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東北編⑥【大間のマグロ丼を食べたくて】四輪紀行

赤枠は Day5 で走ったルート

● Day5: 2022.10.06 むつ市 → 野辺地町

朝から恐山に向かった。近づくにつれて硫黄の匂いが鼻をつく。テレビなどでよく見る独特な光景の場所は本堂の横から入ったところにあった。

恐山

ゴツゴツした白味を帯びた岩、硫黄で黄色くなった岩が広がり、あちらこちらに参拝者が積んだと思われる小さな石のヤマが点在する。所々の岩間からは噴気が上がり、鮮やかな色の風車があちらこちらに立てられ風を受けて回る。そんな中を足が向くままに歩いた。
ほんの僅かに水が流れる小川があった。その水辺に小石を積み、胸から下げた亡息子の写真を両手に挟んで手を合わせた。

恐山 極楽浜

極楽浜は対岸の山の姿をモノトーンで湖面に映す静かな白い浜で、所々に立てられた風車が寂しげに回っていた。浜にしゃがみ込んで手元の小石を触っていると白色の小さな平たい石を見つけた..
前々からこの地を訪れたかった。ようやく念願が叶った。

海岸沿いの道 R279 を走り大間崎に向かった。対岸には北海道の姿が見える。今回の旅のミッションのひとつは大間でマグロ丼を食べること。

大間崎

大間崎周辺に入ると食堂が何軒も並んでいた。どの店に入るか予習をしてこなかったので、とりあえず Googleマップに周辺の店を表示し、エイッと選んだところに入った。もちろんマグロ丼一択で注文した。期待を大く持ち過ぎたかも..^^

マグロ丼

R338 を南下しいくつかの集落を通っていると、この辺りの住宅の外壁が板を積み重ね茶色に塗装した造りのものが多く見られる。新築と思われる建物でもそのような造りをしているものがあった。6月に北海道を旅した時は玄関の前に風防の一室があり、外壁がシンプルな家を多く見たように思う。各地を走っているとその土地の自然環境や古くからの文化に合わせて家屋の特徴が見て取れなかなか面白い。

R338 沿いの集落

仏ヶ浦に向かうつもりだったが、海峡ラインの野中から先が全面通行止め、との電光案内があり、地図を見ても野中がどの辺りか分かならいため、r46 かもしかラインでむつ方面に戻ることにした。
佐井村から始まる r46 かもしかラインの入口を見逃して行ったり来たりしたが、郵便局の前の狭い道を通り集落を抜けると、峠まで小さなカーブが続くバイクで走ると楽しそうな道になった。
山間の 2車線道を快走していると広場があり休憩。川内川渓谷という景勝地のようでちょっとした渓谷と滝の姿がキレイだった。

川内川渓谷

川内の街に突き当たると正面に穏やかな陸奥湾が広がっていた。

川内の浜から見る陸奥湾

砂浜が広がる公園の駐車場に車を停め海を眺めていると、地元の女性グループが賑やかにウォーキングしていて、こちらに向かって歩いて来た。ちょっと視線を感じたので、ここで休憩しているだけの(怪しくない)ジイさんです.. のような素振りをする私の前で Uターンして元来た方に戻って行った。

宿泊地の野辺地町までは静かに凪いだ陸奥湾を右手に見ながら R279 を南下。途中休憩した海岸沿いの駐車場で夕暮れが近づいてきた。

R279 沿いの駐車場

宿は真新しいワンルームマンションのようなところでなかなか快適だった。



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