五能線の追憶(最終回)

千畳敷から乗った「リゾートしらかみ」は、席が先頭車両だった。それで前面展望を少々撮影することができた。鯵ヶ沢の少し手前くらいらしい。
 線路沿いの木立から察せられるように、津軽の春はまだ浅かった。4月30日だったはずだが、ようやく桜がちらほら沿線に現れる感じなのだ。新緑が野を埋め尽くすのはまだまだ先なのであろう。

 朝からほとんど日本海沿いだったので、内陸の風景が新鮮だ。いかにもローカル線という

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五能線の追憶(その4)

千畳敷は五能線沿いで最もポピュラーな景勝地だろう。だからまあ逆に言えばさほど期待もしなかったというか、1994年9月にここに立ち寄ったときも、あまり記憶には残らなかった。確かにフラットな岩礁としては特別広いところなんだろうけど、ちょっとつかみどころがないというか、自然そのものの形象としては、焦点が定まらない感じだった。
 むしろ千畳敷に至るまでの途中、うら寂れた途中の駅舎や、潮と風に痛めつけられた

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東京異次元紀行〜北千住の謎の魔法の洋館

東京は、僕にとって様々な顔をもった異次元を感じさせる都市である。

ある日、北千住に降り立った。
かつて学生時代に千葉県の柏市にすんでいたこともあり、北千住といえば東京のゲートウェイのような存在だった。
「高輪ゲートウェイ」ならぬ、「千住ゲートウェイ」とでも言おうか。

それはさておき、しばらく散策していると、かつての日光街道の宿場町として栄えた面影を今も感じさせる。

そんな感じで、しばらく散策

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【旅行記】久しぶり中国、はじめてのカザフスタン、そして- 時代の変わり目をウズベキスタンで迎えてみた(その3)

2019年のゴールデンウィーク、平成と令和の変わり目に最近注目のシルクロードの国、ウズベキスタンを訪ねた旅行記です。
中国、カザフスタンを経て、いよいよウズベキスタンに入国します。
※シリーズタイトルを変更しました。

■ 旅の旅程

全体のスケジュールを書いていなかったことに、3回目(実質4回目)にしてやっと気づく。

4/26 成田→韓国→北京
4/27 北京→アルマトイ→★タシケント→★サマ

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旅の記録:キューバ共和国(2016年6月)

本当ならば他の国・都市と同様に、人生のどこかのタイミングでじっくり時間をかけて振り返るつもりでしたが、この国だけはあと数年もしたらガラッと変わってしまいそうなので、記憶が新鮮なうちに忘備録として感想を書き留めたいと思います。興味のある方は読んでみて下さい。1USD=1CUC=約25CUP

【全体的な感想】

この時代において未だに社会主義体制を維持しているキューバという国に対して、当初からミステ

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五能線の追憶(その3)

東能代(能代?)から乗ってきた五能線各駅停車は深浦で下車した。深浦は漁港らしい風情があって、1994年よりはもの静かになった雰囲気があるものの、ひと気はそれなりにある。
 深浦駅は町並みの北側にあるので、少し南下して街道沿いを流す。やはり往時とは異なっていて、以前に泊まった旅館や夜に珈琲を飲みに行った喫茶店は見当たらなかった。
 前後するが、深浦駅からは輪行してきた折り畳み自転車を乗車可能状態にし

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五能線の追憶(その2)

2008年の4月30日。前夜、寝台特急「あけぼの」で上野を出た私とN記者は、日本海沿いを走るB寝台で朝を迎え、東能代駅で輪行袋に入れた20インチ折り畳み車とともに下車した。
 ちょうどまだ通勤通学の時間帯で、東能代駅ではけっこうな人数の高校生がホームに立っており、意表をつかれた感じで奥羽本線から五能線に乗り換えたが、次の能代駅から先はえっと思うくらいガラガラになった。
 1両、いや数両編成の列車に

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もし僕らのことばがサッカーであったなら〜広島遠征記後編〜

広島旅に行ってから約1ヶ月…
僕は地元に帰ってきてからも、相変わらずな生活が続いています。

広島遠征記の前編をこんな感じで書いてみましたが、いかがでしたか?笑

早速、広島遠征記の後編、スタートです!!!

6月15日、土曜日。午前7時30分。
「ああ、もう朝か、身体痛え(汗)」

前日に新幹線で広島に向かい、あまり雨には打たれなかったものの、ベルマーレが試合に負けたことで生まれるより一層の疲労

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ひとりインパール作戦 決意のフィリピン編

東南アジアの繁華街で多くのイキリ大学生とバックパッカーを目撃してきた。「外国に居る」っていう自分に酔いしれ、親の金で旅をし、得たことといえば「仲間の絆」だとか「スラムで生きる子どもの笑顔は美しい」だとか中身すっからかんのことばっかり。体験したことを就活に利用するってだけのポコチン野郎ども。しょうもない海外での経験を自慢げに女に披露してワンチャンス狙う事しか考えないイキリ陽キャ大学生と頭お花畑バック

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【旅行記】時代の変わり目をウズベキスタンで迎えてみた(その2)

2019年のゴールデンウィーク、平成と令和の変わり目に最近注目のシルクロードの国、ウズベキスタンを訪ねた旅行記です。
ウズベキスタンに行こうとしたら、韓国で最大のピンチを迎えた話。

■ いざ出国(成田~釜山)

前回のおさらいだが、今回の旅行で我々が選んだ行きのルートはこちら。

成田→釜山(韓国)→北京(中国)→アルマトイ(カザフスタン)→タシケント(ウズベキスタン)

改めて書くと、本当に頭

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