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秋葉原には変な人もいる。

お外で立っていて出会う、秋葉原のちょっと個性的な人たち。
何時間も立っていれば一人二人には出会います。
その中の一部を紹介していきたいと思います。

メイドのお仕事ビラ配り(キャッチ)

メイドちゃんのお仕事の一つ、キャッチ。
秋葉原の中央通りに立ってひたすら通るお客様に声をかけながらビラを配ります。

私は前のお店にいた時はお店での仕事は基本教えてもらえず、ずっとお店の外でキャッチをしていました。
長い時では4時間ほど立っていることもありました。

4時間も立っていれば変な人も中にはいますよね。

就職先をおすすめしてくれた人

20時ごろの話です。
いつも通り配りながら声をかけていると、30代ぐらいの男性が私に声をかけてくださいました。

最初は普通にお店に来てくれるのかと思い、お話をしていると、私に興味を持ってくださったようで別の出勤日を聞いてくれたり世間話をしていました。

将来は何をしたいの?から始まり、今はどんな学校に通っているのか、どんなことに興味があるのかについて詳しくは話せませんでしたがある程度のことはお話ししました。

これから先心配なこともある、と話すと相談にも乗ってくれました。

彼は皆さん誰もが知っている運送会社の方でした。

そしてしばらく話した後、
「何か困ったら、うちの会社においでよ。安定しているからいいよ。」と勧められました笑
その後もかなりゴリ押ししていらっしゃったので今、お仕事がかなり楽しいのだろうなぁとほっこりしました。

キャッチをしていて初めてです。OLさんになることを勧められたのは。

将来の話をしていると、説教くさいことを言いがちな年上の方は多いですが、彼はとても感じがよく嫌味がなくて頭の良い素敵な方でしたね。

1日に4回も声をかける人

17時ごろ、私がキャッチを始めて早々に声をかけてくれた60代ぐらいの男性がいらっしゃいました。

結局、そのあとも用事があるそうでお店には来てくれなかったのですが、かなり長い間お話をしていました。他愛もない話です。
皮肉混じりなことを言う方でした。
私は寒いのと脚が長くないので黒いタイツを履いていたのですが、
脚に自信がないからタイツを履いているの?笑」
と言われ、図星すぎてグサリと来ました...。

彼は2、30分話して満足し、じゃあね!と言って歩いていったのですが、1時間後ぐらいにまた私が移動した先で私に声をかけてくださり、10分ほどさっきとほとんど同じような会話をして消えてゆきました。

そして日が落ちた頃にまた別の場所で話しかけられ、全く同じ会話をしました。その数十分後にまた声をかけられ同じ会話をしました。

一日のうちで4回も彼に声をかけられ、同じ会話をしました。

彼は結局、お店には来ませんでした。用事は済んだのでしょうか。
不思議な方ですね。

自称靴が好きな人

私がその時履いていたのはどこで買ったかさえ思い出せない、もう3年ほど大事に履いていたフェイクレザーの靴でした。
ブランド物でもなく、5000円ほどで買った黒い靴でした。

50代ぐらいの男性が私に声をかけてくださり、お店のことについて聞いてくるのかなぁと思っていたところ、急に私の靴を触り始めました。
「僕は靴が好きでね、この靴いいね、裏を見せて、ふーん。」
足首を触られそうになったのでさすがにそれはやばいと思い、足をスッとどけたのですが根気強く私の靴の裏を見ようとして来ました。
諦めてくれないので、少し彼から離れて足を持ち上げて靴の裏を見せました。
そうすると彼はかなり満足したようで、メイド用のツイッターをフォローさせて欲しいと言うので交換し、去って行きました。

何がしたかったんでしょう。本当に靴が好きだったのでしょうか。
でも、彼の靴はどこにでもあるようなスニーカーでさらに土がたくさんついていたので本当に靴を愛するものだとは思えませんでしたが...まぁ、満足なさったようなので問題ないです。

他の店の女の子と喋らせようとする人たち

休日の昼間のことです。
休日の昼間は本当によく声をかけていただけます。
そもそもお店を探している方が多いのでキャッチをするのが楽しかったです。

そんな中、ある若い大学生くらいのお兄さま3人組が、他のコンカフェの女の子(ギャル系のお姉さん)とわちゃわちゃしながら私の方に歩いて来ました。
そして私に話かけ、その別の店の女の子がいる前で自分のお店のシステムについて説明するように言われました。

説明をし終わったあとに彼らは別の店の女の子向かって、
「ギャルっぽくなくて可愛いし、安いからこっちの女の子について行こうかなぁ笑笑」
と言いました。
他のお店の女の子は苦笑いで
「別にいいよ笑金ないんだろ!!笑笑」
と冗談を言っていましたが、正直私も彼女も気まずすぎましたね。

結果、彼らはどちらのお店にも行くことはなくタピオカめがけて歩いて行きました。

基本他のお店の女の子とはすれ違うときに「お疲れ様です」と小さめの会釈と共に挨拶を交わすぐらいで喋りません。

道に立つ時も他のお店の女の子とは3メートルから5メートルは間隔を開けています。

初めての体験でした。ものすごく気まずかったので二度と経験したくないです。

おまけ:なぜか500円くれた人

これは私の前のお店で一緒だった女の子から聞いた話ですが、キャッチをしていたら急に500円を渡してくれたそうです。

彼女はとりあえず受け取ったものの、少し怖かったらしく500円玉を洗っていました。

どこにでもいるよね。多分。

きっとこういったちょっと変わったユニークな人はどこにでもいるのでしょう。
しかし何時間も同じところに立っているとたくさんの人を見かけます。
とても興味深いです。

同じ場所、同じ時間帯に長い時間立っているのもなかなか悪くありませんね。

秋葉原に限らず、色々なところでこうやって立っていれば何か見えてくるものがあるのでしょうか。
普段通り過ぎてしまう道で何が起こっているのかどんな人が通り過ぎているのか、見ていると案外楽しくてハマるかもしれません。
時間を持て余している方は数時間同じ場所に立ってみるのを趣味にしてみればいいと思います。

今回の記事はこれでおしまいです。
また次の記事も読んでくださいね。


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