020クワイエットルーム

#020「クワイエットルームにようこそ」

松尾スズキさんの作品が好きで、過去の舞台の映像や書籍などを繰り返し観たり読んだり。

どんなに恰好つけようが、偉かろうが、みんな何かしら隠して生きているなぁ。という、結構痛くて苦しいことを見せつけられて、結果ほっとしている。という様なことだと思う。
駄目でも良いんだ。という近道なメッセージではなくて、微妙なところを遠回りに掘り起こされる。これって優しさ!でもそれが残酷!みたいな。

隠しているものが、収集付かなくなって表に出てくると、その周辺のいろんな関係も崩れて修復不可能になったりする。でもそれってしょうが無いよね。
精神病院の閉鎖病棟の話で、そういうものが剥き出しになった人や極端に閉じた人がわらわら居て、こんなところに居たら誰でもおかしくなるって。と、思った瞬間、私の中にも確実にあるな。周りの環境のおかげでコントロール出来ているだけで。となる。
意地悪だな、松尾。厳しいな、スズキ。という具合。

恋愛や結婚でも良いけど、私が誰かを助けたとして、その人が私を救えるとは限らないよなぁと良く思う。その人はその人が救える人に手を貸せば良いじゃないか。と。私と貴方が優先的に助け合います。というのがパートナーシップであるなら、なんだか親切じゃないし、そんなわけ無いし。
その時、貴方が必要だったし、貴方も私を必要としていた。という甘美な時期はあるだろうけど、それは永遠ではない。だから結婚をして家族を構成して子供を作るのかなぁ。※非常に私的且つ、一時的な感想です。

見たくないものも見ていこうよ。鬱陶しい自分を認められなくても大丈夫。