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37歳でプログラミング未経験者が転職するまでの軌跡

はじめに

皆さん、初めまして!
私は2023年10月から新米のiOSエンジニアになります、はるさんと言うものです。
私はタイトルにもある通り、今までプログラミングの経験は一切ありませんでした。そして年齢もIT業界への転職において厳しいとされる30代後半。
そんな自分がエンジニアを志してから約9ヶ月で転職するまでの道のりや想いを記録として残しておきたいと考え、記事を書いている次第です。
プログラミング未経験で転職を考えている方や、同じく30代で転職を考えていらっしゃる方のヒントになれば幸いです。

1. 「はるさん」の経歴と志望動機

1-1. 経歴

私は主に宮城県仙台市で育ち、高校を卒業してから某ファミリーレストランでフリーターとして働いていました。
当時はチームで上手くこなした時の達成感、後輩従業員を育成し上達した時の喜び、お客様からの感謝のお言葉などなど飲食店での店舗運営に魅力を感じていました。
運が良いことに当時の店長の推薦も頂き、そのまま契約社員⇨正社員⇨店長という流れで19年間その企業にはお世話になりました。
在籍中には宮城県⇨秋田県⇨宮城県⇨福島県⇨福岡県福岡市⇨佐賀県⇨福岡県久留米市と様々な地域へと異動し、在籍した店舗は10店舗ほどです。


2-2. 退職理由

そうです。ここで退職理由を先に書いていることから私はまず退職することがエンジニアを目指す上での始まりでした。退職理由は大きく3つあります。

1️⃣家族の要望
妻には散々苦労をかけました。思えば福島から福岡に異動する時は長男が生まれて2ヶ月目の時でした。
次男を妻が出産したのは佐賀県。
私達夫婦はわけあってお互いの両親とは疎遠です。なので、長男や次男の出産と育児は自分たちだけでやらなければいけませんでした。
というか、妻がほぼほぼ一人で頑張ってくれてました。
ですが、やはり育児の負担もそうですが、転勤族ゆえ友人関係も作りづらいことから妻の姉妹や友人達がいる仙台に帰りたいと進言されました。
当時の上司に異動願いをしていましたが、最後まで聞いてもらうことはできませんでした。
仙台に戻るには退職するしかないと思い始めていました。

2️⃣職場への不満
昨今ではニュースやネットで報道されているように、飲食店では人手不足が深刻です。
そんな中IT化を進める企業は多いです。モバイルオーダー、タブレットによるセルフオーダー、UberEatsなどの宅配サービス、ロボットによる配膳、自動精算機、モバイルによる席予約、店舗独自のスマホアプリなどなど。
私が勤めていた企業ももちろん導入はしたのですが、いかんせん遅かった。
そして、いざ導入されても使いづらかったり不具合に対応したりとしていました。
そこで私がその改善や検討に関わりたいと思いそれらの施作を検討・導入しているIT関連の部署の担当に志願しました。
しかし、当然ながらITの知識が何一つ無かったため叶わず。
この時からアプリ開発に興味を持ち始めました。

3️⃣将来への不安
当時の企業でのキャリアプランが全く考えられませんでした。
若い時はガンガン動いて、働いて!と思っていましたが、この働き方を今後の数十年も続けていけるのか?いや、無理でしょ!と思い始めました。
しかし、本社の間接スタッフや営業のエリアリーダーになれる人間は限られています。
正直自分は高卒で店舗業務はできても何かそのほかに特質した能力があるわけではありません。
なので何かしらの技術や知識や資格が必要と考えていましたが、毎日の肉体労働の後に勉強する気力がすでに30代になった私にはありませんでした。


3-3. エンジニア志望動機

1️⃣Apple製品が大好き
といっても実はここ最近からの新参者です。きっかけは前職で仕事のタスクや考え方を整理したいと思うようになって買ったiPadPro11インチ。
そこからアップル製品の便利さやUI/UXの美しさに惚れ込みMacBookAirを購入。
特にMacの使い心地が最高にハマり、これを使って何か仕事がしたいと思うようになりました。
ちなみに前職は当然Windowsでした。

2️⃣自分でシステム(アプリ)を作りたい
前述した「職場への不満」で述べたように、他人が作るシステムが使いづらいと思っていました。
退職を決めた時に、その時の思いを思い出して「じゃあ自分で作る側になろう!」と思い立ちました。
上記で挙げたシステム以外にも例えばアルバイトのシフト作成や食材の発注・仕込み基準を作る帳票を前職ではExcelで作っていました。
これをもっとわかりやすく簡単に、かつ専門のツールとしてデスクトップアプリまたはスマホのアプリで作りたい!とも思っていました。


2. 30代後半プログラミング未経験でエンジニアに転職するために大切だと思ったこと

ここからは実際に私がエンジニア転職を目指し始めて、学習と転職活動において大切だなと思った項目を大きく分けて4つ挙げていきたいと思います。


  1. 目的・目標 → 何がしたい?何が作りたい?何のエンジニアになりたい?

  2. 投資・手段 → スクールや教材、メンター制度などに妥協しない、便利そうなものは何でも使う

  3. 姿勢・思考 → 教わればできるのではない、最終的には自分がやる、完璧を求めない、与えられたものは全てやる

  4. 時間・生活 → 学習に集中する、継続した学習、家族を大切に



2-1. 目的・目標

まず何がしたいかです。「とりあえずエンジニアになりたいわぁ」って気持ちだけだと当然何すればいいかわかりません。
私の場合はアプリを作りたいとは思っていたのですが、何を勉強すればいいのかもわかりませんでした。なのでまずはひたすらネットや動画で調べました。
そこで大変参考になったのが「セイト先生のWeb・ITエンジニア転職ラボ」さんが公開している
「主要プログラミング言語16選!特徴と初心者向けおすすめ度まとめ」
という動画です。
それぞれの言語で何が作られているのかをわかりやすくまとめられています。私はこの動画を見るまでは一つの言語で何でも作れると思っていました(笑)
これを見て、「Mac持ってるしiPhone使ってるし何ならそれらで動くアプリが作りたい!じゃあSwiftを学ぼう!iOSエンジニアを目指そう!」となったわけです。


2-2. 手段・投資

何を目指すか決めたら次は「どうやって」となります。
よく聞くのは「独学(書籍やUdemyやProgate)」「スクール」「メンター」などがあると思います。
これは本人の経済状況によるのでどれが一番お勧めできるかとは正直言いづらい部分があります。
一つ言えるのは目指すと決めたら自身が投入できる最大限の投資をした方が良いということです。
これは特に30代の方には伝えたいです。
一般的に30代後半からの未経験エンジニア転職は相当厳しいと言われています。
それを成功させるためにはできうる限りの投資は行った方がいいと思います。

私は転職を決意するにあたって締め切りを決めていました。
それは学習を初めて1年以内に転職を決めることです。
ですが、そのためには必要な技術レベルを知る必要があります。
「ただ単にアプリが作れる」レベルではダメだろうと思っていました。
企業が未経験エンジニアでも採用する基準を知る必要がり、その技術を身につける必要がある。
その点を踏まえて効率よく学習内容と手法を教えてくれるであろう「スクールに通う」ことを選択しました。
こちらも同じく動画で知った「iOSアカデミア」に入会しました。

※1 ちなみに私はギリギリセーフだったのですが、スクールによっては年齢制限もありますので、その点は要注意です。iOSアカデミアも私が入学したすぐ後に転職コースは35歳までになってました。

※2 こちらのスクールではUIKitでの講義がメインです。


また学習の効率を上げるために幾つかのアプリに課金しました。
ともかく効率を上げる、早くできるようにするために投資をしました。
お金をかけなくても「工夫すれば」「やりくりすれば」は考えませんでした。
自分が可能な範囲で投資できるのであれば投資をし、効率化して習得速度を上げる必要があると思いました。
プログラミング学習を始めて分かったのは、勉強する内容は無限にあるということです。
できる限り早く転職レベルの技術力に到達するには少しでも早くこなす必要があったのです。自分としては課金して良かったものは以下のとおりです。

NotionのプラスプランとNotionAIプラン
Notionは多機能メモアプリです。
綺麗にまとめることができて凄くテンションが上がります。
また、コードブロックでソースコードを綺麗にまとめることができます。
課金することで画像などのファイルデータを無制限にアップロードできます。
私は良くXcodeのエディタの操作手順などを画像付きでまとめていたので課金しました。
また、NotionAIはいわるChatGPTと同じでAI機能です。
本来はNotionに書いたメモを要約させたりするのに使用するのでしょうが、質問しても答えてくれます。
「APIってなに?」「UIButtonを角丸にするには?」「この〇〇という書き方はどんな文法?」などをさっと答えてくれて、初学者には心強い味方です。
ただし初学者は自身の知識不足でAIの回答の間違いに気づけなかったり、そもそも質問の仕方が悪いと頓珍漢な内容が帰ってきたり、最新の仕様は把握していなかったりするので使用には注意が必要です。

Notionでまとめたノート、ソースコードのブロックにできて便利
NotionAIは便利だが、使い方の工夫が必要で過度な信用はしない

Paste
こちらはいわゆるクリップボードを管理するアプリです。
課金するとApple製品間でクリップボードの内容を共有できます。
また、保存しておきたい内容をタグで管理できたりします。

Gitのターミナルコマンドを管理してます
クリップボード履歴はわかりやすいカード型で表示されるので見つけやすい

DeepL
翻訳アプリです。
Google翻訳やSafariの翻訳機能もありますが、⌘とCを2回でそのまま翻訳できたり、スクショをそのまま翻訳したりと便利機能もあります。
Xcodeの項目名、エラー文、Apple公式ドキュメントといった英語を扱う場面は多いので重宝しています。


2-3. 姿勢・思考

この部分が一番大事だと思っています。

全ては自分次第
上記で示した通り最短ルートを取るためにスクールに通う選択を取りました。
ただ、スクールに通う上で「全ては自分次第」だと思って取り組みました。
これを聞いてもしかしたら「いや、それはそうでしょ!」もしくは「そんなことはない、スクールの質は大切だ!」など賛否両論があると思います。
私はどちらも大切だとは思いますが、それでもやっぱり最終的には自分次第だと思います。

プログラミングとはプログラミング言語を用いてコンピューターと会話する作業です。
だから最終的には自分がコンピューターと会話できなければいけません。
スクールで挨拶の仕方を教えてもらうことはできても、実際に会話するのは自分自身です。
そしてその会話の内容やパターンは途方もないくらいありますよね?
挨拶、日常会話、ビジネス会話、家族会話などなど。
その話し方をある程度基本に沿って教えてもらっても、全てのケースを網羅することは不可能です。
なので、ある程度の基本を教わったらあとは自分で開拓していくしかないのです。
ある意味、この作業ができない人には厳しい職業かもしれません。

完璧を求めるな、まず終わらせろ
これ、プログラミング学習してると至る所で聞く言葉です。
かの有名なMetaの創設者、マーク・ザッカーバーグさんがいったとされる言葉ですね。
学習を始めるまでは意味がわからなかったのですが、学習を重ねた今ならわかります。
例えば最初はSwiftの文法を学ぶのですが、だんだんと内容が難しくなり意味がわからなくなってきます。
なぜなら、この文法が何のためにどんな場面で使えるのか想像ができないからなんです。
なので、まずは文法はさらっと抑えてからアプリ開発に入った方がいいです。
実際にアプリ開発でそのコードを見た時に、
「あれ、この文法って何だっけ?」って思った時にノートや書籍を見返すと
「ああ、こうゆうことか!」と理解が深まるのです。

なるべく自分で解決する
スクールに通っているからといってすぐにメンターさんに質問するということはしないようにしていました。
いずれ実務に入った時には質問できる環境ばかりとは限りません。
先輩が忙しいかもしれないし、いちいち聞かないでも自分でどうにか調べて解決できるかもしれない。
ただ、まだまだ知識不足で
「わからないことが、わからない」「問題解決のための具体的な検索ワードがわからない」
こともあったのでそこは
「1日考えても答えが出なかったら聞く」という自分ルールを作って取り組んでいました。
ここは別に1日としなくても1時間でもいいとは思います。
自分は負けず嫌いな部分があったので長めにしましたが、その分苦しんだのでw(自業自得)


やれることは全てやる
スクールのメンターさん、または先輩のエンジニアさん達が進める勉強法であったり転職活動の方法は全てやりました。
忙しいから、自分には向かないからといったことは言わずに一通りやってみる。
その上で効果が出なかったら質問するなり別の方法を探せばいいと思います。
何はともあれ自分よりも技術と知識がある人が言っていることなので、ひとまずはやってみましょう。
また、自分でも必要だなと思う内容はどんどん取り入れていきました。

  1. X(旧Twitter)での学習記録の発信
    エンジニアとしての存在を発信
    同じ初学者と繋がることでのモチベーションの維持
    あわよくば先輩エンジニアからの助言
    転職活動で自身の学習履歴としてアピールできる

  2. 技術系サイト、ブログなどでのアウトプット
    説明しようとすることで自身の理解が深まる
    転職活動で自身の学習履歴としてアピールできる

  3. 書籍や動画、個人講義での学習
    スクールで提供しているもの以外に触れることで知識が深まる、広まる

  4. X(旧Twitter)で転職活動
    転職活動のアピールで企業から声をかけてもらう
    企業ページや求人媒体を通さずに社長や企業アカウントにDMする

特にX(旧Twitter)はモチベーションの維持と転職活動において凄く有用でした。
私は途中からですが、なるべく毎日学習内容を投稿するようにしていました。
また、その時の投稿はなるべくスクショを添付して自分が今何をしているのか、どうゆうコードを書いているのかを開示することを意識しました。
初学者なので当然間違ってることもあったと思います。
でもそれを指摘してもらえれば成長につながると思い、どんなに汚い、頓珍漢なコードでも載せていこうと思いました。
例えば「Hello,Word!!」が表示できただけでもいいのです。
どんなにしょぼい内容だってそこにいいねをもらえると嬉しかったですし、たまに悩んでいる内容に対して助言をしてくださる方もいらっしゃいました。
もちろん助言に関しては頂ければラッキー程度だったのですが、だからこそ頂いた時の喜びは今でも忘れられません。
また、転職活動中に私の投稿を見てお声がけ頂いた企業様がいらっしゃったりしました。
今回内定を頂いた企業様は私がダメもとで企業アカウントにDMをした企業様でした。

【X(旧Twitter)で学習内容を発信】

【X(旧Twitter)で相談、沢山助言をもらえた】

【技術系サイトでアウトプット】

【おすすめされたり自主的に購入した書籍】

【自主的に購入したUdemyの動画】

8月のセールでまとめ買い

【現役エンジニアの方の個人講義を受講】
X(旧Twitter)経由で知り合った現役エンジニアの方の個人講義を受けることでより実務でのコーディング技術を学ぶことができました。

【Twitter転職ツイートを固定ツイートしてたらDMもらえた】
ちなみにNotionに履歴やポートフォリオのリンクや勤務条件などを書いて公開するやり方は、Twitterで見かけた方が実施されていたものを参考にさせていただきました。
元ツイートが迷子でリンクを貼れませんが、、、。


2-4. 時間・生活

学習に集中する
これはできる人とそうでない人に別れるとは思います。
まず私の場合は本業のことを考えながら、転職のための勉強をすることは不可能でした。
どうしても本気になれないのです。
そして、前職の最後の職場は人手がおらずひどい日では1日16時間拘束なんて日もありました。
そんな環境では仕事終わりに学習する体力はなく、ましてや休日も体力の回復に努めることで精一杯でした。
なので、学習を行うのは退職して、尚且つ引っ越しなども落ち着いてからと決めていました。
そして学習期間中はアルバイトなども一切せずに学習にだけ集中しました。
幸い退職金と今までの蓄え、失業手当でしばらくの期間は仕事をしなくても耐えられるだけの貯蓄はありました。

継続した学習
一番大切なのは学習を続けることだと思います。
うまくいく日もあれば、うまくいかない日もあります。
体調がいい日もあれば、そうでない日もあるし、気分が乗らない日もあります。
だからそうゆう時は無理をしない。
ただし必ず5分でもいいから毎日学習することだけは守り続けてきました。
そして学習時間はアプリで記録して自身のモチベーション管理に活用しました。
学習時間が多ければ嬉しいですし、少なければ危機感が湧いてきます。
結果としてもちろん1日5分しかやらなかった日はありましたが、1月から9月まで1日も休まず、累計約1,300時間の学習を継続することができています。

姿勢・思考の内容に被りますが、実はこれが一番大事だったかもしれません。
プログラミング学習は孤独との戦いでもあります。
意味がわからない文法、わからない機能、解決できないバグやエラーなどなど。
もちろん最終的に本当にわからなければメンターさんに質問できるのですが、すぐに返答が返ってくるわけではないですし、何より私の性格上自分でなんとかしたいと思うタチです(笑)
ただあまり思い詰めると学習が嫌になってしまうので、そんな時は中断しました!
休憩するとか、その日はやめてゲームするなり動画見るなり(笑)
そうして翌日ふとした拍子に解決したりします。

8月と9月は転職活動で忙しい&闇落ちしたので少ないです😭2023年9月15日までのデータ

家族の時間を大切に
家族を養うために転職をするのが目的ですが、家族を犠牲にして転職したいわけではありませんでした。
どちらが主体なのかということですね。
家族を大切にした上で転職したいので家族のために使う時間は守っていました。
例えば小さなことですが、ゴミ捨ては私が全てやっていました。
毎日の皿洗いは私の当番ですし、お風呂掃除は私の仕事。
毎週2回は子供達をお風呂に入れていましたし、ゴールデンウィークと夏休みには旅行に行きました。
ただ、これは家族のためだけではなく、プログラミングから思考を切り替えるためにやっていたとも言えます。
何事も集中しすぎは良くないと思います。
ある意味、自分の精神衛生を守るためにやっていたとも言えます。



3. エンジニア転職までの道のり

上記考えを踏まえてどういった道のりだったかを時系列で簡単にまとめてみました。


3-1. 転職を検討してから転職までの時系列表

2022年
10月 
転職を考え始める
プログラミングについて少しづつ調べ始める

11月
いよいよ退職を決意してその旨を伝える
11月末で勤務を終了、残りを有休消化にする
退職後にiOSエンジニアを目指すことを決めてさらに調べる

12月
引越しの準備と引越し
Playgroundでswift学習してみたものの、あまり理解できず。
iOSアカデミアへの入学を決心する。

2023年

1月
iOSアカデミに入学
Swift基礎構文とAutoLayoutについて学習
昔登録だけしていたTwitterアカウントを本格的に使い始める

2月
課題アプリの模写2つ、Git&GitHub学習
ビジネスロジック課題、Twitterサンプルアプリ作成
書籍のアプリ模写実施

3月
個人アプリ開発開始
仕様書作成、ワイヤーフレーム作成(Figmaの使い方を学習)
コーディング開始(主にUI)

4月
個人アプリ開発(UIと途中からRealmSwiftの導入)

5月
個人アプリ開発(AppStore用のスクリーンショット作成と申請)
個人開発アプリ「お使いーじー」をリリース
アプリのバグ修正でアップデートの申請
アプリの操作手順説明機能を搭載したバージョンアップ実施
Firebaseについて学習

6月
「お使いーじー」にFirebaseを適用すべく開発開始

7月初旬
「お使いーじー」大型アップデートをリリース
ログイン機能、買い物情報のCRUD処理をFirebaseで実装、
買い物リスト共有機能実装

7月中旬
【個人講義を受講】
MVC,MVP,AutoLayout,StackView,コードで制約、コードで部品生成
コードで画面遷移と起動経路,
外部ライブラリー(Kingfisher,Alamofire,Lotiie-iOSなど)
APIと通信プロトコル,Auth2.0
【書籍】
Swift実践入門
【転職活動開始】
履歴書&スキルシート&職務経歴書作成
NotionでTwitter用の履歴書&ポートフォリオページ作成と投稿
Wantedly、Greenにてエントリー開始
Wantedlyのプロフィールを修正

8月
【個人講義を受講】
アニメーションの付け方,MVVM,RxSwift
【書籍】
比較して学ぶRxSwift入門、RxSwift研究読本
【Udmey】
Androidアプリ開発を学習(気分転換)
【転職活動】
Wantedly、Greenにてエントリー
企業ページからのエントリー
Wantedlyのプロフィールを修正


9月
【Udemy】
SwiftUIに関する動画を4本
【転職活動】
内定を頂く


3-2. 学習開始からスクール卒業までのワクワク期

本格的に学習を始めた1月は毎日が本当に楽しかったです。
この歳になって学ぶことがあるのは幸せだと思いました。
最初はわからないことらけでしたが、ともかくこなすことで徐々に身についている実感が湧いてきました。

個人アプリ開発のフェーズに入ってからは積極的にX(旧Twitter)で進捗を投稿するようにしていました。
この頃からいいねをもらうことが多くなり、フォロワーさんも増えた印象です。

7月からあらかた個人アプリのアップデートを終え、転職活動に向かう前に崎山さんの個人講義を受けることで、知識と技術のレベルアップを行うことができました。
iOSアカデミアでの学習内容は通常の方であれば問題なく転職できるのかもしれません。
ただ、私は年齢が37歳、しかも宮城県仙台市での勤務かフルリモート勤務を希望という大変厳しい条件です。
そんな未経験者な私を採用してもらうためにはもっとレベルアップが必要と思って受講を決めました。
ここに関しては本当に受講してよかったです。
一番身についたのはコードの書き方や文法に対する理解度の向上です。
崎山さんが書いているコードを見て、「なんだこの書き方は!?」となり、そこからSwift実践入門を読みながらコードを解読して理解する。
実務に入るのが技術力向上の1番の近道と言われる理由がわかりました。


3-3. 転職活動開始、そしてダークサイドへ

そして、一番苦しかったのは7月後半からでした。
正直、意味不明なエラーと向き合うよりよっぽど苦しかったですw
何といっても私は前職はバイトから社員になったので、そもそも就職活動をしたことがありませんでした。
そんな中、転職エージェントは一切使わず、慣れない書類作成から求人選定、応募までやったわけです。
にもかかわらずカジュアル面談でさえしてもらうことができない。
かなり辛かったです。

※ 本来であればiOSアカデミアが提携するエージェントさんと協力して転職活動をするのですが、私の場合は条件が厳しいので使わないことに決めました。

途中から求人媒体は使わず直接企業にメールで応募する形にしましたが、書類選考で落選する日々。正直年齢だけ見て、ポートフォリオ見てもらえてないのでは?
と疑心暗鬼になりました。
まぁ、年齢と転勤できないという条件は正直微妙ですよね。
さらにこの時期に初学者にとっては一番最難関であろうRxSwiftの学習をしたのも良くなかったです。
いや、いずれは通る道だったのですが転職活動がうまくいかない中で激ムズ案件に手を出して理解できず、かなり心がすり減りました。
最後の追い討ちに、やっと書類先行を突破して一次面接まで漕ぎ着けたのに、落選した企業様がありました。
仙台にもオフィスを持っている企業だったし、未経験でも大丈夫とのことで、面接でもかなり話が弾んだと思われたのですが、結果は落選でした。
かなり落ち込みました。


3-4. 休憩、そして内定まで

心はズタズタで私はこのままではダメになると思いました。
なので8月終わりから9月の最初の方は転職活動を一旦休止して、以前から少し興味のあったAndroidの開発やSwiftUIについて学習しました。
これは完全に休憩です。
転職活動に有利になる技術セットではありません。
なぜなら両方とも
「触れたことはある技術です」とは言えますが、
「使いこなせます」とまで言えるレベルに仕上げるには時間がありません。
ですが、このまま気持ちが乗らない状態で転職活動をするぐらいなら一旦心を落ち着かせてからの方がいいだろうと思いました。
Udemyで買った動画をこなしていくと、心が回復していきました。
転職のためにというよりは自分が新たな技術に触れてみたいとう純粋な気持ちでコーディングしていると、こんなに楽しかったんだと再確認しました。

そんなこんなで心が回復してきた段階で転職活動を再開させました。
そんな折に運よく立て続けに面接の話が舞い込んできました。

  • Wantedlyで応募していたA社様

  • X(旧Twitter)のDMで声をかけてくださったB社様

  • X(旧Twitter)の企業アカウントに直接DMで応募したC社様

最終的には自分でDMで応募したC社様から内定を頂き、承諾した流れとなりました。


最後に

いかがだったでしょうか?
正直に行って自分は本当に運が良かったと思っています。
繰り返しますが37歳未経験で学習歴は8ヶ月、宮城県で勤務またはフルリモートを希望する人間がエンジニア未経験転職を達成するのはかなり難しいと思います。
もちろん努力はしましたが、巡り合わせも必要だと思います。
なので、自分が述べたことを100%やれば再現できるかと言われれば難しいと思います。

それでも最初に挑戦しようと思ったきっかけは前職での出会いです。
ある方は60代で初めて接客作業を覚えて勤務されています。
当然若い学生のように素早くとはいきませんが、それでも慣れない機会の操作を一生懸命覚えて一人で注文が取れるようになったのです。
ファミリーレストランの勤務は重労働です。
そして覚えることも多く、それをお客様が来た瞬間にこなさなければいけません。
しかも大量にこなすのです。
それを60代の方が頑張って覚えていく姿を見て、
「頑張ればできないことはないかもしれない」と思わせてくれました。

そして、もしもiOSエンジニアになれなかったら、諦めて別の職に就こうとも思ってました。
別にエンジニアになれなかったら人間失格、この世の終わり、というわけではありません。
自分には家族がいて、無限に時間があるわけではないのです。
あまりコンを詰めて精神的に参ってしまっても良くないので
「絶対になってやるんだ!」とは決意はしましたが、
「でもダメだったら一旦辞めて別の職につこう」とも思っていました。
その方が精神衛生的にも安全です。

とはいえ、自分は晴れて23年10月よりiOSエンジニアとして勤務することになりました。
これまでに関わった全ての方々に感謝をしながら、これからは一人前のエンジニアになるべく、さらなる学習に取り組みたいと思います。

何だかよくわからない締め方になってしまいましたが、この記事が誰かのお役に立てれば幸いです。


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