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#052「コードネーム U.N.C.L.E.」

私がスパイ映画に傾倒していることは前回お伝えした通りで、何なら1960年代の『スパイ大作戦』ドラマ版でさえ大好きで恰好良いと思っているわけで、もうスパイさえ出てくれば何でも良いみたいだ、私。と、思っていたけれど、今回、初めて全然好きになれないスパイ映画に出会った。もはや、スパイ映画の風上にも置けない。

とにかくお洒落に仕上げてあって、そのお洒落処がとにかく多い?と言うか、ずーっとその調子。
スパイ特有の追い込まれたところでの超余裕感。とか、ピンチの間でちょっとお洒落なことを言う。とか、窮地でもどうせ助かる予定調和感とか、別にもう全然OKで、そのくすっと笑いたくなる感じも、良いっ!!!のだけれど、くすっと笑い処だけをつなげられると、もう全然つまらない。と言うか、ちょっと良く考えてみて!くすっと笑いを2時間要求するってどういうことか。
そして、本編は何処へ。本編の部分を画面割ってお洒落にBGMで流しちゃうのは新しかったけど、いつ恰好良いと思えば良いの?!それ。

バディーものでもあるんだけれど、ちょっと仲良し過ぎ。結果、キャッキャしている人達になり過ぎて、裏切りがーとか、どんでん返しがーとかがあっても、別にどっちでも良いよ?みたいな。
若さかな?やっぱり若すぎたのかな。彼ら。
女の人が、最初の登場シーンのままのキャラクターだったら、全然違っていたと思う。技術英才教育を施された東側の背の小さい女。という設定(正に、紅の豚のフィオ感)は、もっと観たかったのに、あっと言う間にサークルの姫になっていた。

と言うわけで、評判良かった気がするけれど、私のスパイ愛には何も引っかかってくれなかった。
でも、面白くなかったスパイ映画はレビューになるんだなぁ。。。
なんでしょう、この残念な感じ。