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ヨルダン|①魅惑のヘルシーフード・フムスحمص

視界に入るのは真っ青な空と、石の建物と時々モスク。
およそ2年前の2月、私はヨルダンのアンマンという街で1ヶ月語学留学をしていた。

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ヨルダンはシリアやイラク、サウジアラビアやイスラエルに囲まれた国で、正式名称は「ヨルダン・ハシミテ王国」。面積は日本の約4分の1で、人口の9割以上をイスラム教徒が占める。

そんなヨルダンでの滞在は、美味しい食べ物や絶景を楽しんだり、死海で浮かんだり砂漠で寝泊まりしたり、毎日初めての連続だった。

けれども私にとっての旅って、旅をしている時は目の前に広がる新しい世界に付いて行くのがやっとで、帰宅して後から思い返して「あの時のあの食べ物は今すぐには食べれないんだ」とか「あんな絶景二度と見られないだろうな」と寂しくなったりする。

しかも今は海外旅行どころか、国内も自由に旅行ができない。だからこそ、過去の旅の記憶を振り返ってまた行ったような気になると同時に、色んな人ともこの記憶を共有して少しでも面白いと思ってくれたらいいな、と思いNOTEにしたためる。

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記念すべき第一回目の投稿では、ヨルダンで食べた『フムス』という中東料理の代表格とも言える料理について。

フムスはペースト状にした豆とオリーブオイル、にんにく、練りゴマ、レモン汁などを混ぜたもの。中東のパン「ピタパン(アラビア語でخبز ホブズ)」につけながら食べる。

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学校初日のオリエンテーションでレストランに連れて行ってもらって、初めてフムスを食べた。
次々と色んな味のフムスが運ばれてきて(豆の種類やスパイス入りなど、たくさんある)、それに負けじと大量のパンが机に積み上げられていく。

それを待ってましたと言わんばかりに、現地の人たちはパンを手に取りちびちびそれをちぎってから、豪快にフムスのボウルにディップ。それを見て私も、「このままでは無くなっちゃう!」と思い負けじとフムスに手を伸ばす。

「フムスは豆しか入ってなくてタンパク質豊富だから、とってもヘルシーだよ」

隣に座っていたお兄さんの言葉が私を安心させたのか、それとも熱々のパンと少し冷たくてゴマと豆の香りが広がるフムスとの相性が良すぎたからなのか、私のパンとフムスを交互する手は止まらない。

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(写真の下にある茶色くて丸いのはファラフェル。これについても後々語りたい)

結果お腹いっぱいになるまでフムスを堪能した。


後になって言えることだが、アラブ料理はシンプルかつ豪快で、いくらでも食べ続けられるのが良くも悪くもポイントだ。

このフムスに始まり、私の中東旅行記はほぼ満腹になった思い出しかなく、一回り大きくなって帰国したことは言うまでもない。


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