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マロ(栗林歌麻呂)の私的感想

私が感じた事や思い、受け取り方の内容になっています。
読んでくださる方の解釈と異なる部分もあるかもしれません。

前回は武川さんについて書きました。良ければ読んでみてください。


蝶子さんの夫

マロは蝶子さんの夫です。おっさんずラブで色々な愛の形が描かれていますが、マロと蝶子さんの場合は27歳離れた年の差婚に当てはまります。


蝶子さんとの出会い

2018年2話で蝶子さんと武蔵が離婚する前、武蔵の寝言の「はるたん」を「はるか」と訊き間違えた時、「はるか」という女性を探すために天空不動産第二営業所へ訪れたのが最初の出会いです。その時のマロは部長の妻である蝶子さんに「人妻っすか!くっそ美人じゃないっすかあ。俺ねえ、全然アリっすよアリ寄りのアリです」と言い、蝶子さんから「宇宙人?」と言われています。
その後、一人暮らしの部屋探しの名目で春田と接触したあと、武蔵が好きな相手が春田だとわかり、担当をマロに替えてもらいますが、2人が急接近したのはその頃かなと思います(とは言っても蝶子さんにその気はありませんでした)。
武蔵と蝶子さんが離婚したあと、マロは蝶子さんにアプローチしますが子供扱いされてなかなかお付き合いまでこぎつけませんでした。2018年6話では、離婚してからも武蔵の恋愛を応援する蝶子さんに「いつまでも終わったものにしがみついて応援なんかしちゃって それってみじめじゃないですか?部長の事は俺が忘れさせます」と言ったのは男らしかったですね。普段チャラチャラした風に見えてますが、やる時はやるし、言う時には言うというギャップが見えるのがいいですね。蝶子さんもその時の表情を見ると相当心に響いたんじゃないかと思います。2018年のドラマの時、2人がお付き合いを開始したという明らかな言葉などはなかったように思いますが、最終話でマロと蝶子さんが2人でバーに居るときにマロから誕生日プレゼントにネックレスを貰っているシーンがあります。多分お付き合いはその時には始まっていたのかなと思います。


結婚

劇場版の花火大会の日、2人は屋形船で過ごしていました。船の上で花火を見ている時に、蝶子さんとマロとの会話があります。

マロ「蝶子」
蝶子「だめ」
マロ「え?」
蝶子「私もう結婚するつもりないから」
マロ「なんで?」
蝶子「いくつ離れてると思ってんの」
マロ「やっぱり 部長の事が忘れられないんだ 未練ありありじゃん」
蝶子「そうじゃなくて。今は良くても熱が冷めたらどうすんの。私もう、二度とあんな思いしたくないのよ」

マロはその時何も言えませんでした。でも、ここで感情に任せてあれこれ言わなかったのは正解だったと思います。劇場版の終盤で武蔵と蝶子さんとマロの食事シーンが出てきます。ここでマロは武蔵に「蝶子さんを俺にください!」と言い、蝶子さんからもOKが出てやっとマロは蝶子さんと結婚する事ができました。
花火大会の日に蝶子から言われた言葉をちゃんと受け止めて向き合って考えた結果、マロの気持ちは変わらなかったという事、蝶子さんもマロとなら大丈夫と思う事が出来たんだと思います。本当によかったです!


蝶子さんが大好き

リターンズでもマロは蝶子さんが大大大好きです。リターンズ6話のバレンタインの話では、ちずから「2人(牧とマロ)とも、今でもたくさんもらえるでしょ?」という問いに、マロは「いや全然すよ」と言いますが蝶子さんから毎年めちゃくちゃ美味しいチョコを貰っているそうです。ちずが「ずっとラブラブだよね」と言うと
「ですねー。好きっていう気持ちは1秒ごとにMAXを更新してます」と噛みしめながら言っていました。
マロが嫉妬する相手は、いつも元夫である武蔵です。今でもこんなにラブラブなのに、武蔵が体調を崩した時に蝶子さんが病院へ付いて行った事や、そのあとで食事をしに行った事、武蔵を心配する様子などに嫉妬します。ただ、マロはそれをちゃんとその場で蝶子さんに伝え、蝶子さんからマロが一番だよと言ってもらうとすぐに機嫌が直り「大好き」と口にします。マロって凄く自分の気持ちに正直だし、それをちゃんと相手に伝えられるのが素敵ですよね。
一度、武蔵以外の人に嫉妬した事がありましたが、それは4チミンというアイドルグループの「ハオ」でした。ただ、その時も蝶子さんをそこまで夢中にさせるのはどんなやつなんだと一緒にファンミーティングについて行って確かめるほど。人によっては束縛がきついと思うかもしれませんが、蝶子さんとマロにとってはこういう関係が一番合っているし相性もピッタリなんだと思います。


嫁姑問題

嫁姑問題の時に、初めてマロと蝶子さんが喧嘩しているのを見ました。二世帯住宅にしたマロは親と仲良くしてほしい気持ちばかりで、自分は中立だと言っていた事が蝶子さんからしたら、後から入った自分は気づけばアウェーになっていて、一番頼りにしたい夫のマロですら頼れなくなったという事だったようです。マロの母親と蝶子さんは10歳違いですが、蝶子さんの方が年上です。このために2人はぎくしゃくしていて、2人の会話もマロを通してするという状況でした。結果的にマロの母親も4チミンのファンだという事がわかり、同じ趣味を持つ2人は親友のように仲良しになって家庭内はうまくいくようになります。なんと、マロも4ミンのファンになり、最終話では3人で推し活をしている仲良く楽しそうなシーンがありました。


一番成長したのはマロ

2018年ドラマや劇場版ではまだまだ若く、人の仕事のミスを責めたり、お客様対応をしている時にスマホの着信音が鳴るとそっちを優先したりするような「男の子」で、蝶子さんにも「宇宙人」と言われていたマロ。劇場版の時もまだ、言葉の終わりに「~っす」と付けるクセが抜けないなど、学生気分のまま社会に出ている若者そのものでしたが、リターンズではびっくりするくらい大人の男性になっていました。
いつのまにか営業所から本社勤務になっていて、後輩も出来て仕事も出来る。英語も話せるし、中国語が分からなかった牧を助けるシーンがあり、中国語も話せるようです。
一番マロの成長を感じて、一番格好よく感じたのは、リターンズ6話で結婚前夜に、式の準備が終わらないまま仕事も終わらない牧を送り出すシーン。

マロ「あとは俺やっておくんで、早く帰ってください。明日は大事な結婚式っすよ。まだ準備終わってないんでしょ?仕事と結婚式、どっちが大事かなんて比べてもしょうがないですけど、この瞬間にどっちか選ばなきゃいけないなら今日は帰ってください。大丈夫。この仕事は他に代わりがききますけど、春田さんには牧さんしかいないでしょ!行け。行けーーー!」

ここ、本当に泣けました。どんだけ大人になってんだと思いました、本当に。先輩の牧に、春田の元へ帰れと叱るマロは本当に素敵すぎました。元々マロはしっかりしている部分がある子だとは思っていましたが、想像以上の成長っぷりです。蝶子さんのおかげもあるかもしれません。リターンズで一番良い男だったのはマロではないのかと思うくらいです。
「行け。行けー!!」のシーンは、田中圭さんも言ってましたが、恐らく2018年ドラマの最終話の武蔵のオマージュだったのではないかと思います。シナリオ本には「行け。行けー!」というセリフはありませんでした。


牧やちずと仲良し

リターンズでは、年齢の近い牧やちずとはとっても仲良しになっていました。ちずが入院している時に「莫逆の友、バクトモ!」という言葉が出たほどに。(※莫逆の友---心から打ち解け合える友人のこと)
広告代理店に勤めるちずが天空不動産の本社で、牧やマロと一緒に仕事をしている事もあり、お昼を一緒に買いに行ったりする事も多く、どんどん親しくなっていったのもあるかと思います。みんながみんなの事を思い合える世界なので、牧も愚痴だったり心配事をマロやちずに話している事もよくあるようです。おっさんずラブの世界では、牧、マロ、ちずよりも年齢が上の人の方が断然多いので、この3人が絡んでいる様子は見ていて微笑ましくなりました。


最後までお読みいただきありがとうございました。
マロは2018年から比べると本当に素敵な男性になっていて、凄く感動しました。Xでは「マロがリターンズのMVP」だと言っている人もいたほどです。
私は続編を希望している派なのですが、是非これから30代へ突入するマロの姿も見てみたいなと思っています。

次の記事も、お暇な時に読んでいただけたらと思います。



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