見出し画像

システム化するしないを切り分ける

はじめに

2023年11月25日。
前日からの気温差が11℃あり最高気温が14℃。これだけ寒暖差があると体調を崩す人も多いかと思います。それでも来週にはまた22℃くらいまで上がるということなので、体調にはお気をつけください。

さて、今日の記事はこちら。
(ちょっと愚痴っぽい内容が含まれていますが、ご容赦ください。)

性的同意サービス「キロク」のベータ版がリリースされましたが、それに対して賛否がありますよーという記事です。
こちらのサービスは2023年7月13日の「不同意性交等罪」の新設に伴性行為の同意を、複雑な手順なく行えるアプリで、マッチング事業を手掛ける企業が開発をしているという話ですが、具体的な企業名や監修した弁護士が誰なのかは公表されていません。

なんで企業名が非公表なのかはよくわかりませんが、アプリがこけたときに責任を負わないためなのか、ただただセンシティブなアプリだから公表していないのか、はたまたお国からがっつり補助金をもらっていて叩かれるのを恐れているのか、実態は謎です。

プレスリリースに各種SNSのリンクもありましたが、実態はほぼ無く、更新もほとんどされていないものでした。
これではただの話題作りかもしれませんね。

今回の記事に関しては、日常生活的に「システム化した方がいいこと」と「システム化しない方がいいこと」などの切り分けができてない人が僕も含め結構いるんじゃないかと思ってて、ただそれを書きたいなと思いました。
(特に怪しげなことは書かないつもりです。)


システム化した方がいいこと

僕は一応ITの分野で働いている時間が、働いている時間で最も長い人間ですので、なんとなくでもこれはこうすればできるな…とか、こうしたら時間短縮できるのにな…と人よりは思う機会が多いのかなと思います。

特に僕の周りプロジェクトではGoogle製品(メール、フォーム、スプレッド、スライドなど)を使うことが多いので、自動化できそうなことに関してはどんどんやったらいいんじゃないのと思ってしまう今日この頃。

元々の周りの人の経歴上ということもあるのか、IT慣れしていない人が多くおり、仕方がないと思う部分もあるかもしれませんが、システム化できることを人力で頑張ってる(と言いたいけど、無駄な頑張りをしている)人が多くて、何度か怒った事があります。

たぶん僕はイノベーションを起こせるタイプの人間ではなくて、システム化する=自分のリソースをシステムに頼るくらいの小さな価値観で生きてしまっているのと、良くも悪くも僕は時間に厳しいみたいで、無駄に時間を使っている人を見ると余計に腹が立ったりします。
(これは僕自身の課題なので、怒った後は反省します。)

リソースはざっくり時間や記憶、アイデアのことを指しています。
同じ作業であれば時間は短い方が、他のことに時間を使えるじゃないですか。
記憶も自分だけで覚えておくよりは、自分以外のものに頼った方が多く記憶できるじゃないですか(ただし、やりすぎはよくなくて、そこも切り分けが必要だとは思います)。

システムに頼ることによる弊害ももちろんあります。
今はさまざまなAIがありますが、例えばChatGPTを使うことで、利用者はどんなことを知りたいのかを学習させ、またよりよい回答を生み出すためにどんどん進化していきます。
利用者がAIに頼ることによって、AIを成長させていることは間違いなくて、それによって自分の仕事が奪われないようにねと思います。
また、外部リソースに頼り切ることで自分の記憶力を減少させてしまう(使わなくなってしまう脳の領域がある)ということを認識することは大事です。

この辺りの話は別の記事でも書いてるので、よろしければ読んでみてください。


だから基本的に僕がプロジェクトでお手伝いをしているのは、手作業を可能な限り無くすことに突出しています。

1件1件メールを送ったりとか、紙の情報を見てスプレッドに入力したりとか、コピペパーティをしたりとか、何かあったら通知させるとか、そういった類のものであれば、僕はシステム化させるべきだと思います。

なので、もっとバリバリのエンジニアからしたら、僕がやってる作業的なことも「自動化できるじゃん」って思われることも多いんじゃないかと思います。
自分の思考の外にあることは思いつかないですからね。


システム化しない方がいいこと

逆にシステム化しない方がいいことはなんぞやということです。

少なくとも「キロク」がやろうとしていることはシステム化しない方がいいと思います。
というよりも「システム化することによって元々の論点に気づかないようにしている」と思っているので、そういうものについては話に流されないように、騙されないようにする事がまずは大切かなと思います。

システム化することはなんでもいいことと思ってはなりません。
そもそも国が進めようとしていることに準じたものを作ろうとすると補助金が出たりします。
ある種、国の広告を担っているだけなので。
なので、新しい法律に従ってできるアプリとかサービスとかは、国となんら仲の関係があると思っていいのではないかと思います。

「キロク」に関しては「システム化することによって証拠を残せるからいいよね」みたいな考えなんじゃなかろうかと思います。
それはあくまでも対症療法的な考え方で、根本療法的なところではないと思います。
(対症療法と根本療法についてはこちらに記事にて)

同意がどうこうももちろん大事だと思いますが、そもそものところはそういうのがいらないような関係性を持つことで、そのさらにそもそものところというのは教育なんじゃないのと思います。

(教育のことについては別途書きたいなとは思います。)

システム化するというとそれっぽく聞こえますが、「システム化すること」が前提になってしまうので、システム化した方がいいのかしない方がいいのかそもそもそれを起こさないようにするのはどうしたらいいのか、というところの分別ができるようになるのが大事なんじゃないかなと思います。

なので、そういうのに関してはシステム化しない方がいいんじゃないのと思う次第です。


おわりに

どう考えてもIT化の波はどんどんやってきます。
どんどんAIに仕事も持っていかれる時代がきます(もうきてます)。
今の自分の仕事が持っていかれるのか、それはいつ頃なのか、どうすれば生き残れるのかは危機感を持って仕事をしたいなと思います。
そのために情報を仕入れる、世の中がどのように変化しているかを敏感にキャッチする事が必要かなと思います。

なんでもシステムシステムというと今風なのかもしれませんが、どこまでシステムでできるのか、人の手が入った方がいいところはどこなのかなど、しっかりと考えて切り分けて判断する事ができるというきっかけになったらいいなと思います。

ただこれを書いている僕自身も圧倒的に未熟です。
日々勉強し自分をアップデートしたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?