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あの日作った、君が歌った曲で作ったプレイリストはまだ全然聴けてない。
でも君が歌った曲の中に、一曲だけサブスクに公開されていない曲があることを思い出した。


私が彼に歌ってほしいってリクエストした曲。
別にそこまで知らない曲だった。でもなぜか彼に歌ってほしいって思った曲。
その曲だけどうしても聴きたくなって、タワレコに行ってその曲が入ってるアルバムを買った。
水色の海と女の子が写っていた。


誰かを想って音楽を聴くことはあっても、
誰かを想って音楽を買うことは初めてだと気づいた。



パソコンにCDを取り込んで、小学6年生の時に買ってもらったWALKMANを繋いで曲を同期する。
CDを買うのは久しぶりだったからこの作業もなんだか懐かしく感じる。



1ヶ月ぶりにその曲と対面した。当たり前だけど君の声とは違う。
胸がきゅって苦しくなった、いろいろ思い出す。
君の歌う姿は楽しそうで、間奏の時いちいちこっち見てニコニコしてるのが可愛かった。
君の声はこのバンドのボーカルに似てた。
彼が歌った後、声似てるねって言ったら君はちょっと嬉しそうだった。 



私たちもこの曲みたいになる日が来るのかな。



君が歌う間そんなことを考えてしまっていたけど、それは叶わなかった。
だってその前段階にすら進めなかったんだから。
今思えばなんでこの曲リクエストしたんだって感じ。きっと君に似合う気がしたんだろうな。



言葉がまとまらなくなってきた、また泣きそう。
あの時君が誰を想いながら歌ったかは知りたくない。

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