大切な人への贈り物に気持ちをこめて
昔からなんだかお祝いごとに縁があるようで、仕事で誰かのお祝いをすることが多い気がします。
学生時代のバイト先はケーキ屋さんで、その頃に身に付けたチョコペンで綺麗な文字を書くスキルはちょっとした特技です。
今は、セレクトショップでプレゼントを選ばせていただく機会も多くあります。
個人的にプレゼントを選ぶのはとっても楽しいのですが、何が楽しいのかというと、一番は相手の喜ぶ顔がイメージできるからかも。
ケーキはお祝いの中心にいつも置かれていて、その人が主人公になる瞬間の名脇役。
そしてプレゼントは、自分から相手への親愛の気持ちを込めて贈るもの。
どちらもせっかく贈るのだから、喜んでほしいですよね。
お客様と一緒にケーキやプレゼントを選ばせていただく時に、素敵だなと思った出来事がいくつもあります。
プレートに書いた文字は……
ケーキ屋時代、バースデーケーキの予約があり、オプションでお祝いのプレートを書かせていただいていました。
「Happy Birthday」の文字の下に書いてほしいと言われたのは、
「またひとつ年をとった君へ」
依頼されたこちらもクスッと笑ってしまいました(笑)。
お友達同士の気楽なお祝いなのかな、きっとこれを見て「もう〜〜!」とか言いながら、たくさん一緒に笑ってお祝いするんだろうなぁという様子が目に浮かびます。
慣れない男性が買いにきたもの
セレクトショップでは、見た目の雰囲気が可愛らしいので、男性お1人で来店される方は比較的珍しいです。
ある時に来店された男性は、いかにもスポーツマンという雰囲気で、少し気後れしているような様子で店内を見られていました。
お声がけしてみると、最近お子さんが生まれたそうで、お疲れ様の意味をこめて、奥さんへのプレゼントをお探しとのこと。でも、何をあげたらいいのか困っていたようです。
一緒にいくつか選ばせていただき、奥さんがゆっくり過ごせて、お子さんも使える入浴剤やクリームをプレゼント用に包ませていただきました。
聞くところによると、普段馴染みのない男性にとっては、カフェに入るのも勇気がいることなのだそう。
奥さんに感謝の気持ちを伝えようと、苦手な部類のお店にドキドキしながら入り、喜んでもらえるプレゼントを選ぶその姿に、とっても心が温かくなりました。
お祝いにはいろいろな形がありますが、喜んでもらいたいという気持ちがこもっていれば、それが一番伝わるのではないかと思います。
自分自身も、さまざまな場面で人に喜ばれる仕事をしようと思うのでした。
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