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YOUNG OH! OH!

山小屋の虚弱な電波をたどってXを開いたとき『wave9・18アミスタ大会/サニーが体調不良で欠場/hotシュシュ ゆづき参戦決定』の報を見た。他団体参戦を目標に掲げていた彼女に早くも好機。hotシュシュファンにとって熱い展開。各団体の若手選手とゆづきさんがどんな戦いを見せるのか、興味深く、怖くもある。観に行きたい。迷わず下山の翌日、WAVEの会場へ。

チェーンを引いてつながった選手が対戦相手。宝山愛VSななみ、しのせ愛梨紗VS田中きずな、ゆづきVS炎華が決まった。

宝山愛 VS ななみ

見応えのある攻防。ずっと見たかったけれど時間切れドロー。

田中きずな VS しのせ愛梨紗

意地と意地がぶつかる熱い試合。互角の力量。決着はつかず時間切れドロー。数年後の2人の立ち位置が楽しみ。

炎華 VS ゆづき

ついに他団体に咲いたゆづきさん。いつもの愉快なメンバーはいない。シュシュ愛に溢れた観客も少ない。どんな展開になるのだろうか。

小柄な炎華さんに対して、体格を生かした嫌らしい立ち回りを続けるゆづきさん。エルボーに表情を変えず、ロープに振ろうとしても根を生やして動かない。「効かねえよ」「もっと来いよ」。念願の他団体初参戦。自分のアピールどころか、炎華さんを追い詰めて憎たらしさ全開。悪の枢軸じゃらじゃらに立ち向かうゆづきさんとは別物だ。アウェイの舞台にいることを理解して、あえてヒールの立ち位置を取り、自分を活かしたプロレスを会場に焼きつけている。次第に炎華さんもペースを取り戻して、小気味よい動きで反撃を見せる。いい選手。湧き上がる会場。やがて試合は時間切れドロー。

3試合全てドロー。勝敗が決まらずに収まらない選手たち。「もう1回試合をやりたい」と訴えて、6人タッグ戦がこの場で決定した。

それぞれ見せ場をつくりながら、ジャパニーズレッグロールを決めた炎華さんが勝利。敗れた田中きずなさんは涙が止まらない。

しのせ愛梨紗さんも、ゆづきさんも、この経験を経てきっとレベルアップする。この『チャンスの女神の前髪』は、自らが呼び寄せたのだから。