し込みをした。当日の講座はほぼ満席だった。 寮さんはとても熱い方だった。東京生まれの千葉育ちで2009年から奈良に移り住んでいるそうで、ほんの少し親近感が

          #3 川の流れに

          #2 ある雨の日曜日に

          お昼は友人たっての希望でイロイロさんへ。たまさよちゃんの心の込もったランチを丁寧にいただく。 胃袋喜び心満たされ席を立つ。お会計時、学校でも家でも頭を悩ませている息子の事を好きと言ってくれる一言に励まされながら店を後にする。引き続き友人宅でゆるりとお茶をいただく。 紅茶と共に出てきた一目で嬉しくなるデザート。綺麗な長方形のクレープ。上には断面の薄ピンクが美しい苺達、その隣には生クリームも。口に入れた途端にさらりとした世にも美味しいカスタードクリームが広がる。バックハウスイリエ

          #2 ある雨の日曜日に

          #1 日曜音楽ギター部、屋外へ

          いつもの練習場所から眺めていた桜が、今、まさに満開。満開の花は桜桃らしく、音楽ギター部はテーブルやら椅子やらをせっせ、せっせと運んで外に場所を移す。空の青さがほうじ茶ラテみたいに濃ゆすぎる。青と薄桃色と草色が目に飛び込んでくる。 春っていいな。 昨日お誕生日だったので、今日は皆でお祝い。 リスナーさんからのあたたかいメッセージに、じんときて、先週やぎやさんで歌った「1000のヤギ」を皆で弾く。この歌には何か力があって、時に歌いたくなり、歌うと何故か顔を上げられる大好きな曲。

          #1 日曜音楽ギター部、屋外へ